市民図書に行ったら、新たに購入した本が並んでいて、あ〜、私と同じようなことを考えていて、しかも料理をお仕事にされている人がいるんだ〜と知りました。

料理が苦痛だ
本多 理恵子
自由国民社
2018-11-02



 しかし!
 たまたま旧知の図書委員さんがいらして、彼女の希望で購入した本だそうで、中身を聞くと、持論とかなり重なってるらしいのです。

 う〜む、持論と似てるのかぁ。じゃあ優先順位どうかなぁ?

 新しく入った本は1回につき1冊だけしか借りられないというので、悩みまして、実際に借りたのはこっち!

文豪お墓まいり記
山崎 ナオコーラ
文藝春秋
2019-02-22



 スプラッターもの、流血ものは大嫌いですが、子どもの頃からこわいのに、なぜかお墓とかミイラを含む発掘調査などの話(楳図かずお先生の「ミイラ先生」も、すごい怖がりながら、惹き付けられましたね)には興味津々。

 大規模霊園で有名人のお墓を見つけるのは、なかなか楽しいものでした。

 で、すぐに読めそうだし、文豪の人となりを知ることのできるストーリーもあるに違いない!でこっちです。

 というのは置いておいて、料理が苦痛だ! 

 これホントです。

 亡母は料理好きな食いしん坊でしたが、それでも時として毎日の料理に疲労を感じていたようです。

 で、父はと言えば、寮に入ったり、兵学校に行ったりして、多少は自炊の心得があったのかと思いきや、全然ダメでした。

 大正生まれで「男子厨房に入らず」世代のど真ん中ですが、それでも本物の食いしん坊だと、鍋奉行になったり、すき焼きだけはお父さんが、とか新巻きザケはお父さんが、などという話は聞こえてきましたが、とにかくチンと座って「僕食べる人」の典型でした。

 それでもお茶だけは煎れてくれたので、我が家にただいま鎮座ましましているお方よりは、年代を考えたらかなりましかも知れません。💦

 周囲の男性、見たり聞いた入りしている限り、こと食事に関しては何種類かあるようです。

1・僕食べる人・・・料理をする自分というのが全く想定外。やる気もないが、それなりの量があれば文句は言わない。指示待ちの創造性に欠けるタイプに多い。→父と家人がそれ💦 コンビニやファミレスの発達した中で育った世代だと、中食と外食にどっぷりのケースも。(;'∀')

2・僕食べる人・・・食いしん坊で好奇心がある、あるいは創造性があるので、自分も台所に立つ。年代的にはバブルが弾ける前くらいまでの、子どもが生まれたら共働きはしないのが多数派世代くらいまでか。

3・僕食べる人・・・食い気はあるが、自分が台所に立つ気はない。ただし、家族を食べ歩きに連れて行ってくれたり、見勉強と称して、息抜きの機会をくれる。しかし、その一方、家庭料理に高いハードルを求める事も(^^;

4・僕つくる人・・・子どもの頃から料理が好きだったり、料理をしなくてはいけない事情があったりして慣れているタイプ。

5・僕つくる人・・・進学や就職で家を出ての一人暮らしで自炊をしないとになった人。経済面を考えて不承不承やってるタイプと、楽しくなってしまっているタイプといる。前者は、丸投げ出来る相手がいると、つくる人をやめがち。→一人暮らし中の家人のタイプ。後者だと思いたいんですがね・・・・。

 年金暮らし世代の場合、1〜3が多いと思います。で、息が詰まるのが1のタイプ。3は時として調理担当者にとっての負担感がものすごくヘビーになるものの、おいしかったりおされだったりの外食機会も多く、息抜きご褒美がある分、何とかもつケースも多いかと・・・(私ら世代は経済力がいまいちなので、周囲にほとんどいませんが、年金カットがなく、退職金も多かった逃げ切り世代で時々目にしました)。

 我が家はもちろんご褒美のない1なんですが、1の最大のとりえである「とにかくそれなりに食べられたらうるさいこと言わない」を持ち合わせていますので、対策は出来ます。


 まず、第一に、料理はするが、皿洗いはしてもらいましょう!

 実際のところ、細かい片づけまでは望めないのが、創造力に欠けるこのタイプ。すぐに「これどこにしまうの?」と(いい加減覚えたらどうだ!と言いたくなるのを我慢して)か「この皿洗うの?」(それくらいちょっと考えたらわかるだろ!と言いたくなるのを我慢して)など指示を仰ぐ声が聞こえるのがめんどっちぃので、ある程度「片付けの下ごしらえ」をしておかなくちゃですが、それでも食器洗いがないのはだいぶ助かります。

 その食器洗いのハードルを下げて、指示待ちを減らすために我が家でしていることは・・・

 味気ないが、コレールを使う!

 特に重宝してるのがこれ!

