高速道路のETC休日割引がある文化の日。どこへ行くか考えた結果、まだ行った事がなかった松代へ。

  途中、日本三大車窓が楽しめるという姨捨にあるサービスエリアで休憩。

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 松代といえば、印象が強かったのは終戦間際の大本営用洞窟でしたが、今年は大河ドラマ「真田丸」で、真田信之を祖とする藩が幕末まで続いた!で注目されていますね。

  長野自動車道の長野インターからすぐでした。善光寺に行くよりかなりハードルが低く、かつての鉄道駅施設を利用した広大な駐車場があり、そこは海津城と呼ばれた松代城址とも程近くで、観光拠点の一つとなっていました。無料なのもありがたいし、リーズナブルな価格での貸し自転車もありました。
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 まずは今日行くか迷った小布施に本店がある竹風堂で栗おこわで腹ごしらえ。

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 この辺りはかつて三の堀だったらしいです。池田満寿夫美術館と向かい合わせで、ここも紅葉が大変綺麗です。

 その後は大河ドラマのご当地経済効果を実感する展示へと。なんとラッキー! 文化の日で施設が無料解放されていました。まずは真田宝物館へ。

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  大河ドラマの進行に合わせての企画、今回が最終章。その後の真田で、大阪の陣から後の真田信之さんの事が中心でしたが、大泉洋さんの信之を見ていて、親しみが湧きましたから、武将にしては優しい晩年の信之さんの直筆や、息子の嫁さんに漏らした泣き言などに、人間味を感じました。

  今でも男性90歳は長寿ですから、あの時代ならなおさら親しかった人たちを見送り(実際、跡取り息子に先立たれてもいますし)、最晩年の寂しさはひとしおだったことと思います。それにしても四代将軍の相談役まで勤めたとは凄い!

  続いて後世の真田邸。家の作りは夏向けにと言われていたとはいえ、寒かっただろうなぁという邸。大名の母上用だったそうですが、日本に本格的革命が起きなかったのが納得の存外の質素さです。おかみが贅沢をしていなかったから、いまだに元お殿様がしたわれるのでしょうね。

 借景が後方の山のお庭、美しかったです。

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 主だったドラマ出演者の色紙が掲示されていましたが、内野家康様、達筆です。まんまご自身の書で小道具に使えそう。豪快なのは藤岡さん、堺さんは丸文字進化系風でかわいかったし、藤井佐助さんは先日のスタパで披露された通りの真面目、誠実が字に現れていました。

 続いて文武館。遅すぎた藩校で、作ったと思った途端に明治維新、という点では、佐久の五稜郭、臼田城と似ています。佐久間象山のアドバイスもあったと言いますが、やはり当時の信州は江戸や京からは遠かったという事かも知れません。

  しかし、遅すぎた分、学校の校舎としたり、地域で活用されたようで、大規模補修を経て、藩校としての規模をほぼ保っている稀少な場所との事。

  道場では、若者たちが剣道、柔道に勤しみ、そして、寒いのに廻しをつけて素足の若者もいました。

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  そこから、かつて海津城と呼ばれた松代城址へ。

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  石垣と堀の一部、再建された塀や門だけの城址ですが、ずいぶんこじんまりとしたお城で、徳川の世になると、十万石の大名でもこの規模の城で充分だったのか、あるいは死をも覚悟しなくてはいけないほど苦しめられた戦上手の真田一族に対する家康の警戒心が、真田家にはこの規模の城でよしとしたのか、詳しく知りたくなりました。

  出来たら大本営になるかも知れなかった洞穴まで見学したかったのですが、時間切れでした。

  真田丸絡みは期間限定だけど、大本営(移転候補)はずっとありますからね。

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  ↑ 幸村を慕った矢沢さんの末裔のご家老の屋敷の門を移築したもの。松さんのラブラブ旦那様小山田さんの末裔のお屋敷もありました。

  松代はお散歩サイズに見どころ沢山で歴史大好きな人、落ち着いた雰囲気で散策したい人にはうってつけ、また来たいと思わせてくれる場所でした。

  特にご遠方からお越しでしたら、善光寺だけではもったいないですよ〜!

  観光ボランティアの皆さんもフレンドリーでいいところなので、すっかり松代好きになって帰宅しました。

  なお、今回、時間不足で試せませんでしたが、松代では600円でいろんな名物をちょこちょこ楽しめるチケットも販売しているようです。次は泊まりがけで、温泉も楽しんで♪なんて思いました。

 途中、みどり湖パーキングエリアでワンコイン夕食です。

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