今回の観戦、もちろんお目当ては小塚選手でしたが、現地に行くと、やはり色々な見どころがあります。

  初日はペア競技と男子シングルのショートプログラム。

  ペア競技は日本ではまだまだ裾野が狭く、各競技で片手で足りる程のカップルしか出場せず、世界との力の差も大きいのは残念です。練習スペースの問題や、日本男子と女子の体格差が欧米ほど大きくないのも不利なのでしょうね(日本の男子選手は大体スリムです。ガタイのいい少年だとほかの競技へ行ってしまうのではと素人は想像しますが)。

  世界選手権の後に解散してしまった高橋・木原ペア。木原君が高橋さんから変わった須崎さんとペアを組んで出場していましたが、以前より男っぽい感じになったなぁ。 木原選手から解散を申し出たと聞いていますが、自分がリードしたいタイプだったのかなぁと・・・。

  元ペアの高橋選手が観客として来場されていましたが、心機一転のためか、栗色のショートへアーがとてもお似合いで、まるでアイドルみたいにかわいいと気付いた人たちが騒いでいました。ホント、かわいかったです。

 
  フリーの日はたまたま偶然にもコヅ友さんが真後ろの席にいらして、私が体をひねっておしゃべりをしていたら、一つおいた隣の席の同年代の男性が「家内は所用があって遅れますから、良かったら来るまでどうぞ」とお声かけくださって3人並んで観戦したのですが、この方が、本当のファンでして、札幌オリンピックの時、このアリーナでジャネット・リンを見たかったのに見られなくて悔しくてファンになったとか(当時は小学生だったそうです)で、それはそれは詳しいのです。
 
 手元に演技順のリストがなくても、殆どの選手を見分けておられるのがすごい。

 この方も怒っておられたのが、選手の演技の撮影について。 昨年よりは改善されたかと、シングルを見ていた時には思った撮影ですが、フリーになったら、まぁ、酷い事。第一グループなどあからさまにカメラ担当はおやすみです。

 時間的に全員のテレビ放映が出来ないのは仕方ないとして、どうして記録として撮影しないのか。聞くところによると、例え親やコーチなどでも、一切撮影(動画、静止画双方)禁止なんだそうです。「ここに出るだけでも大変な選手もいるのに、どうして一世一代の記念になる機会を撮影してやらないのか」。本当におっしゃる通り!

 下位の選手と言っても、全員7級を持っていて、常人は逆立ちしてもできないことをやっている訳で、ましてや地域ブロックの試合を勝ちあがって来た人たちなんですから、記録しておくべきだと思うんですよ。テレビ局がやらないのなら連盟が。

 Twitterで自分の演技を振り返りたいので、どなたか動画をお持ちでは?という選手の切ないつぶやきを見ました。😢
 
  それでいて、あざとく、話題になりそうな選手だけはしっかり撮っているのも嫌らしいです。

  お隣さんは「かつて、羽生選手が出たての頃、ショートで撮影しなくて、高得点を出して、しまった!と思ったことがあったらしい」とおっしゃっておられましたが(詳しい!)、こんなにカメラを回さず、今にほぞをかむぞ、テレビ局め!

 グランプリシリーズ第一戦欠場、第二戦不調の小塚選手は、恐ら体調は万全ではなかったと思いますし、フリーでは靴ひもがほどけたらしいトラブルもあり、表彰台を逃しましたが、演じた後には笑顔を見せてくれたのでホッとしました。今できることはやったという爽やかな表情でした。フリーの冒頭は靴ひものせいなのかどうか、転倒などもありましたが、終盤にかけての鮮やかなスケーティングは昨年と違った感動をもたらしてくれました。

 がんばって滑ってくれてありがとう!

 最近は爽やかな笑顔と、とても丁寧に心を込めて演技しているのが伝わってくるダイス、こと村上大介選手も好きなのですが、ダイスのショートは、まるで丁寧に編んだ手編みのセーターみたいに心がほっこりしてくる感じで、ちょうどクリスマスの25日だったので、いいプレゼントをもらえた気持ちになれました。

 が、フリーの日の曲かけ練習の時に衝突があったそうですね。現地にいると、そういう事はかえって分かりませんで、後でTwitterで調べて分かりました。

 フリーの日は田中刑事選手の曲かけ練習から入場し、小塚選手の練習も見られましたが、その前に羽生選手と村上選手が衝突したようです。 また、誰ぞ「悪意があった」とかおばかなことを言っているようですが、あのスピードだと、ちょっとしたことで衝突が起こってしまうんだろなと言うほどトップ選手のスピードはすごいです。6人が一斉にではなく、ずらすとか、何とか工夫をして事故を防ぐことが出来たら良いと思います。

 という事で、ダイスは膝に痛みを抱えていたようで、演技が途中で止まる場面もあったフリーですが、何とか滑りきってくれて、その頑張りに感動しました。キスクラのダイスが痛みからでしょう。全く笑顔がないのが心配でした。

 世界選手権の代表はこの二人だろうなぁと思っていた羽生選手と宇野選手は予想通りの一位二位でした。連戦連勝の疲れが溜まり、加えて、ほぼ絶対に優勝という油断があったのかも知れませんが、羽生選手の演技は転倒があり、今秋見せてくれたような完璧さはなかったですが、それでもショート、フリーとも1位なのはさすがです。宇野選手はもう何年も表彰台の常連のような安定感があり、素顔はかわいい高校生なのに、氷上ではまるで別人の大人っぽさですね。

 無良選手がショートで決めたのも嬉しかったです。フリーでも崩れることなく、銅メダルおめでとう!

