公共放送という事で、ドラマの小道具で、ビールやコーラの持ち方がえらく不自然だったNHK。最近では番組用のブランドを作ってしまったりして、かつて感じた違和感は大幅に減少しました。

   その一方で、未だに疑問なのは、報道番組、情報番組で、社名や商品名を出したり、伏せたりの基準。

     不祥事を起こした企業はほぼ漏れなく名前が出るのだけは間違いないのですが、これはナイスだな、商品買いたいなと思うような話題でも、伏せていて、困ることがあります。

    尤も画面に映る社員さんの制服のロゴとか、工場建屋やら機材に付いているロゴとか、商品の特徴で七割方は分かってしまうんですが………。

   かつては、特定企業の宣伝をするわけには行かないから買わないでいいですというスタンスをNHKの番組から感じてましたが、最近は特定企業の宣伝はしない建前のもと、業界全体の宣伝をして、買いましょう!使いましょう!に変質しているのを強く感じます。

   なぬ、そう感じるの遅過ぎ?

   私が遅まきながら気付いたのは、朝の情報番組、あさイチの歯科衛生の巻で、でした。

    歯磨き粉はターップリ付けて、歯磨きが済んだら、うがいもしなくても良いです、という美人歯科医師の言葉に耳を疑いました。

    ターップリの付け方がかつての歯磨き粉の宣伝まんまなのにも違和感がありましたが、私が今までかかってきた歯科の先生たちに習ってきた話、ならびに歯科衛生関係の書籍で学んだところでは、歯磨き粉には研磨作用があるから、たくさん付けず、少し付けるべし。またエコロジカル視点からは、歯磨き粉には化学薬品が使われているから、多用はよろしくない。いずれにしても、飲み込んでいいもんじゃないから、うがいはしっかり、でした。

     いささか嫌らしい言い方になりますが、元県の最も良い歯の子はそれをしっかり守り、年齢の割にはかなり良い歯のオバハンを維持しています。

     かつて某食品会社が、自社製品の化学調味料の売り上げを上げるために、振り出す穴の直径を広げたという逸話がありますが、歯磨き粉も今までの歯科医師推奨のちょっぴり付けではなくて、歯ブラシの幅いっぱいに付けたら、間違いなく売り上げは上がる事でしょう。文字通り、チリツモであります。

     念のため、後日、歯科検診に行き、先生にお話ししたら、それは大人の事情ですよ、僕は付け過ぎは勧めませんとのお言葉でした。

     思えば、それまでのあさイチは、重曹やセソキ炭酸塩ソーダなど、市販の洗剤よりこれを使おう!ブームを引き起こし、モノ減らしに貢献していた感があるのですが、歯磨き粉に関しては真逆。

     我が国では洗剤メーカーはほぼ歯磨き粉も製造販売している!と、関係あるんでは?と思ってしまうのは、考え過ぎでしょうかねぇ。f^_^;

      今朝、何気なく見ていたら、謝罪の時の手土産にマロングラッセなんてのもチラリと映りました。しかも金箔付き!

      家事しつつで前後飛ばしているので、詳細不明ですが、謝罪にはマロングラッセ指定なのかぁ、とガッカリしました。

    いや、マロングラッセに恨みはないし、良いものに当たれば美味しいですが、個人的にはもっと好きで、もっと美味しく思えるものがあるんだから、それ貰いたいよ!と誰からも謝罪される予定がなく、幸いに謝罪する予定もないながら、ついつい思ってしまいました。

    あさイチでお墨付きを貰ったマロングラッセ、これからお詫び菓子として定番化してしまうのでしょうか?😅

    冗談はさておき、私自身が以前はあんまりあれ買え、これ買え調を感じなかったNHKに、買いましょ!モードを強く感じるようになったのは、いざなぎ景気超えとか言われるようになってからなのです。

     あくまでも私の印象で、検証出来てないのですが、政府に対してわりと辛口報道をしてた記者さんたちに代わり、政府に近い報道をする記者さんたちがニュースの前面に出て来るようになった時期とも重なるように思うんですけど。(^_^;)  

   ともあれ、いつの間にNHKって、買え!買え!になってんだなぁ、従って、かつてのように、あの慎重なNHKが言ってるんだから大丈夫そうだな、という判断基準は最早古過ぎ!と、心しておかないと。

   特にあさイチなんかは気をつけて見ないとね、と思うようになったかわいくないヤツです。