西日本は雪で大変な週末で、鹿児島や奄美大島ですら、降雪があったとかで、記録的寒波に驚きましたが、当地は風は冷たいのですが、雪は全く無しでした。

 やはり我が家の界隈はかなり温暖なようです。

 ところが、そんな気候でできるんですね。足指にしもやけ。

 思えば、幼稚園時代に、確か真冬の富士五湖かどっかに行って、靴を履いたまんま湖に足を浸してしまって、そのあとからしもやけなる存在に気付いたように思います。

 横須賀の幼稚園はそこそこリッチな感じの私立だったので、恐らく暖房がきかないという事がなかったのですが、渋谷へ引っ越し、公立の小学校へ上がると、そこは冬は底冷えの世界でした。
 1年生は鉄筋校舎だったから、まだ良かったのですが、二年生に上がったら、木造校舎。今なら希少価値がありますが、その頃はオンボロ校舎という感じで、生徒も「うへ〜」でした。そして、登校すると冷え切っている。1年生じゃないですから、自分たちでコークス運びなどもしなくてはになっていたかも知れません。

 コークス、もう無いですね。これがなかなか着火しない。やっとあたたまるのは1時間目も終わるころだったでしょうか。しばらくの間は、手袋でもしたい程の外と変わらぬ寒さの中です。しかも、朝礼というものもある。子どもたちがやたらと倒れるとか言って、時間短縮化した時代ではなく、校長先生のお話など、子どもにはかなり長々としたものに思えました。

 しかし!

 その頃は、まだ師範学校で学んだ先生もいらっしゃいましたし、先生たちは全員戦前生まれ。どうしても、教育勅語の時代の影響があったようで、どんなに寒くても、教室で手袋なんて許されないのでした。今みたいないい繊維もなければ、使い捨てカイロもありません(あったとしても、精神論がまだ盛んだったあの時代に、持ちこみしたら、恐らくは廊下に立たされたでしょうね)。

 足の指はたらこになって、手の指もたらこ。このたらこ、冷えると痛い、要するに腫れてる訳ですから、どこかにうっかりぶつけたら、本当に泣きたい程痛いのです。一方で、あたたまると痒い。もうものすごく痒い。授業なんて聞いていられない程痒い。

 小学校時代は本当に冬が辛かった。冬はしもやけの比重がえらく大きくて、楽しい思い出がありません。それは転校先の横浜の小学校でも同じでしたし、中学も然り。

 当時の横浜市は人口大流入時代。木造校舎どころか、プレハブの急づくりの校舎も当たり前なので、冬は凍え、夏は暑いの散々な環境の中、冬は大嫌いな季節になりました。

 高校はだいぶんマシだったのですが、冬を迎える前に八ヶ岳に転校。まだ11月だったのに、転校した初日に手も足指も腫れ上がり、厳冬期には零下二ケタにもなる気温の中、イチゴが腐りかかったようになってしまうので、手にぐるぐる包帯をまく始末でした。まだ伸縮性のある包帯も一般的ではなく、ずるずるほどけかけの包帯の手で挙手すると「ミイラ」と言われましたね〜。 でも、腐れイチゴになると、それでしもやけは良くなるのです。

 さすがに寒冷地だったので、白金カイロを持参の通学でしたね。制服にズボンもOKで、クラスメイトでは誰も履かないけれど、行きは下りで30分、帰りは切られるように冷たい八ヶ岳おろしに押しまくられてのさかのぼり50分以上だったので、かっこ悪いと思いつつ、背に腹は代えられないでズボン履いていました。

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 しもやけと縁が切れた!と喜んだのは高校を卒業後。あまりに冷える場所から、普通の気候に戻ったので耐性が出来ていたのでしょうし、公立の学校のようなオンボロで温度管理が出来ていない場所とも縁がなくなり、以降、10年以上は無事だったのですが・・・。

 またぞろ活したのは、出産後。今の家に引っ越してからです。どうもバブルの時の突貫工事でコンクリート直にカーペットを貼ってあるのではないかという感じで、底冷えがした時に復活して、以降、毎年、外気温が13度位になるともぞもぞ出ます。幸い、出るのは足指だけで、手は無事です。

 皮膚科を受診したこともありますが、三浦半島の更に温暖な場所でも、出る人は出るんだそうです。血のめぐりが悪いということになっていますが、一種のアレルギーに近いのではないかとも言われました。

 子どもの頃から、あれこれ試しましたが、決定打はありません。ビタミンEがいいと言われて飲んだこともありますが、ダメですね。効きません。

 ただ、一度だけ驚いたのは、祖母も父もまだ元気なころ、兄一家と我が家と一緒に温泉で年を越していたことがあるのですが、ある年、今はなき西熱海ホテルで一泊したら、きれいにしもやけが消えていたのです。もちろん、すぐに復活しましたが、本当に温度次第なんだなと思いました。

 多分、我が家もガンガン暖房したらいいのでしょうけれど、そんなことするもんか!と言える位には、長年の付きあいで、何とかしのげるようになりました。手が痛かったり痒かったりすると、本当に辛いのですが、足指だけなら(最近鈍感になっている事もあって)ごまかしがききます。 


 やっぱり特異体質ですよね、これって。

 そう、血のめぐりが悪いと言われれば、そういや、頭のめぐりも良くない訳だと何となく納得したりします。トホホ

 余談)しもやけはできてしまいますが、今は冬はそう嫌いではないのは、冬向けのいい繊維やカイロなど過ごしやすいものがいっぱい出来ている一方、夏の暑さがしのぎがたいものになっている事が大きいですね。 寒さは重ね着やブーツやカイロなどで屋外でも何とかなりますが、暑いほうは脱ぐのも限界(迷惑条例にひっかかるだろうし)、耐えがたい暑さで、昔と真逆に苦手な季節になってしまいました。

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