彦根を離れ、お隣の米原から列車を乗り換えて醒ヶ井へ。

 ここは東海道の宿場だったかと思いきや、木曽路の宿場だったというところ。

 去年、子育て仲間の友人が、お母さまのお世話の合間を縫って、弾丸で訪問したお話を聞いて、ぜひ行きたい!と思っていたところでした。


  梅花藻は清流でしか見られないそうで、静岡県の柿田川湧水に咲くのは知っていましたが、醒ヶ井のことは友人から聞くまで知りませんでした。

  彦根のお隣の米原で列車を乗り換えます。ああ、JRが国鉄のまんまだったら、1本です〜っと行けたのかも知れないなと思いつつの乗り換え。

 今風の建築の駅舎は、中山道の宿場町を思わせるものはありませんでしたが、暑い中、先に行かれる観光客らしいシニアカップルの後を追って、駅前広場に面した道路を渡ると、ほどなくして、旧街道らしい雰囲気の街並みが見えて来ました。

 中山道は海に近いが故に大工場地帯として開発されてしまった東海道筋とは違って、山あいにあるために、木曽路に代表される古い町並みを残しているところがありますが、醒ヶ井はうっすらと痕跡を残している感じがしつつも、あまりに街並みが整い過ぎていて観光スポット然としている宿場とは違ったのんびり感がありました。

 敢えて言えば、甲州街道の旧台ケ原宿界わいと似た雰囲気ですが、台ケ原は近年、めきめき観光化が進んできているので、醒ヶ井の方が素朴で生活感があります。

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 旧郵便局は資料館になっていましたが、ヴォーリス建築です。

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 お目当ての梅花藻、手前の方ではまだ咲いていなかったのですが、歩いているうちにだいぶ咲いている群生に出会えました。梅の花を冠されるだけあり、可憐な五弁の花びらです。



 地蔵川は民家の中を通っていますが、本当にきれいな流れでした。透き通っていて、絶滅危惧種という細いおさかな、ハリヨが泳いでいるのも見られました。

 それにしても暑い。地蔵川の川沿いは清涼感があるのですが、いったん川のそばを離れると日照りがじりじり。そこで、名物という醬油ソフトを食べるか、梅花藻のソフトを食べるかと悩みましたが、結局、呉服屋さんが提供している木陰の野外カフェで、冷やし米麹をいただきました。きゃらぶきのつくだ煮とすりおろし生姜がついていて150円って、めっちゃ嬉しい!

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 これでひとごこちついて、また駅まで戻る途中で、日陰でくつろぐ猫様発見。

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 私もこのままずっとくつろいでいたかったのですが、帰らなくちゃ!

 当初は普通車で名古屋を通り、友人とおしゃべりを楽しみつつ豊橋まで出て、時間調整に夕軽食でも食べてから、ひかりに乗って帰ろうかと思っていたのですが、大雨注意の不穏な情報が頭をちらつき、直前に翻意して、名古屋発のぞみに乗りました。

 しっかし! 17時に差し掛かったのぞみって、通路側の列は満席なんですね。ポケッとしている間にどんどん埋まってしまって、せっかく名古屋下車した意味がなくなるので、もぉいいや!で、最不人気の3列シートの真ん中を予約しましたが、乗車と同時にトイレに行っておいたので、特に障りもなく無事に新横浜に到着。

 最寄り駅まで座れて、いい感じと思ったのですが、最後の最後にほんの少しの到着時間の遅れで、バスが出てしまったとたんに雨が降り始めて、本降り、というどこまでも雨にたたれる雨女ぶりを発揮しましたが、京都や近江八幡で見舞われたようなゲリラ豪雨的な降りではなくて、幸いでした。

 終わりよければすべて良し!

 過ぎてしまえばあっという間の三泊四日。濃くて楽しいMY夏休みでした。💮

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