今まで何回か応募しても一度も当選したことがなくて、フィギュアスケートファンにはおなじみの『ご用意出来ませんでした』メールばかりだったNHK杯、奇跡的に当たったけど、1日だけだよ、どぉしよう?
で、すこぶるいい加減にあれこれ考えたために、広島初日と別の東横インに移動せねばと相成りました。
駅の反対側に出ると路面電車の広電の乗り場。親切な乗務員さんがどの電車に乗っても大丈夫と教えてくれたのでICカードで乗車。
下りてから、広島の歌舞伎町みたいな歓楽街(と観光案内所で貰った地図にちゃんと書いてある)を通っている時にチャリに乗った若いお巡りさん3人組を発見。オバハンならではの図々しさで声をかけると、職務上、止めてくれて、進む方向が間違い無い事、平和大通りに出たら左折することを手持ちのスマホで調べて教えてくれました。
スマホあるのに手が塞がっていたので恐縮しつつお願いしました。
で、ホテルに荷物を預けて、そこからは一日乗車券を買わなかったから、ひたすら歩き!
途中で明日の分の一日乗車券を買おう!とバスチケット販売場所を探しているうちに地下街に潜り込み、バスチケット購入後に原爆ドーム前に出ました。
今年も八ヶ岳でお会いした橋爪さんもこの広島で被爆され悪夢のような光景を見たり、治療はされない実験施設に行かされたり辛い経験をされた一人なのだと思います。慰霊碑の前で手を合わせました。
紅葉も美しく、100年は草木も生えぬと言われるほどの壊滅的な状態だった広島が国の内外からのたくさんの人を惹きつける街になっている現状は文字通りありがたい事ですが、喪われてしまったものの多さを思うと、やはり戦争はしてはいけないと強く思います。
さて、朝食から時間が経っておらず、どこかで食べるのも面倒でそごうの地下で北海道産の芋餅と唐揚げを買って会場へ。
結構遠いような触れ込みでしたが、それは歩き慣れていない人の発想のようでして、私には電車から降りて近いぞ!な場所に市のスポーツ関連施設の一環としてグリーンアリーナがありました。
手前でラーメンフェスティバルやってましたし、街のあちこちにカープ感が漂っておりましたが、ひたすらNHK杯に。
演技中はもちろん撮影録画録音禁止です。
改めて申しますが、 NHK杯は皆様のNHK^_^(最近はますます怪しい😅)が主催するだけあって、チケット代がかなりリーズナブル(いや、ほかのアイスショーや競技会が高過ぎるんだよ!)な上に、一日で複数種目が見られ、エキシビションまで入れても3日という事もあり、近年絶大な人気があります。特に土曜開催で演技時間も長めでお得感あるフリーの日は激烈なチケット入手難であります。
平日の金曜で、ショートプログラムで演技時間が短め、ペアの競技はあるけど、アイスダンスはやらないという点で、本日のチケットを入手出来た次代です。
会場に行くお楽しみの一つが顔見知りになったコヅ友さんと再会出来る事で、今日も4人の方とお会い出来ました。
先ずはペア。日本の須崎・木原組。木原君がシングルの時を知る身としては、ペアに転向して頑張っているなぁと思います。
日本はシングルスケーターでも練習環境に苦労することが多い中、ペア競技者は大変だと思います。また男女も見苦しいほどベタベタするカップルか、離れて一緒に歩く事もない(我が家なんて典型的なそれだな😅)か、など、割と極端で、愛情表現が苦手というか下手くそな国民性もあるのでしょうね。
逆に中国はペア競技が強いですが、女性を楽々リフト出来るような体格のペア向けの男性スケーターを育成出来る環境があって、なおかつ、儒教を唱えつつ金瓶梅なども成立するお国柄というのもあるのかな、とこれは私の想像です。
女子シングル、一番滑走は棄権の選手の代打でロシアのベテラン、レオノワ選手。年下の選手たちが活躍していますが、ロシア女子の低迷期を支えた1人ではないでしょうか。快心の演技でガッツポーズが出て、会場の拍手もあたたかかったです。
期待の紀平さん、残念ながらトリプルアクセルで転倒して点数が伸びませんでしたが、フリーで巻き返してくれるのを期待します。
マエちゃん、ことメイテ選手。彼女はお人形チックな衣装より、もう少しパンチの効いたインパクトがあるものにしてらいいのでは?などお節介にも思います。
やはり第2グループは見応えがありました。
世界選手権女王になった10代で既に色気半端なかったトゥクタミシェワ、今回も見事にジャンプを決めて一位スタートですが、宮原選手の可憐で芯の強さを感じさせる演技にも清冽な色気を感じます。
何度も言ってしまうのですが、彼女が初制覇した全日本選手権の朝、善光寺の参道で見た、目のぱっちりした子リスのような飾らぬ姿を覚えているので、原石がダイヤモンドになったのを見る気分です。
三原舞依ちゃんも可憐で伸びやかな演技で三位と好スタート。
男子はベテランのケヴィン・レイノルズとヴォロノフ選手を特に応援。共に小塚さんと戦って来た世代です。
ケヴィンは一度は引退かと思われたのにNHK杯に来てくれてすごく嬉しいし、昨年の覇者ヴォロノフさん、今年も既に表彰台に上がっていて、選手寿命の短いこの競技で四回転ジャンプを決めて上位をキープ出来るのが素晴らしい!
ケヴィンは回転不足だったのか残念なスタートですが、ヴォロさんは宇野昌磨君に次ぐ2位スタート。
観客を楽しませようと煽りまくって大受け。彼の場合、自分に酔ってるオレ様で煽ってるのではなくて、ベテランゆえに観客がどうしたら喜ぶか勘どころが分かっててサービスしてる感が伝わって、そこがまた良いんだなぁ。
第一グループでは踊れるスケーター、岩手大大学院生の佐藤君、大きな怪我から復帰した山本草太君の演技も見られて良かったです。
本人以上にイケメン師匠のランビエール氏が人気なんでは?とおもわないでもない(失礼!)ヴァシリエフス君、アメリカンな音楽に乗せて踊ってくれたのですが、衣装の色合いが有り体に言うといささかゲテゲテ気味(重ね重ね失礼!)。
これも私見ですが、ヨーロッパの人たちから見ると、アメリカンのイメージはいまだに『巴里のアメリカ人』、つまり垢抜けないイモにいちゃんなんでは?とつい思ってしまいました(確か他のスケーターでもあったよね、と思うのですが、具体例を思い出せません)。
あれこれ眼福なのですが、ステキな時間は長いようであっという間。
以前はドキドキしないからアイスショーの方が好きと思っていましたが、やはり試合のピンと張り詰めた空気と、失敗のリスクを冒しても難度を上げたいと言うアスリート魂を感じる事の出来る試合の観戦が出来るのって幸せだなぁと思いました。
お会い出来たゴツ友さん2人と遅いご飯を食べ、語らって解散!
今日も良い一日でした。