マネリンって覚えている方いらっしゃいますか?
正確な表記はまねりん、です。
子どもたちが小さい頃のNHKで放映していた『こんなこいるかな』というほのぼの系アニメに登場した丸くて小さくてかわいい群像の1人で、真似っこが好きなキャラクターでした。
アニメのまねりんの場合は動作などを真似るのがメインでしたが、大人のリアル人間で人の言動の真似っこして喜ばれるのはものまね芸人さんたちでしょうかね。
それ以外の大人が過剰に真似をすると大概嫌がられます(芸人さんにものまねされて嫌がる著名人もおられるようですが、真似されるのは、それだけ目立っていると言う事だし、逆にアピールになる、と喜ばれる方の方が器の大きさを感じますね^_^)。
OL時代に、同期の子がぼやいていた事がありました。かなり年上の先輩社員が自分の好きな持ち物を真似してばかりなのが嫌だと。
人から真似されるほどステキじゃない私は、あーら、目くじら立てなくてもとその時には思いましたが、他でも、真似されてイヤと言う声は聞きますので、そういうものなんですね。
というか、もともとあまり好意を感じていない人に真似されるのはイヤなものなのかも知れません。
服や靴など、体に身につけているので、真似されると容易に比較出来てしまうものはとりわけイヤみたいですが、異性から真似されることはそうそうないと思います。
一方で、食べ物や行き先、愛読書、家具、家電、雑貨、習い事など、身に付けるもの以外の真似は多くは性別を問いませんね。
ここにいい年したマネリンが出現すると、人が持っているもの、やっていること、行っている場所、などなど、何でもかんでもよく見えてしまい、うらやましくなり、自分も!となってしまいがち。
一つや二つは誰でもありだし、仲が良いなら声をかけて同調し合うはありますが、大人マネリンには限度が無い?!
人が読んでいる本は面白そう、人が食べているものは美味しそう、人が見た映画は自分も見たい、人が行った名所は自分も行きたい、人がやってる習い事は自分もやりたい、人が使っている雑貨は自分も欲しい、人が買った家電は自分も買いたい…………♾
ぱっと見、向上心がある、好奇心旺盛と言えない事もないのですが、ほぼ全てが真似となると、自分から見出さず人の尻尾についてまわるだけの人であり、イキイキとした魅力に欠けます。
ひとりの人に複数事案で粘着すると、相手はいい加減うんざりするはずです。
このマネリン、自分に何が出来るか、自分に合っているのか、いい年してわかってないんですな。ある意味、自分の能力を過大評価しているというか、いやいや、頭の中がいつまでもお子ちゃまと言うべきか😅
若いうちは自分に何が合うのかわからないので試行錯誤であれこれ手を出すのもオーケーだと思いますが、人生後半、そろそろ締めて行かなきゃならない時にあれこれ何でも手を出すから、無駄な買い物をして、無駄な時間を費やしてしまいます。で、結局、残るのはやりかけとか、使いこなせずガラクタと化したものとか。
ちょっち、そこのマネリン、何でも欲しがるのはやめましょう。あなたにはその服似合わないし、そこに行っても楽しめないと思うよ。
人の嗜好をまんま取り込んで、自分の本当に好きな事がわからないの残念過ぎるよ。今ならまだ間に合うから、自分の本当に好きな事をひとつかふたつ、多くてもせいぜい片手で足りる数くらいを見つけて、注力しようよ!
(若干の自戒を込めてます f^_^;)