我が家には(も)いくつも死蔵品があります。
一般的に、死蔵品は正規の商品をそれなりのお値段で、生活が素敵になるなど、メーカーが描いて見せたライフスタイルを実現できるかと思い込んで(思い込まされて)買ってしまったというものが多くて、調理器具なんてその最たるものだと思います。
我が家には義実家で放置されているものを貰って来たものもあるのですが、子育て盛りを終えて、やっぱり死蔵調理器具に戻ってしまったのが、ホットプレートf^_^;。
それらとは別のタイプで死蔵品になりがちなのが、収入が多くない、色んな場所に出向いて比較する余力がない、でも、新しい商品を使ってみたい、なんて時に引っかかりがちな新聞や雑誌に掲載されているおトクそうな価格の通販の商品。
だいたい三枚組になっていたり、何かを買うとおまけが付く、がウリで単独でその商品を買うよりパッと見はお得に思えますし、そもそも単独商品の扱い自体が無かったりします。
じっくり見てみると、ありていに言えばB級ならまだ良い方でC級か、それ以下だったり、有名な人気商品のパクリだったりすることも多いです。
私自身はこの手の商品と初遭遇した時にはまだ購買力があったのと、割合早くにネット環境があったので、気になった商品の口コミを見て、手を出さずに済みましたが、我が家にはそうではないお方もおられまして(^◇^;)
そのお方が単身赴任時にテレビ通販だか新聞の通販だかを見て購入したらしい、使い勝手が悪そうであまり出番がないカーナビなんてのもありますが、単身赴任先で前任者が良かったらお使いください、と置き去りにしたというサイクロン式掃除機、任期が終わったら前任者と同じにすれば良かったのに、何しろ欲深なモノ好きですから持ち帰りました。💧
うちには昔ながらの紙パック式の掃除機があるので、仕方ないから八ヶ岳にもちこみましたが、まぁ、こいつが使えない。
パッケージにはいかにも使い良さそうなカラー写真が印刷されていますが、開けて使ってみたところ、取り回しが悪いの何の。
一般的な家電メーカーの掃除機ならば吸引用のホースが動作について行ってくれますが、このエセ○イソン、言うなれば直立不動のまま動けない人みたいな感じで、無理矢理引っ張って動かす感じです。
そりゃ前任者置いて行くわな。
多分、前任者も単身赴任の短い期間のためにそれなりのお値段を払うのは嫌、でも流行りのサイクロン式掃除機使ってみたい!と言うところで、これに引っかかってしまったのでしょうね。
仕方ないので、八ヶ岳の家の階段の下に鎮座させてます。いっそのこと、無理矢理使って、壊れちゃったよ〜!と処分のコースを選択すべきかもですが、それにしても使い勝手が悪過ぎるし、虫をも吸い込む八ヶ岳ライフで、透明なダストボックス見たくないです。(^_^;)
まだまだあります。
服を吊るしたままシワを取るスチーマー。これも単身赴任先で調達したらしいですが、パクリもの。
水を入れると蒸気が出てシワを伸ばす!はたしかに出来ますが、給水口の辺りの作りのちゃっちい事! 直ぐにちぎれそうな紐付きのシリコンゴムの蓋が付いていますが、既に劣化気味でべたつきます。
この手の便利商品は極力手を出さないで来たので、大手メーカーの商品がどうなっているかわかりませんが、おそらく、給水口の処理など、もっと堅牢で使い勝手も良いのでは?と思います。
確実に必要なものならば、費用対効果を考え、それなりのお値段でも長持ちするであろうものを選ぶと思うのですが、ちょっと試してみたい、新しいものに飛び付きたいが、お値段のハードルがあるから、と言う時に、ついついC級やパクリものに走ってしまうんですよね。
要するに、ホントは必要でない、他で代用が出来る(スチームでシワ取りは、アイロンかけや脱水時間の調整、干し方などの工夫で何とかなる)ものに手を出すからで、典型的な安物買いの銭失いコースとなりがちです。
しかも、こう言う動機で買う人って、物欲が勝っているからのお買い物好きなので、モノ離れが悪くて、死蔵品出来る率高いし(貴重なスペースを失うコストの方は全然頭にないみたいです(T ^ T))。
キッツい事言いますが、壊れてくれたらまだ始末がいいです。使い勝手悪過ぎて壊れるまで使えない、なんて笑い話にもなりません(; ̄ェ ̄)。
パクリ品を買うくらいなら、値段が下がった型落ち商品の方がはるかに使えると思いますが、これもそもそも不要なのに買ったら意味ないですね。
パクリやC級とは違いますが、 便利グッズ、アイデア商品の中にも、それ必要?とか手でやればいいじゃん!というもの、率直に言ってありますね。そして、実演販売では魔法のように素晴らしく思えて買ってしまったけど、家では使わないとか😅。
かつて欲しがりません勝つまでは!とスローガンを打たれ、やがて焦土となり、持てるものの多くを失った時代を生きた今80代以上の方たちが、一つでも多く持ちたい!と思ってしまったのはわかりますが、有り余るほどのものがある現在、本当に必要で、確実に使うであろうもの以外に手を出すのは、特に体力気力が衰えつつあるシニアには危険ですらあると思います。
とは言え、シニアとなると、あれもこれも下降気味の中、買い物で気分を上げたい!新しもので新しい息吹をマンネリ化した暮らしに吹き込みたい!というのもすっごく分かる私ではありますよ。
で、気分を上げるための財布の紐を緩めるのは、こう言う方に走っております。
- ちょっと贅沢な洗濯用の洗剤を買う
- 寝具など、快適なものに買い替える。今、ハマっているのは白い木綿のクイックシーツ。四隅のゴムで敷き布団を挟み込む感じで楽チンなり〜。
- 添加物の少ない家庭的な安心材料のこだわり系生協の冷凍食品を買う。冷凍食品としては高い目だけど、作るの疲れたからとか、めんどくさいから外食する!より安い😉
- 美術展、映画、神社仏閣など眼福系に行く。
それでも時々やってしまう本当は必要ではないけど、の買い物が、応援系買い物。障がいのある方や被災された方々の手作り品とか、作家さんの絵はがきとか雑貨とか。これはオリジナリティもあるから、C級やパクリ品と違って、私がごとき渋ちんでも心が動きますわ。
手作り品はもっぱら食品や確実に使う花タワシみたいなもの、或いは小さなアクセサリー、絵はがきは極力使う事にしてますが、使い切れませんなぁ。
65点主義だから、毎度おなじみの台詞ですが、まっ、いっかー!f^_^;