自然界のミノムシはシックと言いますか、ナチュラルと言いますか、地味と言いますか………

    子どもの頃は今より身近にたくさん見かけたように思います。

   ある時、祖母がミノムシにカラフルな服を着せるようにと提案してくれたと記憶しています。

    ミノムシの中身が何だか知らず、服を脱がすと死んでしまうかもと怖じたら、祖母が用意してくれたと思います。黒い毛のない毛虫みたいで、イメージと違ったので、ありゃと思いました。
 
    小さな箱にミノムシと残り毛糸を細かく切ったものを入れて、しばらく放置。

     すると、シックでもナチュラルでもない、カラフルな毛糸を不規則に纏ったミノムシが出現して面白かった事だけ覚えています。

   その後にどうしたんだか。😅


    こんなことを思い出したのは、穴開き靴下のお直しをしたからです。

   秋から春まで、絹の五本指ソックスに普通のソックスを重ねばきしていますが、それでなくても靴下の底の生地が薄くなるのが、絹だと、なおさらです。

    ここのところ愛用しているのが、カカト付き、足の指の太さを反映した五本指ソックスなので、左右が決まっています。

   右足の方が早く傷むので、私の歩き方か体型か、或いはその両方にクセがあるんですね。ついでに言うと靴も右の方がすり減ったり、外反母趾気味です。

   絹の五本指ソックスは生協のチラシで買い得価格の時を狙いますが、それでもだいたい一足500円はします。なもので、ちょっと穴開きくらいで捨ててたまるか!

   ちょっと穴開きを放置しないのは、節約面に加えて、見た目のだらしなさが嫌なのもありますが、一枚履きすると、穴の部分だけ、足が直に床に着くのが冷たかったり、ベタつくからです。

    お繕いとか言って、若い手芸家さんが、まるでホームスパンのように糸を縦横渡して、とてもきれいに穴を塞ぎ、アートなオシャレを楽しんでおられ、本も出ているらしいのは知っています。

   が、老眼のオバハンには、そのような緻密なお繕いは甚だキッツいです。

    いいのだ、穴が塞がれば! 縦横無尽だぞぉ!

    しかも、使うのは手ぬいの残り糸です。

    最初のうちは、まあまあ目立たぬ色で繕えました。

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   しかし、三箇所、四箇所と繕ううちに、靴下に合う色がなくなってしまいました。

   まっ、いっわー、靴下を重ねるんだし、仮に一枚履きしても、接骨院のベッドの上以外で靴下の底が人に見られることもないぞ。先生、そんなの気にしないタイプだもんねー。

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   という次第で、こんな色になってしまい、突如として毛糸の衣を着させられたミノムシのことを思い出したのでした。

    そう言えば、生地が弱ってしまったガーゼのパジャマの衿周りもミノムシカラーですね。ε-(´∀`; )

   残り糸はこんなところで役に立ち、使い切った満足感を与えてくれます。(o^^o)

    これで春いっぱいまではもつかな?