久しぶりに我が家の定番、山城屋でお昼を食べました。

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   だいたい野菜炒めかレバニラ炒めですが、珍しい茄子味噌炒め定食。

   実はジャンクフード的なもの以外の好き嫌いは殆ど無い私ですが、茄子がちょっと苦手。

    子ども時代に祖父の故郷の今治で、祖父の分骨の法事をした際に、茄子と穴子を甘辛く煮付けたのを美味しい、美味しいとすごい勢いで食べた後に気持ち悪くなったトラウマからです。茄子には何の罪も無いんですが、食べ物の恨みならぬ食べ物の印象って強いですね。

     あの時を思い出してしまうので、茄子好きの皆さんが美味しいと言うブニュっとした食感と煮た時の灰色がダメなんです。

   でも、色鮮やかでこってりしたこの茄子は美味しいです。漬け物や小鉢、具だくさん味噌汁も美味しいし、もちろん完食!

    そのあと図書館に行きドーッサリ本を借りてから、リゾナーレ、インターチェンジそばのドラックストアで買い物をして帰宅。

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    夏休みのリゾナーレは何をしなくても賑わうので、集客のためにあれこれ工夫して飾る必要も無いようで、一番あっさりしているかも。

   さて、借りて来た本、もちろん、私の読解力に見合う平易な本中心ですが、先ず手に取ったのは、こちらの図書館の本としてはかなり読み込まれた感じにくたびれている『田舎暮らしに殺されない法』。

   だいぶ前に書評を見た記憶がありますが、定年退職後浮かれて、安易な考えで田舎暮らしするととんでもないという話。

   なんですが、発行されたのは2008年。その頃だってバブル崩壊していて、決して景気が良くはなかったのですが、今は退職金やら年金支給の条件がかなり悪化しています。定年退職後に田舎暮らししよう!とホイホイ実行するだけの余裕がある人はガタ減りだろうなと思います。

   我が家も子どもにお金があまり掛からん時期で、今のように建築費が高騰する前だったから、そして当時の国の方針で、田舎暮らし向けの住宅金融公庫の貸付もあったので、辛くもウサギ山小屋を手配出来ましたが、今からなら絶対無理そう。

  この本では、生き物を含む自然の脅威と共に、職にあぶれた流れ者の、特に外国人の犯罪者によりポツンと田舎に一軒家の老人世帯は命の危険がある、とやや偏見が強く思われるすこぶる剣呑な事が書いてありますが、今や人手不足ですから、殺人犯になってまで年金生活者のわずかな金を手にするメリットは消失している筈で、そこだけは安全度アップで助かる点ではあります。
    
     そりゃ違うだろ!と思ったのは、妻は定年退職後の夫と旅行などもしたいと思っているという記述。アンケート調査の結果なども出ていますが、私の周囲を見ても、旅行行くなら友だちとがいい!が多数派です(笑)。

    著者の略歴を見て納得。ギリギリ戦前生まれの方なのでした。

    政治などに対する考え方はリベラルなのですが、男女観は古風。

     そのお年の方だからか、編集方針からなのか、途中から養生訓みたいになったり、生きざまについてのお説教調になったり。

   なので一番役に立つ情報は田舎暮らしにおいては地元の人との付き合いはオールオアナッシングだというところでした。

   付き合ってから嫌われるくらいなら、付き合わずに嫌われる方がはるかに傷が浅いは納得です。

  私のモットー、一生懸命にやっても文句言われるくらいなら、最初からやらずに文句言われた方がずっとマシと通じるものがあります。ありゃ、違うかな?

    で、人さみしいならば、自分と似たような都市部から来た人間とだけ付き合いなさいとのことです(そもそも、そんなに人さみしくなるような人には田舎暮らしは向かないと言うことも書いてありますが)。

     東洋経済オンラインに時々現れる田舎ネタや、それに対する読者の書き込みを読むと、八つ墓村チックな地域というのは21世紀の今も存在しているようなので、一番難しいポイントなんだと思います。

   で、我が身を思うと、ご近所さんたちは都市部出身で、過剰な干渉はしないけれど関係は友好的でありがたい事です。

    で、日頃の暮らしには口出しされたり踏み込まれたりするリスクは無いけど、地元の友だちとの繋がりという地元向けの最小限の窓は開いている感じですし、当地が移住民が多いので、新ジモピーになった兄たちからの情報もある、となかなかにいいとこ取りさせてもらっています。

   私の最大の強みは、地元との付かず離れずの繋がりがある事かなぁ。

    やはり地元の学校に通っていたということは、相当程度に本人を知って貰えているので、丸切り知らないよそから来た人とは信頼度が違うというメリットがあります。

     当地では、小学生の修学旅行でも立ち寄るヨコハマというブランド都市からやって来た転校生は宇宙人が来るみたいなものだったらしくて、後から聞いたらえーっと言うような噂も流れていたらしいですが、一方で都会風ブイブイで上から目線な奴だったらと思っていたのが、全然イケてない、なーんだ、自分たちといっさら変わらんどころかむしろ野暮ったいじゃん!という事も、準ジモピー扱いしてもらえるようになった理由みたいですね(笑)。

   私の実態は完全移住ではないので、この本の内容とちょっとズレてますが、どうやら、私は田舎暮らしで殺されないで済むぞ〜!