土曜日です。一日の映画の日です。

  うーん、黒沢明監督の名作「生きる」を午前十時の映画祭で見るべきか、それとも映画の日の割引で「超高速参勤交代リターンズ!」にすべきか。

 昨晩から、しばし迷ったのですが、はい、決めました。午前十時の映画祭はいつも1100円。今回見逃したとしても、黒沢作品ならば、必ずまたどこぞで見られるに違いない。

  それに、お天気もぐずついたのにまた戻り、重たい映画よりお軽いのだ!
 という訳で、陣内孝則さん演じる悪徳家老に、佐々木蔵之介さん演じる弱小藩の殿様一行が散々振り回される超高速参勤交代の続編、リターンズ!を見ました。

 先週同様、土曜日の「君の名は」は席の埋まりの早いこと。特に午後の部は朝のうちからほぼ満席。それに比べ、リターンズは私が予約した朝9時くらいにはまだ席がたくさん空いていました。

  しかし、開始時刻になると、前半分などくたびれそうな席は空いていましたが、後ろ半分はかなり埋まっており、閑散とは程遠いそこそこ、いやかなりの賑わいでした。やはり、シニアが多いものの、中年以下、若者の姿もチラホラ。

  ストーリーは、前回のあこぎな振る舞いで蟄居を命じられた悪徳家老が、徳川吉宗公の日光参内恩赦で、元の地位に戻った途端、またまた悪事に手を伸ばし、今度は尾張柳生という手だれ軍団を用い、赤っ恥をかかされた湯長谷藩に報復以上のひどいことを仕掛けるという運びです。

  青いアイシャドーが目の上で光る陣内さん、お主も悪だのう。

  佐々木蔵之介さん、乱闘シーンでもない時に、ちとお疲れが溜まっている表情の場面もありましたが、大丈夫かの?
 
  柄本時生さんが背中に乗せている猿の菊千代も大活躍!

  所々笑いを挟み、ヒーロー系and/orコミカル系時代劇のお約束、居並ぶ敵が何人いても、主人公は絶対やられない!という本来ならばありえない展開を、げらげら笑いながら、皆さんと共に楽しんだのでした。

  そして、思いましたとも。

  あー、自分含めて、日本のオジオバは笑いに飢えてるんだなぁ、って。

   だって、日常生活、厳しいもん。年金給付は何とかいただけても、想定外数値だし、デフレだからインフレにって政府が言ってるらしいけど、どう考えても、家計簿見ても、食品の値上がりはかなりのもの。他に回せるお金が十分ある人にはデフレなのかもですが、年金生活庶民にはピンと来ない。

   だからこそ、痛快話で、一時憂さを忘れたいんですな、という仲間が場内にたくさんいるのを感じました。

   スピーディーな展開だけあって、いびきも聞こえず、おしゃべりオババも出没無しで、よかったでーす。

  
   やはり、今日はこの映画で正解だったよ、と思いながら、カロリーメイトもどきすら食べず、周年記念行事真っ最中のデパートに寄り、各階の福袋やらポイントアップなどの特典に、右往左往しながら、結局なーんにも買わずに帰途についた猛者です。

  福袋でまとめて安くても要らない物は要らないもんね〜。欲しい物一つそのお値段で買った方がいいよん♪と言いつつ、そのお値段ならな買わないです(笑)。

  代わりに、もし当選したらお金を払う特撰福袋の応募だけはして来ました。福袋の中身はいらん、旅行がすごいお得なんだもん♪

  当たらんかなぁ。つい最近、私も応募した小塚さんの直筆色紙、一名様オンリーを、コヅ友さんが見事ゲットされ、うらやましいですが、絶対欲しかったそうで、その思いが通じたのでしょう。欲しいは欲しかったけと、ハガキ投函したら、やることやったので、と忘れた私と熱意が違う。  

  ならば、今回は念を送ってみようぞ! しかし、福袋の中身はいらん、ではダメですね。前言撤回しますね(^_-)-☆