スッキリした爽やかなお天気に釣られて、どこかへ行きたくなりましたが、ずーっと実家の墓参をさぼっていたので、鎌倉に行く事にしました。

  横須賀線沿線にお住まいの方なら乗り換え無しで一本で行く!になるかと思いますが、我が家からは何種類かのルートがあります。
  
  本日はのんびりコースでバス利用。

  車窓からの景色で気になったのは、今年の広葉樹の枯れ具合。台風が立て続けに直撃したからでしょうか。いつになく赤茶けて、もしかしたら根本的に枯れてしまってる?と思われるような立木もありました。

  温暖で一日の中で寒暖差がそんなに大きくならない鎌倉、私の知る限り、目も覚めるような美しい紅葉を見たことがありませんが(だから、毎年、どっか他の場所で紅葉狩りせねば、になります💦)、今年の紅葉はさらに厳しいかもです。

   東日本大震災の年の紅葉が、葉先がチリチリして赤茶けていましたが、それを思い出す木々でした。

  バスから降りると、鶴岡八幡宮の界隈は人がいっぱい。学校の遠足や社会科見学等の時期なのではないかと思いますが、いつもより小中学生が多くて賑やかでした。そして、外国人観光客も多い様子。

  小町通りをかすって扇ヶ谷に出ましたが、一つ道を外すと静かなものです。

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  ↑ 川喜田記念館。いつでも行けるだろうで、一度も入館したことがありません。そういうスポットって結構ありますね。

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  寿福寺山門。このお寺は一般拝観は受け付けていないので、緑なす参道を歩き、中を覗き込んだり、脇道から北条政子の墓参をします。

  そして、実家の菩提寺に到着。

  前回来た時より、さらに観光客が増えていて、人力車のために駐車場を開放している様子。リキシャのお兄さんが説明したり、スマホでカップルの撮影をしてあげていたり。

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 この竹藪も最近はインスタ映えスポットとなっているようです。

  と境内を巡る前に、墓参を済ませました。

  一般の人が入れる場所も新たな説明が貼られたりしてより整えられていましたが、檀家のための墓参道具コーナーも整備されていました。

  移動ルート上のスーパーで調達した花束を供え、目詰まりを起こしたため、すぐに火が消えてしまう線香おきに線香を供え、諸々のことを祈ったり、願ったり。

   両親、祖父母、会う事もなく夭逝した二つ年上の姉が眠っていますが、千の風になってで歌われているように、多分、ここにはいないのでしょうね。でも、私が来たら、その時だけは戻って来てくれているかもね、などと考えます。

  単なる石の造作物に向かって、普通なら変だよねというところですが、バイバイと手を振ってお別れ。

  いわゆる裏駅側(江ノ電側)まで歩き、ちょいとだけ小町通りに立ち寄りましたが、ものすごい混雑です。

  しかも、またお店が入れ替わっている。

  手頃な土産物、ちょいと古都ふうの、となると、他の土地の土産物と大差無いです。ここだけってものが本当に少ない。

  突如として、長く生きてきた悲哀を感じてしまいました。

  かつて祖母や母がゆかりの場所を訪ねると、観光地と化したその場で、こんなのダメだの、あんなのどうだとかぶつくさ言っていましたが、その現象を踏襲している自分がいます。

  半世紀以上生きて来てると、なあんちゃってやら、よその名物のパクりもんなどが直ぐに分かってしまうのです。古都だぁ!と新鮮な気持ちで目をキラキラさせるような要素が無くなっています。

  友だち連れなら、ヘラヘラ面白がって見物もするでしょうし、何かランチでも、となりますが、本日の結論は、これ以上いても無駄な支出が生じるだけ、とっとと帰ろ!でした。

  実質滞在時間は一時間ちょいでしょうか。墓参という大義名分を果たしたので、それでよし!

  交通費も時間もかからないからのタッチ&ゴーでしたが、それでも、もしも本日、家に誰もいないなら、ちょっと羽を伸ばそうという気持ちになり、ひとりごはんくらいはしたかもです。

  帰宅せねば、帰宅すれば洗濯物を入れて畳んでしまってとか、生協の仕分けとか、諸々の家事がある、夕食も用意せねば、と思うと、とっとと帰り、お金も使わん!とひたすら渋ちんに徹す。

  どうやら、私がやたらと泊まりがけで出たがるのは、家事というシュクダイがいつも頭にある真面目な(→要領の悪い)性分だからのようです………f^_^;