早朝に目が覚めてしまったので、別棟の露天風呂も楽しんでやる!で6時過ぎから朝風呂に浸かって来ました。ホテルエントランスから別棟まで、寒かったですが、お風呂は貸し切り状態でした。

 朝7時前スタートでホテルの朝ごはんバイキングをがっつり食べました。降雪のため、早めの出発のようです。

2017-12-14ホテルの自室からの眺め


 出発間際に自室の窓から撮った写真。この状態なので、会津若松に向かう道路はチェーンを付けてかなりの低速。運転手さんには、想定外の大変なお仕事になったようです。
  会津若松市内では、まず会津漆器のお店「鈴善漆器店」に立ち寄り。こちらはよくあるお土産物てんこ盛りの立ち寄り店ではなくて、なかなか雰囲気のある高級漆器も扱うお店。あれこれ迷って選べるくらいの時間と、そして、財力もあったらよかったのですが、そもそも、それ以前に、ごちゃついた我が家では漆器が映えないので、残念です。(-_-;) いつか漆器が似合うような暮らしを手にしたいものです。

2017-12-14会津鶴ヶ城天守閣


 いよいよ鶴ヶ城へ。北の抑えとして重要な会津地方。徳川二代将軍秀忠のご落胤、保科正之公が、徳川家に対して忠誠を誓い遺訓としたことで、最後まで幕府を見限らず、戊辰戦争の悲劇を招いたのは有名なエピソードであります(あれは遺訓や、松平容保公が悪いと言うより、恭順の意を表したのに、どこまでも攻めまくった官軍側が悪い・・・と長州下級士族の血も引くモンですが、思います)。

 そもそも押し気味のツアーの時間が時ならぬ豪雪でいっそ削られてしまって、すこぶるはしょって見ざるを得ない展示ですが、幕末を扱った作品はたくさん読んでいるし、ドラマも見ているので、まぁ、何とかしのげました。

2017-12-14会津若松鶴ヶ城天守閣よりの眺め
2017-12-14会津鶴ヶ城天守閣より
2017-12-14鶴ヶ城庭


 天守閣からの眺めは、どのお城に行っても心弾みます。150年ほど前に、この地には戊辰戦争の爪痕がくっきりだったとは思えない穏やかな眺めです。

2017-12-14鶴ヶ城会館の喜多方ラーメン680円


 鶴ヶ城会館というドライブインのフードコートで喜多方ラーメンをいただきました。680円なり〜。同行の友人はチャーシューが大きいと喜んでました♪

 続いて、車で移動すると直ぐの飯盛山へ。こちらは凍結しているから石段を使わないでと、駐車場提供のお店の方。250円を払って、スロープコンベアという動く歩道を利用。かなり上まで上がるので、これなら足の悪い方、ご高齢者も・・・と思いましたが、最後の部分だけは石段があり、結構積もっていたので、足を滑らせないように気を付けました。見下ろすとこんな感じで、階段は雪だらけ。(;^_^A

2017-12-14飯盛山に至る雪だらけの階段


 白虎隊の少年兵士の自害のエピソードも戊辰戦争の大きな悲劇として語られていますが、初旬の英連邦墓地の墓碑を見ても思いましたが、若者があたら命を落とすのは、本当に切ないですね。

2017-12-14飯盛山


 厳かな雰囲気なので、写真は遠くから1枚。自決の地というのは、アップダウンがあって、雪に埋もれて、かなり足もとが危なさそう。限られた時間内で無事に往復するのは難しそうなので、諦めました。

 戊辰戦争の会津のエピソードが胸を打つのは、次々に幕府を見限る藩が出て来る中、最後まで頑張り通した事や、藩祖の遺訓を守り続けた事などありますが、飯盛山には日独伊三国同盟の関係から、イタリア、ドイツからの顕彰碑も設置されていて、第二次世界大戦の時には、それぞれの国で会津的な滅私な戦いぶりが求められてしまったのだなとも思うと、ちょっと複雑な気持ちです。

