昨晩は何をするでもないのにくたびれたのは、やはり腹具合がいまひとつだったからでしょうか。家では見られないBSの二条城をチラ見して、入浴、就寝と良い子ならぬ良いオバサンでした。その分早起き・・・・って、典型的な老人ちっくですな💦

 友人には名古屋十時過ぎに出ると言っていましたが、それより早く東海道線の快速で豊橋に向かいました。

  豊橋の改札で待ち合わせして、お隣り二川へ移動。

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 二川は昨年の「釣瓶の家族に乾杯」でも訪問先になっていたかと思いますが、東海道の宿場町。早速駅から徒歩少々の本陣資料館へ。

  東海道の宿場町で本陣が残っているのはここと、滋賀県草津市だけだそうです。長男が学生時代に何度か草津に行ったのに、目は西にばかり向いて寄らなかったのは若気の至りならぬ中年の無見識でした。

  長野に本陣や宿場町が良く残っているのは、山中で交通の便が悪く、開発から取り残されたのが幸いしたようで、世の中、短期的な視野で見ていると見誤りがちなのは、こういう史跡や遺跡関連では特に目につきますね。

   江戸時代の旅行の記録もあり、ガイダンス的な道中安全策も面白かったですが、江戸の公務員が旅の道中、何を買ったかの記録。今の人と変わらず絵はがき買ったりB級グルメを楽しんだり。それも筆まめだったからこそ残った記録。あと何十、何百年かすると、私が市立博物館に寄贈した亡母の家計簿もこんなふうに役立つ・・・かも知れませんね(*^-^*)。

   そして、今や人口増えてる横浜市の中の過疎地であるわが居住エリアが江戸時代は結構人気スポットらしくて、そのまめな公務員さんもお立ち寄りされてるのを見て、ちょっとうれしくなりました。そうだ!今は市北部の新興タウンに押されて地盤沈下してるけど、戦前までは、ナショナルブランドタウンだったんだぞぉ!

   やはり身近な場所、見知った場所の紹介もあると、ぐっと楽しくなりますね。というか、そういう例がないと、頭に入りにくい鶏脳なんですがf^_^;

   特別展示は玩具。かるた、双六などお正月遊び、木や土による素朴な玩具や人形など。後者はほとんどが民芸品となり、もはや誰でも手軽に買えるこどもの玩具ではなくなり、趣味の収集品やおしゃれインテリア用になってしまいましたが、捨てたあとに環境負荷のかからない素朴な玩具は、自作も可能で、なかなかいいものですね。想像並びに創造の余地があるものを使う事が、こどもを伸ばすと言いますが、今はどうなのかなぁ、と繰り言です。

   資料展示のあとはお部屋拝見。お正月らしい華やかな飾りがされていました。

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  今頃知ったアホですが、本陣とか脇本陣というのは民営だったんですね。この本陣の元の主、馬場さんは、なんと武田信玄家臣の北杜市白州町の馬場美濃守の流れの家系だったそうですが、前任の本陣が焼失等で頼まれて、嫌々お引き受けしたように資料には書かれていました。

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  広大な畳敷きの座敷をいつ大名ご一行が来ても良いようにメンテナンスしたり、人の手配など、なかなかの出費で、利に聡かったらしたくない栄誉職的なのが本陣だったのでしょうね。

  隣接して旅籠、清明屋がありました。てっきり、展示用に移築したのかと思ったら、本当にくっついていて、大名のご家老レベルの宿泊もあったそうで、今で言う高級旅館。本陣より部屋数も少なく板敷きも目立つ等、庶民仕様かもねという部分もありますが、上段の間はなかなかでした。

  清明が晴明と通じるからか、単なる後付けなのか、星の紋(五芒星)が使われているのも目に止まりましたが、確かめていません。

   続いて、少し歩いたところにある駒屋へ。地域豪商の館で、こちらでランチをご馳走になりました。民芸風の落ち着く雰囲気で、ついつい長居してしまいました。

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 手作り感のあるほっこりランチは回復期のお腹にはちょうどよかったし、おいしかったです。

  お蔵のショップでは若い店員さんたちイチ押しの地場産無農薬レモンのお菓子と無農薬紅茶を買いました。このレモン柏餅、帰りの電車で一つ食べましたけど、爽やかな餡で美味。

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  駒屋の敷地の隣に建っていたこの廃墟?とても気になります。

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  かつて鎌倉駅側にもこんな感じの洋風廃墟がありました。もう五年、いや十年ほど前に壊されてしまいましたが、こういう建物もうまく再利用出来たら素敵でしょうね。


  私も雨女ですが、友人も雨女。二人揃ってしっかりの雨降りになりましたが、ガス抜きトークしつつ、二年ぶりのタイムラグを感じない楽しいひと時でした。

  帰りの経路は、名古屋から横浜市内の片道切符を買っての途中下車なので、浜松から新幹線利用にするつもりでしたが、来る列車が浜松終点ではなく、興津行き。ということは静岡から新幹線に乗れば、エクスプレス予約用カードで買える特急券は一段安くなりますね。

  しかし、青春18きっぷ利用達人の友人に「静岡まで行けば熱海、熱海に行けばすぐだわ」と言われ、二川の駅員さんからは、静岡で熱海行き始発がありますよ、と言われ、心がグラグラ。

  友人と線路を隔てホームでお別れした後、濡れた荷物を抱え込みながら、経路検索しましたが、Yahoo!経路って、必ずしも現状にマッチしないんだとわかりました。乗った列車で時間が出ない💦 

  浜松を通ると、線路沿いに大河ドラマ館の文字が見えました。大河ドラマのご当地盛り上がりは昨年、私自身もはまりましたものね〜。

  浜松スズキ、掛川ユニチャーム、日東工業等、あー、あの企業の工場がねぇなどプチ社会科勉強しているうちに暮れてきて静岡着。えーい、各駅停車の旅だ!

  ぶっちゃけトイレ行きたい!が選択の鍵を握りました。新幹線のトイレって結構混雑するのよね。行きのこだまみたいに混んでいたら、トイレで待つ間に新横浜かも。味気ないわ。それに新横浜から自宅までも結構体力を要します。

  時間の問題がないから、安くて楽!に決定\(^○^)/

  熱海で乗り換え、あとは慣れた東海道本線なので、のほほんと移動、地元最寄り駅に到着したのは日曜の最終バス(何と、9時前半です💦)の一本前に乗るのに悠々な時間でした。

  鈍行の旅は考え事がたくさん出来て社会科勉強も出来て、ちゃんと移動しましたという充実感がありますなぁ。財布にも優しいし(笑)。

  雨には降られましたが、大変に楽しい一日でした。案内してくれた友人にも感謝です。

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