昨晩の段階で疲れ果て、ほぼ寝落ち状態でした。その割には文章が読めなくて困るほどではない、と自画自賛。f^_^;
若い頃の海外旅行は別として、主婦になってからホテルに四泊するのは初めてです。それも連泊じゃなくて三箇所の東横インの渡り歩き。
放浪の旅する体力がある人はすごいもんだなと思います。




で、今日は、昨日車掌さんから買った広電の市内一日乗車券を手に、チェックアウトしてまず広島駅へ。
駅ロッカーに大きいのを入れてしまって動くことにしました。探せども探せども空きがなかった京都の経験から、もしダメなら家まで宅配サービスで送るつもりでしたが、空いてました\( ˆoˆ )/
そこで縮景園へ。白島線という線に乗り換えますが、シラトリ線はどれですか?と聞いた頭の中がお花畑な人でした。
旧お大名のお庭と聞いて、シラトリ(白鳥でも白い鳥でも)がいると言うイメージを抱いてしまったのです。が、車内で中年男性が同じ事言って車掌さんに問うていました。
コンパクトな菊花展も開催中。カープ愛溢れるこんな作品も。




この庭園も原爆で壊滅したそうですが、池の石の橋だけは残ったとか。他にも被爆イチョウや、原爆投下直後に逃れてきたものの亡くなられた方々を葬った慰霊碑(長男が生まれた年に改葬)などがありました。
それを建物などと共に復元して、大名庭園の優雅さを再現していて、色付き始めた楓、今が盛りのハゼなどがきれいですが、随所に植えられたツワブキの黄色い花も可憐です。
迷路のように色々な小径があり、茶園や薬草園も歩いて来ました。
敷地内に県立美術館があり、ブリューゲルの特別展。数年前に『ブリューゲルの動く絵』というなかなか救いのない映画を見て、一見のどかな農村風景を描いていると思っていたのが、とんでもないと知ってしまったので、今日はやめとこ!にしました。
最近、洋画はお腹いっぱいになる系に属するようになり、若い頃のように見たい!と思わなくなりました。
で、また広電に乗り、原爆ドーム前で降りまして、今日はちゃんと広島平和記念資料館や国立の慰霊施設、広島原爆死没者追悼平和祈念館に寄りました。
平和記念資料館の本館は耐震強度を高めてリニューアルオープンするので、それまでややコンパクトな展示のようですが、緑の多い広島にあの日原爆が投下された瞬間とその後の死の街を映し出す映像は原爆の恐ろしさが誰にも伝わりやすい展示でした。
ぼろぼろになったり、血にまみれたりした亡くなった人たちの衣服や焦げてしまった弁当箱など有名な展示品もありましたが、海外からの旅行者も多かったです。
この展示を見たら、原爆が戦争の抑止力になった、とはとても言えないのではないかと思います。
原爆死没者追悼平和記念館は静かで落ち着く場所でした。図書コーナーが充実していて、橋爪文さんのご本もありました。
いつもお説教系の話かご自慢ネタばかり話していた義父が亡くなる一年ほど前に、突然長男に、おじいちゃんは軍隊にいて原爆投下の直前に庄原に移動したけれど、新型爆弾投下のあとの広島の街に入ったら、川の中に蛙のようにお腹を膨らませたご遺体がたくさん浮いていた、と話していたのを忘れられません。
いつも紋切り型の話をするより、こんな話をしてくれたら良かったのに、とその時には思いましたが、義父が見た、そして恐らくは軍務として手を貸さなくてはいけなかった地獄の有様は思い出すのが辛すぎたのだろうと、亡くなってから思いました。
義父が地獄を見た川、今は美しく色付き始めた木々で岸辺を彩り、水辺のコンサートの歌声が響き、おしゃれなカフェがあったりします。
今の広島に原爆投下直後の地獄を重ねるのは難しい繁栄ぶりです。実際に体験された方々が一人もいなくなる日もそう遠くはないと思いますが、いつまでも伝え続けて行く事は大事だと思いました。
木陰のベンチで持参のトップバリューのブランサンドと昨日買ったみかんを食べてお昼代わりにして、広島駅へ移動。
ここで私の意地汚さが役立ちまして、木曜の手ぬいレッスン前に新しいテキストをhontoポイントのつく店で手持ちの図書カードで買って時間潰ししよう!と駅前の福屋のジュンク堂に立ち寄ることにしたのですが、そこで9階ではNHK杯の銀盤の軌跡展をやっているのを思い出し、見落とさずに済みました。
無欲の勝利ならぬガメツさの勝利?!
優勝していないから扱いは小さいけれど、我らが小塚さんもいました!
ナウシカ衣装の小塚さん映像も見られました。
とてもスマートなブライアン・オーサーも!
NHK杯では落ち着いた大人の雰囲気だったレオノワ姐さんもこんなにはっちゃけてたのか。
映像以外は撮影オーケー、SNSアップオーケーでお衣装もありました。
真央さん、 キャンデロロの三銃士衣装、メドベージェワのなどなど。
これを見た後にテキスト購入して、そそくさと移動。
新幹線は早割より更に安い記念料金が本日出発分まで適用されるのを予約出来て、広島から新横浜と品川までが13000円、正規料金との差額が新横浜降車でも6000円近くもあるので、乗りそびれは絶対に避けたい!
ので、早めに改札から入り、おにぎりと水を買い夕食にする、というシブチン道を貫き通した旅でした。
広島に来たのに牡蠣も食べない、お好み焼きも食べないってどうよ!
まるでターボのついた軽自動車みたいな我が身なのでした。少ない燃料でぶん回るので、燃費はかなり良いのです。が、結果的に肥える事が出来ない訳で、サルコペニアとかフレイル、気をつけなきゃ!
素敵な旅行よかったですね。楽しんでいらっしゃるご様子が伝わってきます。
私も岡山の友人が松葉ガニ→黄泉平坂→出雲大社→宮島という旅行を企画してくれているはずなのですが、こんこんとこなしのつぶてです(涙)。