オリンピックがめでたく開会したとたんに、桑子アナが閉会させてしまったのも話題になりましたが、銀座の泰明小学校の標準服がアルマーニというのもニュースになりました。

  ネットでかいつまんで見てみたら、泰明小学校、公立ですが、富裕層子弟が通ったり、越境入学も多いブランド小学校らしいです。

  だいぶ前に、地方によっては公立小学校でも標準服という制服を着るんだと知ってびっくりした首都圏、公立小学校育ちですが、都内でも?とビックリ。

  自分が子どもの頃は、まだ「既製服は贅沢」というのがちょっぴり残っていた時代でした。洋服そのものが決して安くはないだけに、制服がないと思春期の児童生徒の間で格差ありありで、それはまずいという教育的配慮による統一規格、並びに人口増大時代に、同じ制服を着せる事での管理のしやすさもあったかと思います。
  しかし、自分の子どもが生まれると、時代はがらりと変わっていました。既に手作りの服>既製品と価値観が逆転。安かろう悪かろうだった低価格の服もユニクロをはじめとするファストファッションの登場で、コスパが良くて安心して着られるものに変身していました。

  長男の幼稚園入園の時はまだユニクロ隆盛の一歩手前くらいで、今のようにキッズ向けなどもあまり見なかったように思いますが、同じマンションに当時住んでおられた面倒見の良い先輩ママが、私をはじめとして、同時期に同幼稚園に入園する母たちを呼んで、制服リサイクルの先駆けをしてくださいました(厳密に言うと、制服リユースなのでしょうけれど、周囲ではリサイクルという言い方が普及していたのでそちらを使いますね)。

 長男はズボンや上着のみならずネクタイ・カバンまでもリサイクル品を使わせていただき、買ったのは半袖長袖のシャツだけで済んだかと記憶しております。

 二男は制服無しの幼稚園で自前で問題なし。

 そして、長男が中学校入学の時には「子どもは駆け回って汚すから、制服なんてクリーニングに出すより家で都度気楽に洗える方がいい→だからユニクロ」とブイブイ文句を言っておりましたが、またしてもお下がり中心に調達しました。二男も然り。

 ただし、体操服はやっぱり、傷みが激しいみたいで、自力調達した記憶がありますね。ここでも、また「体操服、高過ぎ!ユニクロにしたらいいのに」(※決して回し者ではありません)とはぶつぶつ言ってましたが・・・。卒業後、長男の体操服のパンツは寝間着に降格したようであります(笑)。

  長男の柔道着だけは確かお下がりのいいのがなくて買いましたが、それは年下のお子さんを持つ友人へ移動しました〜。

  高校になると、学区が広がりばらけるので、さすがにリサイクルがなくて、確か長男にはあつらえましたが、二男は学校主催のリサイクルがあり、そちらもそこで調達したような・・・

  どちらも最終的に制服リサイクルに出して、心置きなく制服とお別れしました。リサイクル二度くらいは軽く出来るのは、確かに日本の学校の制服というのは頑丈に作られている!からと実感。そこは制服存続論があるのも、わかるなと思いましたよ。

  ちなみに長男の幼稚園は長男が卒園して間もなく、制服切替を行い、おしゃれ〜にはなったものの、いちからのスタートで当初はお下がり調達が出来ず・・・ちょっとぉな声は聞きました。もちろん、若いお母さんの中にはだっさい制服よりおしゃれな制服を歓迎する声もあったと思いますが。

  そんな制服との付き合いをしてきた身としては、アルマーニ? あるまいに、です。

  そもそも1番成長著しい小学生に制服というのも、自由意志で選んで入学する私学ならともかくとして、公立小学校にふさわしいのか? 買い替えが厳しいとなると、かなりゆとりを持ったサイズにして、調整しつつ着るという事になるのですが、裾上げしたりおろしたりが必要な体のサイズに合わないだぶついた服って、経験的に言ってかなり不快なもんです。それがしっかりしている前提の制服生地ですから、なおさら重苦しかったりするんだろなぁ。

  そして、ウォッシャブルとは言っても、シャツやブラウス以外の本体は洗い替えでもない限り、汚れたと言っても毎日気軽に洗えないだろし、洗ったら洗ったで、 翌日に間に合うようにと気を遣うんだろなぁ。

  あくまでも標準服であって、強制ではないという建前だそうですが、私の子ども時代も標準服とは言ってましたが、事実上は強制でした。そして、強制ではないとしても、よほど強心臓、個性的な親子でないと、横並び大好きな日本にあって、断固自己流を通すのは面倒くさいし、覚悟が必要です。

  私学じゃないのに、公立なのに・・・・服に現れる経済格差が可哀想だからが主因だったはずの制服採用が、経済格差を表すためのお道具と化してしまっているのか・・・。

  何とも浦島太郎な気分です。

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