コレール コレール ウインターフロスト ホワイト ランチ皿 大 J310-N <RKL6101>
コレール コレール ウインターフロスト ホワイト ランチ皿 大 J310-N <RKL6101>


 もともとは子どもが離乳食を開始後、びゅんびゅん皿を飛ばすのに悲鳴を上げて、割れにくいし、樹脂製と違って加熱しても変な物質が出ないだろう耐熱ガラスのこれを選んだのですが、使い始めたら便利で、やたらと揃えています。

 薄くて重ねられる。洗い方が多少荒くても壊れない(繊細な磁器やぼってりした風合いの良い陶器って、ちょっとしたことで欠けますからね)。皿洗いしてもらうのに「慎重に」「もっと丁寧に」とかうるさい注文をつけないで済むので、ハードルが著しく下がります。

 そこへこのランチプレートにすると、皿数を減らせます。境目がついているので、おかず同士がくっついて味が混ざるも防げます。

 見た目も色気ないし、盛れるスペースが少ない目なので、子どもには使わない時もありますが、糖尿病イエローカードで、食べ過ぎNGが出て、今更美的な感覚がどうだっ!ちゅう家人にならこれで十分ってもんです(1のタイプは、おされな店ですてきな皿が出れば感動しますが、家でそれじゃないと!って主張はないのがほとんどのようです)。

 最初は朝食だけに使っていたランチプレート、最近は夕食でも頻出です。
( ´艸`)

 家人の皿洗い分量についての文句は減るし、おかずの量は控えられえるし、我ながらグッドアイディア!と自画自賛するくらいの根性がないと、毎日の食事つくりはしんどくて続けられません。


 その次はおかず。

 味噌汁はシンプルに味噌に木綿豆腐に入れたら広がる乾燥わかめか、ジャガイモなど。凝ったことは致しません。たまに大根やら蕪やら入れますが、それは偏食息子が旅行中のこと。

 偏食家族がいる場合は、最低限の別おかずは用意しますが、味噌汁のような基本のものまで別々には致しません。


 それから、これだけはという常備菜。

 我が家ではひじきの煮付け。人参とお揚げと一緒に煮ます。本当は大豆なぞも入れたいのですが、偏食家族のNGみたいなので残念!

 野菜は欠かしたくないのですが、くたびれているときに鍋にお湯を沸かすところからして面倒くさい。そんな時には、今は廃刊になってしまったらしいですが、かつて婦人之友社から出ていた「中国菜」という本に掲載されていた、台湾風の青菜を作ります・・・ってか、もはやほとんどこの方法でしか調理していないです。(^^ゞ





 つくり方は簡単、ほうれん草、小松菜、青梗菜等、洗って、食べやすい大きさに切って、油を少々入れて熱く熱したフライパンなり中華鍋(出来たら鉄製がよろしいかと)に入れて、塩少々振りかけ軽く炒めて、日本酒を少々振りかけて、熱湯をカップ1杯ほどかけて、しんなりさせたら、ざるに取ってできあがり〜!

 もう一つ、今くらいからよく登場するのが、同じ出典ですが、春菊の一皿。こちらは湯を沸かさなくてはいけませんが、食べやすい大きさに切った春菊を熱湯でさっと湯がく感じです。1分くらいでいいです。ゆでる前に、どんぶりなりボウルに刻みニンニク小さじ1くらいと、醬油大匙1、サラダ油大匙1、ごま油小さじ1を一緒にしたものを用意しておいて、湯がいてざるで水を切っただけの熱々の状態の春菊をそこにぶちこんで混ぜるだけ!

 春菊はざるに取ったら、しゃもじか何かで押さえて、水気を少なめにした方が美味しいです。

 ちなみに刻みニンニクは生のがあればよいのでしょうけれど、ニンニクも買ってひからびさしてしまうくらいなら、これです(ニンニクって結構むきにくいですし、たくさんむくと指先がひりひりします)。

ヱスビー食品(S&B) お徳用 みじん切り生にんにく 175g×5入(3月中旬頃入荷予定)
ヱスビー食品(S&B) お徳用 みじん切り生にんにく 175g×5入(3月中旬頃入荷予定)


 このニンニクで和えた春菊は簡単で美味しいようで、持ち寄りに持っていったらつくり方聞かれました。

 ・・・ってな時短簡単野菜の一皿があると、あとはご飯とメインに何かあればよいのでして・・・

 それこそハムエッグとか、塩サケの焼いたのでもなんでもよいのでは?、


 なお、油炒め健康に悪い説が最近目立ちますが、持論では「健康や美容に重点を置きすぎて、面倒くさくなって野菜を摂るのをやめたり、お高くていまいち何を使ってるのかわからん加工食品、工業生産品を買わなくちゃになるくらいなら、多少の油使っても野菜をはじめとした必要なものは食うべし!」なのです。

 育ち盛りのもりもり食べる家族がいたら、ここまでの手抜き割り切りとはいかないでしょうけれど、もう育ち切って、むしろカロリー過剰のほうが心配な家族構成なら、頑張らないで、苦痛の軽減をはかるべし!が持論です。

 もちろん、お料理大好き、大得意な方に、こうしたら?なあんてことはネバー申しませんとも! ただ、体調がいまひとつ良くない時とか、疲れ切ってしまった時には、こういうのもありかもですね。



 なお、我が家では昼食時、最近、めちゃくちゃ多数出現するのは、去年行った生協の講演会で聞いた、奥薗壽子先生の「もやしとさば水煮缶」の一皿!

 加えて、朝が遅いときの昼には、砂糖少な目のお汁粉に焼きもちに海苔なんてので済ませてしまうこともございますよ。

 1のタイプの男性に料理をしてもらうためにあの手この手でノセルのもありだと思いますが、ただいまのところ、そんな手間暇かける愛情も気力もないもんで、邪道で行くのだ〜!



【蛇足】
 しっかし・・・1タイプの男性、妻に先立たれると、確実に栄養失調(=栄養バランスが崩れること)になります。父がそうでした。買い食いするのですが、自身に調理の知識がないので、子どもの頃に食べた脂っこいものばかり買っていました。

 100%確実に連れ合いより長生きする自信があれば別ですが、愛があれば、自炊能力をつけられるように勧めたほうが・・・・💦
 
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