言葉は使うんですが、自分にとってはほとんどジョークって感じの断捨離。

 断捨離とかトキメキとか、本は何冊も読んだのですが、年代層が違うのか(いや、断捨離先生とはそう大きく離れていない筈!?)、生活歴の違いなのか、はたまた染み付いたものが違うのか・・・いいなぁと思っても、バッサリと思いきることが出来ません。 

 使いかけを使い切らず廃棄ってことがほぼできない人間なのです。新品ならば、かえって執着がついていないから、処分できるのですが(新品ならば、だいたいごみ箱直行しなくてもいいですしね)、自分が使ってちょっと愛着がついてしまったもの、まだまだ使えそうなものに関して、バッサリが出来ないのです。

 年末、台所の収納部の掃除をして出て来た10リットルの蓋つきホーロー容器もそんな一つでした。
  むか〜し、友の会会員だったころ、味噌作りをするというので、先輩会員さんから数千円でお譲りいただいて味噌樽にしたものです。

  しかし・・・我が家の自家製味噌は辛口の仙台味噌風になってしまって、西日本のマイルド系味噌に慣れている家族にはいまいちなので、更に作ることもなく、死蔵化。奥が深くて、使い勝手の悪い収納部の奥に押し込まれていました。

 使い終わったカレンダーの敷き紙を入れ替える小掃除の時にこれと共に、未使用の梅酒漬けの瓶4リットル用も出てきました。ゴマの砂浴びにどうかと購入しましたが、ついぞ使う機会もなく(ノД`)・゜・。。 

 これらが年末年始の我が家のリビングに鎮座して、汚部屋化に一役買っておりました。(^^ゞ

  ようようにして、誰かもらってくれないかなぁと手始めに、八ヶ岳のコミュニティカフェに携わっている兄嫁に連絡を取りましたが、物を増やしたくない我が家と同じ事情で、カフェでも足りているとの事でした。 では、寄贈型リサイクルショップへ?

 と思っていましたが、手芸カフェの新年会が開かれたので、その席で、同じテーブルの方に声をかけてみました。

 主催の友人が声をかけられて参加されるようになった方で、今まであまり面識のなかった少し年上の方ですが、席決めくじでご一緒になりました。 ダメ元でお尋ねすると、なんと、欲しい!との事。漬物用の樽なんだかバケツなんだか存じませんが、容器が古くなってしまっているとの事。梅酒瓶は主催の友人が見て、需要にマッチすれば引き取ってくれるとの事。

 で、善は急げ。いったん帰宅後、番号を交換した携帯電話で連絡を取り合い、お互いの家の中間点でお引渡ししました。

 先月より日が長くなっているので、暮れる前に、容器の色や形、ここが気になるのならおやめいただいても結構ですという気になる点も御覧いただき、納得していただきました。

 ありがとうねと喜んで持っていかれました。こちらこそ、ありがとうです。 こういうのをWIN&WINの関係と言うんですな(納得!)

 我が家では不要になったけれど、捨てるにはあまりにもったいなさすぎるメイドインジャパンのホーロー、きっとおいしい漬物のゆりかごになってくれることでしょう。


 迂遠かも知れなくても、私はやはりバッサリより、こうして、納得しながら手放す道で行くのがストレスが溜まらなっくていいかなぁと思います。

 捨てるのは簡単ですが、こういうちょっと気になるものほど、後で「あの時のあれ取っておけばよかった」があるんですよね、経験上。

 さて、次は何を手放せるかな?

人気blogランキングへ