というのは、最近会った友人から手芸材料としてよいよとのことで、ざっくりした麻のコーヒー袋をもらったのですが、その時のご注意が「使う前に洗ってね。でも、洗濯機で洗っちゃだめよ」との事。


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　それで思い出してしまったのです。昨秋の断捨離の時、長年、もったいないけど、でも、今使えないし・・・で温存していたネパールのダカ（またはダッカ）織という手織りのストールというかマフラーというか、細工したらのれんになりそうな長細い布をやっと手放す決意をして、そういうものが好きそうな友人にあげたのです。


約2メートル ネパール伝統のダッカ織り布 / ダカ 手芸 手織り レビューでタイカレープレゼント あす楽

　　　　　　　　　　　　　　↑こんな感じの民芸調の布地です。我が家のは青系でした。


　ところが、後日、彼女曰く「あの布地、洗ったらバラバラになってしまった」との事。え〜っ！と思って、詳細は聞かなかったのですが、恐らくネットにすら入れず、洗濯機に突っ込んで洗ったのだと思います。

　手作り上手な友人ですが、ちょっと物の扱いがぞんざいなところがありましたが、まさかぁ。

　結局、彼女にしてみれば、無料で手に入れたものにそこまでの手間や時間をかけたくなかったという事なのでしょう。せっかくもらったのにダメにしちゃったという事を伝えてくれたのは、そうは言っても気がとがめたからに違いありません。

　ですが私としては「言わないで欲しかった」「知らせないで欲しかった」というのが本音でした。

　あげてしまったら、後は煮て食おうと、焼いて食おうと知ったこっちゃない！というのがモノ減らしのみならず、人にものをあげる時のルールで、いつまでも「あれ使ってくれてる？」と聞かれたり、「ずっと大事にしてね」と粘着されたり、「高かったのよ」「入手に苦労したの」などと恩着せがましいのなら、私だってもらうのまっぴらごめんです。

　ですが、心の中でひそかに思うのです。「捨てる位なら有効活用してね」「まさか速攻で捨てないよね」

　洗ってダメになった結果、恐らく彼女は布地をごみとしてポイしたでしょう。つまり、悪気はないとわかっていますが、速攻でごみと化してしまった訳です。

　意図してごみと化したわけではないのは重々わかっていますが、だからこそ、敢えて知らせてくれなくてもよかったのになぁと思います。

　逆の立場になった時を思うと、やっぱり私もつい言ってしまいそうです。「ごめん、あれ、ダメになっちゃった」と。あるいは「いただいたあれ、自分に合わなかったから、誰それさんにあげた」などなどと・・・。

　それって、正直に伝えて良心の呵責（というほどのものでもないけれど、そこまでいかないのなら心の座りの悪さというか、居心地の悪さというか）から逃れられたい！という自己都合、敢えて重たく言えば自己チューですね。

　モノについてすら、そうなんですから、ましてや人間関係などは、知らぬが仏、聞きたくなかったの事例は多々あり、影響はもっと大きいと思います。

　若かりし頃は「嘘も方便」とかありえない、大人はきったねぇ！と思うこともありましたし「正直者はばかを見る」はあんまりだと思いましたが、亀の甲より年の劫というべき年代となって（全然、大人風格ありませんが）、嘘はともかく、正直に何でも言うのが良いわけじゃないと実感するようになりました。

　そう、敢えて嘘は言わないでもいいですけれど、なんでも正直に言うのをバカ正直というのですね。

　YES/NOで答えられる問いに、自分の心の重荷を下ろしたいからと余計な情報をつけたり、言い訳したり・・・それで結局、相手に知りたくなかったことを知らせてしまったり、相手に重荷を押し付ける・・・

　そういう仕組みがわかって、先人の言い習わしはきったねぇ大人だからじゃない部分も大きいとわかって参りましたが、ひとこともふたこともみことも余計な私ですから、これからも修業を続けてまいる所存でございます（って、その前に認知症になったりして、口がほどけないようにしないとな💦）。


・・・と書いているうちにメールボックスに認証コードが届いていましたが、書いている間に時間が経ってしまって、たった30分の刻限が過ぎて、またやりなおし〜！

　30分こっきりって、いかにセキュリティのためと言っても、短すぎ！　ならば、さっさとメールよこせぇ！　ブツクサブツクサと私をいら立たせているのはECナビです。

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