公開が長男のベビー時代でスクリーンで見ることが叶わず、テレビで見たラストエンペラー、TOHOシネマズの午前十時の映画祭で金曜日まで上映というので、頑張って行く事にしました。

  何故「頑張って」という言い回しになるかと言えば、最近怠惰な私には、朝十時に映画館へ行くには頑張らなくちゃ!という時間の事もありますが、流血場面に耐えねばならぬかも、というのもありました。

 そんなにすごい流血ではないけれど、冒頭、溥儀が自殺を図る場面、後半、皇后の浮気相手が射殺される場面が記憶にあり、こどもの頃から、チャンバラの斬り合いで、キャーキャー怖がっていた私には、それが大画面というのは、結構覚悟がいるからでした。
 加えて、公開当初カットされ、監督を激怒させたという、収容所で溥儀たちが日本軍の残虐行為の動画を見せられるシーンというのが、実写記録を使っているだけに、どうなんだろうというのもありました。
  
 が、六週間もの間、紫禁城を借りきってのロケだったとあらためて知り、大画面で精緻な再現シーンを見たい、そして、脚色はあるにせよ、過去の歴史をもう一度考えたい、という気持ちが勝ちました。

  やはり、行ってよかったです。

  清朝最後の皇帝のあまりに数奇な生き様、それが、私がこどもの頃までは存命だった人に起きた事である、というのは、遠い過去の歴史を扱った作品とは違い、身近に感じられる部分もありました。

  特に溥儀に対し、どんなことをしても許される立場ながら、誠実に対応してくれた収容所の所長が文化大革命の時に辱めの行進に連れ回されるシーンは、立場の逆転が容易に起こりうる歴史の皮肉を感じさせてくれると共に、横浜中華街で、文化大革命が輝くように伝えられている様子を、子ども心にも店舗のBGMや飾りものから感じたのを思い出させてくれました。

  今でこそ、文化大革命は誤りだったと、毛沢東の死後、四人組の失脚を経て、負の評価が降されていますが、日中関係が正式には結ばれておらず、中華人民共和国が中共と呼ばれていた時代には、華僑さんたちにとり、望郷の中国本土の情報は、良い面だけが伝わっていたのではないか、と思われます。

  中国自体が列強の餌食になり、それを見ていた日本が反面教師にしつつ、自分たちも列強の一隅にと思い、数々の悲劇が生まれ、国情を憂える人々が立ち上がり、革命が起こり、しかし、腐敗などもあり、内戦になり、という激動の世紀を象徴するような人物がラストエンペラー、宣統帝溥儀だったのではないかと思います。

  ちなみに、今使っているスマホは中国製ですが、フギと打っても溥儀と出ません。宣統帝も出ません。日本が勝手に呼んでいた中共は日本メーカーのパソコンでも、もはや出て来ない死語ですが、現代中国においては、清朝の最後の皇帝は認められない存在だからかも知れないと想像します。

 テレビは吹き替えでしたので、初めて見たオリジナルで、中国人が英語を話すことに違和感がありましたが、見ているうちに引き込まれました(とはいえ、英語で表現された方が、断片的にせよ、少しは分かるところがあるというのも事実で、それぞ、欧米にアジアが取りこまれてしまっている証でもあるのですが、アジア同士で力づくでどちらかの言語を使わせるより、まだマシかも知れません)。
 
 全てが過剰でありながら、実態はかごの中の鳥である幼い皇帝の孤独、それでも皇帝であるというプライド、満州人に対する共和制中国の冷淡なまなざしなどと、日本の野望が絡みあって、偽満と呼ばれる満州国の成立に至る過程は、見ごたえがありました。

  テレビで見た時も、ありゃ〜と思ったのですが、弟の愛新覚羅溥傑の妻、嵯峨浩の髪がありえない日本髪だったり、皇后の不義の子が黄色人種同士の子どもなのに、明らかに白人の血を引く赤ちゃんだったり、など、細かい部分でツッコみどころもない訳ではありませんでしたが、実在の人物の数奇な運命を描いているというストーリーの強さに加え、壮大なロケ、哀切なメロディーなども見事で、やはり傑作だと思います。

 怜悧そのものの甘粕を演じた坂本龍一さんももちろん、強い印象を残しました。

  午前10時の映画祭、来週も中国の作品を上映するようで何とか行きたいものです。

 唯一残念だったのは、シニアが多い観客の中に、ガーゴロ大いびきのオジサンがいたり、始まる前はともかく、エンドロールで余韻を楽しみたいのに、ぺちゃくちゃおしゃべりをするおばちゃんがいる事でした。私は映画はエンドロールまでしっかり見て、館内が明るくなってから立ち上がりたいので、エンドロールを省いて立ちあがる人もどうかとは思うのですが、急ぎとか、トイレがもたないなどの事情もあるかも知れないとは思います。が、座ったまんまべちゃべちゃ喋るのはやめてほしいです。 溥儀が皇帝になると西大后が告げた後、直ぐに亡くなり、口に黒真珠が入れられるシーンがありましたが、ぺちゃくちゃおばちゃんの口にも突っ込んでやりたいわいっ!と思ったのが本音です。(^-^;

 さて、映画の後は・・・買い物です、もとい、殆ど見るだけです。 

 本当はスタバかどっかで軽く何か食べたかったのですが、混んでいて席がない。それくらいなら、やめとこうとなりまして、この昼抜きで動き回ってしまうというのが、いかがなものかとは思うのですが、私の根性なんですね。

 100均を覗き、家電量販店を覗き、デパートを覗きと・・・普段、自宅最寄り駅付近は書店の文具店もない準買い物難民状態な分、たま〜に来る繁華街ではあれもこれも見たくなります。しこたまうろついて、100均で家族の予定も書けるカレンダーやミニミニトート用持ち手になりそうなテープなど買って、デパートでははがきファイルになるというクリスマスカードを買って、ようやく帰途に着いたのでした。

グリーティングカード【和風多目的】クリアフォルダカード/神奈川沖浪裏 (f)
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 (実際に買ったのは箱根の芦ノ湖から見る富士山、写真のものです)

  さて、デパート等では「あれも要らん、これも要らん」とかわいくなくケチをつけて、消去法で買い物をしないで通れましたが、夜になったら・・・すっかり楽天セールに乗せられて、あくまでも普段買わない私基準では、でありますが、買い物しまくったのでした。(◎_◎;)

 お歳暮を手配→在庫していたつもりのプリンタインクを使いきっているらしいと気付き注文→絹の5本指ソックスを注文→スマホ手帳型ケース注文→京都で靴底抜け事件があったことに懲りて、降りそうな時用のレインパンプスを注文・・・とセールの時間切れ間際まで頑張っておりました。もちろん、セール品、ポイント●倍品をめがけてですが、すっかり楽天ペースに陥ってしまった夜でした。

 なお、今回のセールでは別ルートのお歳暮手配、リピートで同規格別カラーのマニマニのミテーヌ、ヨーグルト種菌も発注済みでございます。(^^ゞ

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