野暮用で川崎まで行ったので、用事のあと、セトウツミを見ました。

 毎度の事ながら、地元紙の映画評に影響される私で、好意的にたいしたことが起こらないが、そういう青春もありという紹介で、主演の二人が、私には気になる若手というのも大きいのでした。
 
 セトウツミという変わったタイトルは二人の苗字、瀬戸、内海を合体させたもの。このコンビの時間つぶしの川べりでのしゃべくりで見せる映画です。
 どうも、先日の団地といい、西日本ルーツが半分な私(遠祖まで含むと西日本ルーツが全部?)、西の方の言葉が癒しになるらしいです。

 主演の二人、auの人気CM、三太郎に途中から加わった鬼ちゃんの菅田君は初めて見たのは朝ドラのごちそうさん、ヒロインの真面目なこどもでしたから、ドラマ終了直後に見た「そこのみぞ光輝く」の怠惰でチャラい、優しさと凶暴さを併せ持つヒロインの弟役にはビックリしました。

  この子、うまいわ。朝ドラのヒロイン息子とは全く違う人物を見事に演じて、最初一瞬感じた違和感はあっという間に消えました。ダークな内容の映画で、みんな暗い中、お調子者の明るさを放っていて、文字通り、そこのみぞ光輝いている感じでした。が、という続きは作品でご覧ください。

  NHKのドラマでは、さだまさしさんの青春時代を演じた作品とか、わりときちんとしたタイプが多いですが、今回は眉に剃りを入れ、眉間にしわ寄せ勝ちな一見つっぱり風な、でも、軟弱でおもろいお調子者の瀬戸を元からそんな子だったみたいに演じています。

  秀才の内海を演じる池松壮亮君。いつ彼を知ったのか記憶に定かではありませんが、多分、NHKの単発ドラマあたりではと思うのです(多分、2010年の「15歳の志願兵」)。ちんまりした控えめな風情なのに、印象を残す俳優さんですね。 今回、高校生を演じられるギリギリかなぁと・・・少年少年していた池松君も、たくさんの作品に出て、すっかり成人男性になったなぁと、母親チックな感慨を抱きました(笑)。そうだ、池松君、二男と同級生なのね。それにしては二男は育ってないなぁ(^^;)

 監督が大森立嗣さん。俳優の大森南朋さんのお兄さんで、私が見た作品では「さよなら渓谷」や「まほろ駅前シリーズ」を監督されていますが、この作品はそのどちらとも違った雰囲気で、派手さはないのですが、ほわっと笑えて、なかなかいい味わいです。

 チャンネルを変えられないような山場をちょこちょこ持って来なくちゃな、テレビドラマだと見られないタイプの作品ではないかなぁと・・映画館で見て良さがわかる作品なのではないかと思いました。

  という訳で1週間に二度、大阪弁フルバージョンの映画を見て楽しんだのでありました。ヽ(^o^)丿

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