 大義を貫く姿勢は、物語としては美しいのですが、個人としては不幸です。もう二度と、白虎隊の少年兵たちのような(特攻隊の兵士たちのような、学徒動員の兵士たちのような・・・とも置き換えられますが)悲劇が起こらないようにと墓前で祈りました。

  帰りは下りのコンベアがないので、よれよれしながら、坂を下ると・・・おおっ、見たかったサザエ堂がありました。

2017-12-14会津若松サザエ堂
2017-12-14サザエ堂入口装飾


 内部拝観の時間はなかったのですが、ピサの斜塔的な傾きだなぁと思っていたら、そばの看板に「ピサの斜塔か、サザエ堂か」的なことが書いてありまして、みんな考える事は似たり寄ったりだなと思いました。テレビで内部を写していたので、スルーは良しとしましょう。

 会津から、中通りに移動。うつらうつらしているうちに雪景色はなくなり、日陰の路肩に雪がうっすら状態になりました。比較的最近発見されたと言う大鍾乳洞、あぶくま洞。今回の旅の最後のハイライトです。

2017-12-14あぶくま洞看板

 
 採石場の跡地である崖面が凄いです。

2017-12-14あぶくま洞の採石跡


 見学は入り口を通ると、スロープで地底に向かって行きます。結構な長さで下に向かいます。

2017-12-14あぶくま洞エントランス


 中に入って、笑ってしまったのは、イルミネーション。えっ? 天然の洞穴じゃないの?と思いましたが、どうやら季節限定のサービスだったみたいです。

2017-12-14あぶくま洞入口付近イルミネーション


 途中から追加料金200円で探検コースというのがありましたが、もちろん、時間に限りありなのでスルーですが、一般コースでも十分見ごたえがありました。

 宇宙モノに出て来る不気味な何チャラ星人やら、ダースベーダーかというような、鍾乳石がたくさん。係の人が「あれはおさる、これはゴリラです」なんて岩もありました。

2017-12-14あぶくま洞
2017-12-14あぶくま洞ホール
2017-12-14あぶくま洞石筍
2017-12-14あぶくま洞入口から近いところで上からの眺め


 毎度のことながら、私の低スペックなスマホカメラでは捉えきれませんが・・・

 そして、出口付近もイルミネーション。田村市に見どころがたくさんあるという桜がテーマの地元学生さんとの協賛だそうです。

2017-12-14あぶくま洞出口イルミネーション


 帰り道は心配した大きな上りはなく(鍾乳洞の中で、あれこれ見ながら、上って行ったので、すごく上らなくちゃ感がなかったのが実態)、土産物や食事スペースのある建物に直結でした。(^-^)

 こちらは天文台があったり、ループの見晴らし台があったり、時間が許せば、もっと楽しめそうです。逆光なので写真を撮りませんでしたが、見下ろす眺めも絶景でした。
 
  これにて全行程終了。あとは、うつらうつらしながらの帰り道。行きは東北自動車道経由で、那須方面から会津地方入りでしたが、帰りはいわきJCTから常磐自動車道を通りました。海辺を通りますが、途中、走行中ながら「二輪車の通行が出来ない地域」についての注意書きが目に入りました。原発から発する放射線のために通れないのだろうと分かりました。

 暮らしに大きな制限がある地域もあるものの、今回のバスツアーで、福島県の多くの地域の生活は穏やかに営まれているのが分かりました。

 帰宅後、たまたまEテレで福島県の特集をしているのを見つけ、視聴しました。大変だったねは良いけれど、可哀そうと現状について言って欲しくないという少女の言葉が印象的でした。

 そうそう、会津若松では高遠そばというのが名物だそうで、これはもちろん、藩祖保科公が高遠藩主の養子として高遠で育ったことに起因していて、高遠とのつながりは深いようです。

 激安ツアーという私の心をくすぐる企画のお蔭で、かなりの早回りではありましたが、念願の福島県訪問が出来て良かったです。

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