 女子はショートのみの観戦となりましたが、第一グループ第一番目という最も不利な打順を引いてしまった白岩選手が素晴らしかった。終始高得点をキープ(はじめの方に出て来て、高得点を出して、なかなか抜かされないのを漬物石と言うらしいですね)して、何とフリーの日では最終グループで滑走。お隣の男性によると、ショート第一グループ、フリー最終グループというのは実にレアだそうでして、特にお気に入りのようでした。

 第一グループでは地元の星、青木祐奈選手を特に応援しました。実力を出しきれてはいなかったようですが、華奢で可憐な風情も良いですね。

 樋口選手、中学生離れをした堂々とした演技。お隣の方は樋口選手と羽生選手の強心臓(※良い意味です)ぶりに対して感心して「どうしたらそういうふうになれるのだろうか」とおっしゃっていました。

 浅田真央選手はまだ調子が取り戻せていない様子。同じ佐藤コーチ門下のショート5位同士でも、小塚選手の場合は不調の原因は本人も把握していると思うのですが、浅田選手の場合は、マスコミの執拗な追いかけや過度の期待が重圧になっているのではないかと、すっきりしない表情から感じました。

 見事だったのは宮原選手。私、彼女のショートプログラムが大好き。特にサビの部分からのステップのきびきびした動きは、彼女の体型だからこそできるのではと思われますが、演技中は小柄である事が全く感じられなくなります。浅田選手の復帰で連覇は厳しいのでは?という懸念もあったのではと思いますが、見事に連覇を果たし、昨年は運が良かったのではないことを見せつけてくれました。

 ショートで素敵な演技をして楽しませてくれた村上選手、フリーでは思わぬ抜けをやってしまったそうですね(ちょうど羽田からの帰りだったので、様子はスマホのYahoo!スポーツやTwitterの文字情報で追ってました)。録画を再生すると、ペロッと舌を出して、コーチが愛情を込めて頭をこつんすると、会場にあたたかい笑いが起こっているようで、深刻にならずホッとしました。

 テレビは一部の人気選手を重点的に追い、ワイドショーにお任せしたいような周辺情報まで映してくれるもんだから、ほかの選手の事がさっぱりわかりませんが、現地観戦すると、テレビ受けはしなくても(映してもらえないのだから当然👊)、人気の高い選手がたくさんいるのが分かります。

 会場には一部度過ぎたファンなどもいるそうですが、全体的に、とてもあたたかい雰囲気で、どの選手にも惜しみない拍手や応援があり、見ていてとても気持ちが良いです。

 時間の関係で全選手映せなくても、カメラは全員まわして記録を取る。放映にはせめてもご当地の選手くらい映してもらえないですかね? ご当地選手への応援は一段と熱がこもっているのが分かりますし、開催地に敬意を表してもいいのではと思うのですが。

 試合開始前には審判団の紹介があるのですが、わ〜っと湧いたのがカン様こと神崎範之さん。かつての全日本代表。京大生と全日本上位という文武両道ぶりで人気があった方で、私自身はエキシビションで冬ソナやってる人がいるという印象が強く残っている位で、よく知らなかったのですが、2012年の国体で一時だけ復帰され、その時に優勝した小塚君があとから入ってこられた入賞の神崎さんにぺたんこになってご挨拶するのを見て、その様子をお隣の親切な方から解説していただいて存在を知りました。

 今回、社会人とスケーターを両立という事で注目を浴びていたのが、山田耕新選手。三井住友銀行のスケート部所属だそうで、一時スケートをやめて、再び勝ち上がっての登場だとか(ネット拾い集め情報)。滑走順が早くカメラおやすみなのに、この時だけ回っていると目ざといお隣さんは見つけておられました。女性週刊誌あたりが「銀行員スケーター」とか記事にしそうな気がしました。

 散漫ながら、色々書きたい事はありますが、今日はこのくらいで。本当のスケートファンには全くお役に立たない話ばかりですが、現地観戦に行くと見えて来るものは私にはとても貴重な体験です。

(尾てい骨割れ?の痛みで、もしやひびでも入ったかと思いましたが、あおむけで寝られる時点でひびは有りえないようです。しゃがんで立ちあがったりする動作はまだ痛みますが、大掃除もせずにのらのら過ごせば、正月明けにはかなり戻っているのではと期待します)

※蛇足

今回の投げ込みモノ

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  気持ちの余裕と体力がなかったので、枯れ木も山のにぎわいをテーマに、セリアで買ったミニミニクッションにフェルトでお花をつけました。高橋先生のレッスンで習ったバラのブローチを換骨奪胎して(よ〜ゆ〜よ)、花の芯には打ち抜きのフェルト(ダイソー調達だったかな?)や、みずがき湖のほとりの手づくりショップで買った珠などを縫い付けてみました。 そこに手持ちのリボンを付けてみると、ちょっと華やぐのではと・・・

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 今回、自分で投げ込めたらうれしかったのですが、初日はジャッジ側だったために、席と投げ込める場所が離れていて、駆け込んで転倒しかねない、二日目は3階席からの急階段で転倒しかねないで、コヅ友さんたちにお願いしました。 ピンク色のは宮原選手をイメージして用意したので、宮原選手が大好きなコヅ友さんに託しました。

 今回、投げ込まれた何かのラッピングがうまく行っていなかったらしく、フラワーガールたちがずっと氷の上から小さなものをかき集めていました。近くで見た人たちによれば花が散っていたとかいう話ですが、投げ込みモノは散らばってフラワーガールや後に滑る選手の迷惑にならないようにという事だけは心しています。

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