この変な言葉はもちろん安物買いの銭失いのパクりです。

     ふだん安いものが大好き!100均商品も長〜く愛用し、見えなくなるとパニックになる事もしばしばの私であります。

   が!

    たまには高いもの、と言うか、正確に言うなら適正価格のものを手に入れて良かったぁ!と思うこともあります。

    今まさにそう思っているのは、日が上り切る前に行う草いじりの時。

   日が高く上ると、暑くて暑くてたまらんし、日が傾き始める頃には蚊を始め虫がわんさか来るので、午前中に動くのですが、この時に使うのが剪定用のハサミ。

   それも華道用のハサミなんですが、嫌われ草の根っこ近くの茎くらいは楽勝で、伸び始めた樹木のまだ育ち切らない細めの枝もバッサリいけます。

    ネコの額に毛が生えた程度なので、昨年の伐採後に陽当たりが良くなり、急に目立ち始めたものたちをヒマな時にバサバサ切っているのです。

    節約と同じで、ちびちびとやる事で、大きな漏れならぬ、いつしか素人の手に負えないサイズまでにはならないだろうと思ってます。

   華道のハサミ、今を去る事40年前くらい💧に、母の親しいお友だちから、何と贅沢にも個人レッスンで教えていただいていた時期があるのですが、最初に揃えたお道具が、赤膚焼の花器2種類と、剣山に代わる花器の底に沈めて使う文鎮みたいなもの(もはや名前が出て来ない→花留と言うらしい f^_^;)、そしてハサミでした。

      花器と文鎮では驚きませんでしたが、ハサミはお値段を聞いて驚きました。当時の私の考えるハサミの価格を越えていました。

      まるで綾小路きみまろさんの漫談ですが、あれから40年、華道を習っていた片鱗も無い我がトホホ暮らしですが(なもので、道具の名前も文鎮みたいな、としか言えないf^_^;)、ハサミだけは、今になってとても助かっています。

    ひとつは自宅の沿道美化活動のアジサイ剪定の時、もう一つが今です!

     100均愛好者ですが、刃物だけは適正価格を出さないと使い勝手が悪いです。

      100均の紙切りハサミで牛乳パックを開いてみると、よ〜く分ります。ここ!と言う角っこできれいに切れない。

    もちろん大当りのハサミも無いことは無いとは思いますし、手紙の封を切るとか、資源回収に出す新聞紙をまとめたヒモの端を切るなど、重宝はしていますが、持ち手のプラスチックがポロっと落ちてしまうなど、ずーっと使うのは厳しいです。

    そこそこ硬い枝をバッサリは無理だし、40年前の物が今も現役は有り得ない事と思います。

      買ってて良かった!高いもの。

(って、先生のオススメがあればこそなんですが)。

    祖母が言っていたのを思い出します。

    祖母の兄、つまり私の大伯父は美学の先生だったそうですが(美学って何状態´д` ;)、常々、物を買う時は、そのアイテムの中で一番高い物を買いなさい、と言っていたそうです。

   私はお金が無くて、それが出来なかったけれど、とため息をつきつつ、あれはその通りだと思うと語ってくれました。

    その頃は、んな事言われても、お金が無いし、安くて良いものもあるよと思いました。

    実際、安くて良いものもたくさんありますが、長く使いたい道具や家具などは、大伯父の言っていた通りみたいだ、とこの年になって実感しています。

      そうそう、ジモピー友人たちと話していて、ホームセンターは見るの楽しいし、安いし、便利だけど、カマとかスキとか、刃物系道具や、熊手のようなものは隣町にある古めかしい金物屋さんで買う。お値段は決して安くないけど、使いやすいし、長持ちすると言ってました。

     服も家具も高い物を新調する必要もなければ、余裕もないですが、大量生産が効かない、使い勝手や切れ味が値段と見合う道具などは適正価格で買おう!と思います。