昨年の引退後、トヨタ自動車の正社員になり、氷上を去った小塚さんですが、今年になり、会社の方たちと話し合い、嘱託社員に切り替え、スケート界はじめ、スポーツ界に貢献したいと戻って来られました。
  
 同年代の子を持つ母の目線では天下のトヨタ自動車の正社員やめるのもったいないぞなんですが、ファンとしては嬉しいし、というほんの少しだけ複雑な気持ちであります。

  とは言え、そりゃあファン目線が強いので、今日は新宿の朝日カルチャーセンター主催の小塚さんとライター長谷川仁美さんによる「フィギュアスケートの魅力」という講演といいますか、トークといいますか、を聴きに行きました。
 この企画、夜の新宿かぁ、と一瞬躊躇したんですが、ぽちりまして大正解。躊躇分だけ席が後ろの方にはなりましたが、すぐに満席、キャンセル待ちも途中で締め切られた企画だったのです。

  工学院大学のホール、約300名サイズなので、後ろの方でもよく見えましたよ。

  最初に朝日カルチャーセンターの方から、詳細レポートはやめてくださいとご注意がありましたので書けませんし(その能力もないけど💦)、フィギュアスケートTVの録画も入ったようなので、後日放映があるのではと思います。

  ごくごく手短に言うと、最初が五回転の可能性についてという数字がややこしい、凝り性らしい小塚さんならではの理論で説明。

  次にフィギュアスケートの採点について、等試合のチェックポイント。

  最後に事前に募集した質問を長谷川さんが問い掛け、小塚さんが答えるの三部構成って感じでした。

  現役を退いたからこそ言えるあの時のあの話は、会場を埋めたのは全員フィギュアスケートファンですから、爆笑ものな話もありました。

  また、奥様の手料理はこれと言った大好物はないけど、チャチャツと手早く作ってくれて助かるなんて、ほぼおのろけもありました。

  現役時代にトップだったからこそ分かる話、選手目線の話も豊富で、長谷川さんとの掛け合いも絶妙でした。

  とにかくフィギュアスケートの間口を広げたい、また、フィギュアスケート、ウィンタースポーツに限らず、スポーツ界全体の選手たちの2ndキャリアについても真剣に考え、ご自身でできる事を実行されている様子が伝わって来ました。


  一番の感想は、これがうちの長男より一学年下の青年とはとても思えない! すごい大人だ!
  
   現役時代にはお茶目キャラで、またインタビューなどにも噛んでしまう事もあり、それがまた愛らしかった小塚さんですが、高橋さん、織田さんという仲の良い先発達が先に引退され、お兄さんキャラを引き受けざるを得なくなり、よき伴侶となられた大島さんのサポートもあり、文字通りの「良い大人」になられたんだなぁと感慨深く思います。

  彼の成長にファンの応援もプラスになってくれていたら、嬉しいですね〜。

  1時間半、休みなしのトークでしたが、もし時間制限なかったら、ずーっと話し続けてくれたのでは?というほど、たくさんの思い、たくさんの努力をされているのがにじみ出ていました。含蓄のある大人(おとなでもあり、たいじんでもあり)だ! これが世に言う一流の人なんだなと思い知らされましたよ。


  顔なじみのファンの方々にも久しぶりにお会いする事が出来ましたが、そこは政令指定都市の鄙に住む身の悲しさで、ほんのすこしの立ち話の後はダッシュ!

  郊外に向かう夜の通勤電車はそこそこ混んでいて、疲れるので苦手なのですが、今日は元気いっぱいなのは、パワーいただけたからなのでしょうね〜。