プロ仕様、ホテル仕様というコピーがついて売られている物はなかなか魅力的です。
  
   プロ仕様の調理器具を使えば、プロの味が家庭でも出せるかも?と思い、プロ仕様の掃除道具を使えば、家中ピカピカになるかも?と思い、ホテル仕様のタオルのふかふかさを思い浮かべうっとりして・・・

  製品の差別化を狙い、素人、一般家庭向けとは一味もふたあじも違うをアピールする製品、食指をそそられます。

  ところが、必ずしも思い通りに行かない!と最初に思い知ったのは、ホテル仕様のバスタオルでした。

  フェイスタオルサイズならば良いのですが、面積の広いバスタオルは、冬場は早々に日がかげる我が家のベランダで乾き着ることはなく、冬の間中、部屋干しをしなくてはならないのでした。

  加えて、梅雨も乾きが悪く、特に私が泊まりで外出した後は黴が織り目に入り込んで見苦しくなることも度々でした。

  ホテルでふかふかなのは、どんな天候でも完全に乾かせる環境があっての事、一般家庭でいつもふかふかにするには、エネルギー消費量を増やしたり、天候を見て使う使わないを決めなければならないのだ、と気付いて以来、バスタオルは乾きやすいもの、つまりホテル仕様と遠いペラッとしたものを使う事にしました。

   プロ仕様の物は我が家には殆どありませんが、料理を習っていた時に、本格的鍋の重さに泣きました。

   プロの料理人でなくても、料理上手な方って、私の見るところ、腕っ節が強いです。こねたり、持ち上げたり、刻んだり、等など細腕だときつかったり、充分に出来ない作業があってこそ、様々な料理が出来るのだと思います。

  なので、その技量もやる気もないのに、プロ仕様を家の中に入れると、結局使いこなせず死蔵化される率が高そうです。

  掃除道具なども、プロ仕様は重かったり、電力消費量が大きかったり、音がものすごかったりするようです(友人二人がプロ仕様の掃除機を買って、使いこなせないのを見ました💦)。

  特に中高年になると、どうしてもパワーダウンしたり、無理な頑張りが後を引くようになりますから、なおさらプロ仕様を使いこなすハードルが上がります。洗濯物だって、一日で乾き切らないのをぶら下げておくと、気分が下がりますし、さりとてエネルギー消費量を上げるのは環境面を考えたら好ましくないのはもちろん、年金世代には経済面でもキツイです。

  使いこなせてこそカッコイイのがプロ仕様、ホテル仕様。無用の長物となりかねないなら、ちょっとちゃちでも、ペラッとしていても、軽量バージョンで、適宜入れ替えて楽しむのが私には向いているようです。

  ああ、例外がありました。手芸用品だけは、プロも使う物、プロの推奨品がいいですね。

  趣味的な事に関する物では、多分その道に熟達した方の、経験に基づくオススメが有効なんだと思います(意欲満々の方にとっては料理も同じ土俵の上の項目なのでしょうけれどね💦)。