興味があったところチケットをいただいたので、横浜そごうの美術館で開催中の「あそぶ浮世絵ねこづくし」という浮世絵展を見ることが出来ました。

 美術館というと、お静かに!と注意される事も多く、以前、そごう美術館のエントランス付近で落ち合った友人との声が大きくて叱られた事がありますが、この展示については、ねこ絡み、浮世絵、という趣向からか、結構賑やかな会場でした。

  そういえば、小海町立美術館の岩合光昭さんのネコ・ライオン展もかなりにぎやかだったなぁ。動物絡みのアートは思わず、声が出てしまうのは許容範囲なのかもですね。

image


 途中から、先日一夜の宿を提供してくれた友人が合流、二人でふむふむと小声で話しながら見ました(もちろん、前述の状況なので、誰からもヒンシュクなしでした)。
 美人画では、ネコは格好の引立て役、のはずがネコが主役という風情の作品もありました。

  私は江戸時代の浮世絵にえがかれるところの美人のパターン化した様式美が、正直なところ、あまり好みではありません。みんなひきめ鉤鼻はないだろー、なんですね。

 でも、ネコがいる事でぐっと身近になりますね。類型的に描かれがちな(とえらそ〜に言ってすみません)美人に比べ、ネコの方は毛並など凝っているものもありました。 でも、一方で化け猫コーナーでは、背景に描かれている目のぎらっとした様子の化け猫は類型的で、表現のお約束事ができると、それがしばらくは流行になるんだなぁと思いました。

  最後の方は擬人化したネコ。となると、もはや猫村さんの世界であります。そもそも猫村さんの事を教えてくれたのが同行の友人。二人で猫村さんはこれをヒントかとか、作者の方の意図とは無関係な妄想をしながら楽しく見ました。




 美術館を出ると、ミュージアムショップがありますが、今回は特設で、ネコをモチーフにした作品の販売があって、お手頃価格と可愛らしさについつい買ってしまったのがこれ!

image


 ネコミミのついた鈴はなかなか見かけません。これ、リュックのファスナーが開かないようにスライダーを二つ合わせてはさむのにいいやと思って早速とりつけたら、まぁ、よく鳴る鳴る。本当にネコにつける鈴という感じ。あるいはうるさい巡礼かという感じ(そうだ!八ヶ岳の散策時のクマ対策にもなってくれるかも?)。

  さて、そこから、伊勢佐木町に移動。もう一人の友人と合流してランチという前に、時間が余ったのでマックに入って100円珈琲です。実はマックを通り過ぎてしまって、私としてはかなり利用する店なのに、撤退かと驚いたのですが、そう見えてしまった理由は見た目ホストなお兄さんが警察官と話し合っていて、何か事件か?と思って視線がそっちに行っていたからだと分かって、ホッとしました。

 それに、友人のご主人が見たいと言っていたという青江美奈さんの碑の場所を教えてあげるので、足が急いでいたというのもあるかもです。

image


 確か、以前はお金を入れると伊勢佐木町ブルースが聞けたかと記憶していますが、今はボタンを押すだけで聞けるようで、老夫婦が懐かしそうに聞いておられました。(^^)

  1時に友人と映画館の前で落ち合って、彼女と私がチケットを買ってから、ちょこっと歩いて、彼女たちのリクエストもあり、ひさびさにビストロ・ショー・ラパンでランチであります。

image


 さすがに以前よりちょっとお値段上がって1000円になりましたが、ぽっきりで、最初に絹豆腐入のサラダが出て、そのあと煮込ハンバーグとご飯が供されます。

image


 デザートのプリンがすごい美味しいです。食レポでは安易に絶品を乱発しますが、これはかなり絶品だと思います。葉山の有名プリンに負けてないです。濃厚な味わいがエスプレッソにぴったりで、友人たちは大満足。

  ビストロ・ショー・ラパンは小ぶりなお店なので、長居は出来ません。なので、またまたマックに戻ってお茶というマック様様です(100円で何度も使う客もありがたくあるめぇと思いつつ、助かるお店ですわ)。

  都内から来た友人はほかに用事があるし、もう映画を見ちゃったとの事で解散して、市内の友人と二人で見田のが「俳優 亀岡拓次」。脇役俳優を描いた作品。リアルと、過去と、願望とが時々ごたまぜになって、鶏脳人間には分からなくなることなきにしもあらずですが、言葉数が多過ぎない、説明的過ぎず、味わいのある作品です。 役者さんの世界ってこんなのね〜と、撮影現場を見ているようであり、劇団で稽古をするってこんなのね〜とも思い、知らない世界をのぞかせてもらう面白さもあります。

 脇役として、地味にやっている亀岡さんですが、たまに吹きだすような場面もあり(本人が大真面目な故に面白い)、なかなか面白い作品です。

 横浜聡子監督って、横浜市立大学卒業されてますが、青森ご出身だそうで、お名前はかねがねでしたが、初めて見られて良かったわ〜。

 主役の安田顕さん、先に見てしまったが故にマックでお別れした友人はかなり好きだと言ってましたが、私は初めて拝見・・・の筈がどこかで見たような・・・Wikipediaを見たら、随分多くの作品に登場されてて、私が結構熱心に見てた作品も入っていました・・・妙に濃い人がいると思っていたかもですが、主役を食うほどではなかったような・・・というところが、この作品の主人公と重なるところがあるかもですね。

 でも、もうこれ見ちゃったら、二度とその他大勢だとは思いませんわ。

  なお、上諏訪の居酒屋が重要なポイントとなりますが、そもそもが、ご主人の仕事で八ヶ岳界隈に住んでおられた時に知り合った都内友人曰く「こんにゃくを酒の肴にするのは、諏訪地方のあるあるよ」との事。 諏訪地方と北杜市はかなり近いんですが、それは知らなかったぞ。

  映画は3時から始まりだったので、終わったらもう夕方で、即解散となりましたが、盛りだくさんで大変たのしい1日でございました。ヽ(^o^)丿

人気blogランキングへ