告げ口って、子どもの頃はしょっちゅうでしたね。

    幼少時の『ママ、お兄ちゃまがぶったぁ!😭』に始まり、『先生、○○さんが掃除当番サボりました』の小学校低学年。
    子ども時代の告げ口は、自分で出来ることが少なく、人間関係も出来ていないので、SOS的に多発するのは、仕方ないと思います。

   ただし、小学校低学年くらいから、あまりに何でも告げ口するクラスメイトは疎んじられるようになったと記憶します。

   告げ口がSOSじゃなくて、良い子ちゃんアピールに変質してるのがバレるんですね。

     今回、ニュースで盛んに報じられている日産の元会長のゴーン氏の逮捕の裏側にも、内部告発という名前の告げ口があったのではと言われていますが、今回の件は判断はまだ出来ないとしても、不正をただすための、正義の告げ口(と言うとちょっと語弊がありますかしらん、と思う時点で、告げ口にはしっかり悪いイメージが付着してますね)はありかと思います。

    一般的には長じるに従って、告げ口をする事は減ると思います。

   自分で出来ることも増えるし、ここは本人にはっきり指摘する、とか、ここは我慢のしどころなどの判断が出来るようになるから、他人の口を借りる必要が減るのだと思います。

    しかし、それでも、告げ口が無くなる事はありません。

     告げ口が事実に基づく場合は感謝される場合も数少ないですが、あります。

     例えば、ママ友の中にある行為がすごく困る人がいたら、告げ口しておいて貰った方が助かる場合もあります。

       調子よく誘うけど、実はネットワークビジネスを持ち掛けるママ友とか、根掘り葉堀りプライバシーを探りたがるママ友とか。私の周囲には一人もいませんでしたが、お金にルーズだったり、人をアテにし過ぎる図々しいママ友など。

   まぁ、こう言う事は噂になる方が多いですが、噂だと途中から主観が入り、尾ひれが付いたりします。ちょい誤解があっただけで、噂の本人は実は良い人だったなんて経験もしました。

    実際の被害を受けた当人がひっそりと教えてくれた信憑性の高い告げ口で、危うきに近付かずに済んだ事はあります。

   しかし!

    そう言う例外を除くと、だいたいろくなもんじゃないですね。

     自分の経験も含めて、告げ口をしたがる人の心理を思うと、相手に自分は味方だよ!とか、秘密情報を伝えて、特別な関係になりたい、というのがあるのでは?と思います。

    また、あなたの悪口を言ってたよ、などと言うケースの中には、その人に仮託して、本当は自分が言いたかったことを伝える、と言うのもありです。

   しかし、どちらにしても、告げ口をしたことでプラスにはならないです。

    そもそも告げ口は人が広く知られたくない事をヒソヒソ話すもので、聞かされた相手は、告げ口した人が名指しした人物に対して、いい印象は持てません。

    告げ口が得意(?)な人って、相手が『これ、言わないでね』と言った事すらペラペラ喋る人が多いですね。いや、むしろ、そう言う事こそを嬉々として話したりして💦

    ある人があなたの事、こんな風に悪く言ったよ、と言う時にも、大概は口止めされているのに、ペラペラ喋る側は、きっと本音はあなたに言いたかったんだよ、と勝手な理屈で告げ口して来たり。

   で、どうなる?

    聞かされなければ、能天気と言われようと、相手に対する印象は変わらず、今まで通りに接していたでしょう。

   その振る舞いから、相手の気持ちも変わり、良い関係が出来たかも知れません。

   しかし、告げ口された側は、よほどの人格者でもなければ、やはり、色眼鏡で相手を見るようになりがち。

   例えば、悪口を言われているならば、付き合うのはやめようと思うし、個人的に知られたくなかったらしい何らかの事情を知ってしまった時には、過剰に警戒してしまいます。

    結局、人間関係を分断しただけで、何の益もありません。ほぼ100%人畜有害!?~_~;

    そして、言うなって言ってたけど、 相手は本音はあなたに言いたかったんだよ、と悪口を告げ口する輩の場合、たいがい、実は自分が言いたいのです。

     自分が言えないから、人のせいにするズルい人です。だから、一言『その人、私に直接言えばいいじゃない?』と言うと、多分、モニャモニャ言いますよ。

     結局、告げ口は言った側と言われた側を分断してしまいます。

    一方で告げ口する人は、目論見に反して、信頼されるどころか、口の軽い小心者と軽蔑されたり、警戒されたりする可能性が高いし、いい事は無いですね。

   
     告げ口になるような悪口はストレス解消のために言いたいだけと言うケースも多いです。

    また、直接話し合えば、どこまで受け入れ合えるかはともかく、誤解が解ける部分もあるでしょう。

   たとえ人間関係が分断されないで済んだとしても、告げ口が人間関係の改善のチャンスは摘んでしまうリスクは大きいです。要するに余計な事すんな!ですね。

    そう言えば、讒言と呼ばれるレベルの告げ口をした鎌倉武将の梶原景時、人気ないですね。

     歴史は前の時代の権力を否定する形で記録されたり語られたりする事が多いので、最近ではかつての悪役だった石田三成など、見直される人も少なからずいますが、景時さん、三成クラスに比べ小者感があるのか(失礼! そういや中学の社会科の先生が景時の子孫と言ってました。日本史を学び、よく子孫を名乗れるなと思いましたが→蛇足f^_^;)、見直されてないみたいですが、それだけ告げ口が嫌われると言う事なのでしょうか。

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     内容や相手にもよりますが、文句があったら直接言うのが正解かな。

    尤も、付き合うつもりが無いなら文句って言いませんわな。

      文句も直接言われるうちが花?