16日の日記に書きました通り、プリンス・オブ・ブロードウェイのペアチケットをいただきまして、近所の友人をお誘いして、渋谷に行って参りました。

 渋谷ねぇ・・・子どもの頃にうろついていた街が、東横線が地下に潜って、ものすごい変貌しまして、前回、移動の時もアウェイ感満載でしたが、最早、面影はござらぬでございます。

 元渋谷文化会館だったヒカリエの11階に行き、チケットを引き替えた後は、早めに腹ごしらえしましょうとなりましたが・・・
 
 ヒカリエ、高いの。文化会館の頃には人通りがあまりなくて(だからこその建替えなんですがね)、お手頃価格の店があったり、激混みもあまりなかったように記憶するのですが、ヒカリエ内では落ち着かないセミオープンスペースで、椅子も狭い感じの店でも1000円はくだらないランチばかり。

 そこで・・・激変とは言っても、若干の土地鑑はあるので、下におりて、ヒカリエ周囲の人の流れが閑散としている方に行きますと、銀座ルノアールがありまして、ここのモーニングが正午までというのに飛びつきました。

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 飲みものをひとつ頼むと、モーニングセットが格安でして、このデラックスサンドイッチのセット190円なり〜。
 飲みもの自体はお安くはないですが、渋谷で750円で実質的には早昼が食べられたのでご機嫌です。デラックスと名乗るだけあって、ポテトにチーズにハムに野菜と結構ボリュームのあるサンドイッチでありました。生姜風味の鶏コンソメスープとヨーグルトもついております。

 座席もヒカリエ内の店よりゆとりを感じました。分煙もしていて、分煙が進んでいる神奈川県民としてもOKでした。

 おしゃべりを楽しんで、開演15分前くらいに上に上がりました。

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 フロアの眺望はなかなかです。

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 プリンス・オブ・ブロードウェイは、ブロードウェイの大立者のハロルド・プリンス氏の回想という形式(本人役のナレーションは市村正親さんの録音)を取り、彼が手掛けた数々のミュージカルの名シーンを舞台上に再現という、ストーリーがあるタイプではなくて、ガラコンサート的な作品であります。

  私はミュージカルには(も)とんと疎いのですが、相当な実力者揃いみたいで、オーケストラの演奏に合わせて、歌手のみなさんが実に見事な声を披露してくれまして、友人共々堪能しました。

  私は宝塚もとんと疎いので、日本人唯一の出演者が、元宝塚スターというのは分かっていたものの、柚希礼音さんが、今年の5月に退団されて、最初の舞台だとは知りませんでした。

  柚希さん、ダンスはダントツです。脚の上がり方、開き具合が、さすがはヅカ出身!という感じで、スタイルの良さも抜群で、出演者の中で全く引けをとりません。だからの男役なんだなぁ〜。柚希さんのファンと思しき方もいらしているようでした。

  私が子どもの頃、ヒカリエがまだ東急文化会館として、地下で牧信二さんが寄せなどやっていた頃、母はウェストサイド物語のメロディーをよく口ずさんでいました。

 戦時中は敵性後だと言って英語は全く習わなかった上に、語学音痴の私の母ですから、TONIGHNT TONIGHTという抒情的なメロディーを口ずさむだけでしたが、映画のマリアとトニーがニューヨーク下町のバルコニーで恋を語るシーンの再現に、母が聴けたら喜んだろうなぁと思ったり、マリア役を演じたナタリー・ウッドの不審死の事などを思い出しました。

 様々なシーンがありましたが、蜘蛛女のキスでは、柚希さんがキラキラ光る大きな蜘蛛の巣に不気味な薄物を背につけた蜘蛛となって登場。迫力ありました。

 また、オペラ座の怪人は、どうしても、ついつい・・・昨シーズンのフィギュアスケートのオペラ座祭と呼ばれた状態を思い出しました(日本では羽生結弦選手、村上佳菜子選手、無良崇仁選手が使用、海外選手も使用)。

  個人的に印象的だったのは、キャバレーで、ゴリラの扮装で現れた「変わった嗜好の僕の彼女」が着ぐるみを脱ぐと、人生に疲れた感じの女性が出現して、それがどうした?(so what?)とハスキーな声で歌うところでした。その歌詞が、何とも今の自分に合っているような・・・・💦

 まぁ、とにかくてんこ盛りで、豪華な舞台です。

 メモなど取らず見てますので、内容はこちらをご覧ください。
 
 エビータがいれば、テビエ爺さんもいると言った具合です(母が見たいと言ったので、帝劇で森繁さんのテビエ見たなぁ、などとまたまた回顧モードに)。

  友人も大変に楽しんでくれて良かったです。

  本日の出演者リストはこちら。

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  それにつけても、日曜の渋谷は、空いている側であった場所まで混み合っていて、人に酔いそうでした。お茶して帰ろうが、混む前に帰ろうとなり、結局、地元に戻り、バス待ちの時間にちょこっとお茶という事にはなりましたが、地元が落ち着くんだわ〜。

 京都や名古屋のように、大手を振ってお泊りが出来る距離なら良いのですが、なまじ日帰り圏であるばかりに、東京というのは、私にとってはものすごく疲れるのであります。

 こうやって、楽な方に流れるから、だんだん刺激がなくなって行くのが、年を取るって事なんだなぁ・・・と豪華な舞台にふさわしくないことをついつい思ってしまいました。(^^ゞ

 何はともあれ、楽しい日曜日でした。チケット当選させてくれたリビング新聞社にも、一緒に行ってくれた友人にも感謝です。

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