
わーい、最終日に滑り込みセーフヽ(´▽`)/
私が若い頃に逸話をテレビで見た事のある佐竹三十六歌仙絵の切り売り、美術界には衝撃的な事件だったそうですが、あれから100年。断簡を力いっぱい集めて、再集合させたそうです。
展示替えがあり、いけずなことに力いっぱい集めた31の断簡全部は見せて貰えず、希少かつ彩り豊かで人気の女性歌人の小大君は展示されていましたが、小野小町はいらっしゃいませんでした。
断簡に切り分けた陣頭指揮を取った益田鈍翁の超絶お気に入り、斎宮女御もそもそもいらっしゃいませんで、まるで日本の上場企業の株主総会案内のように男性ばかりでございました。
平安の昔から、超優秀な女性をほんのちょこっと仲間に混ぜて、男だけで盛り上がるのが日本のお家芸なのか。と、先進国と称される国の中では女性の社会的地位が著しく低いと批判されているのをついつい思い出してしまう、毎度ながらかわいくない態度で鑑賞を終えたやつです。
それとは別につい先日の天皇即位の神事の装束と同じような姿が描かれているのを見て、伝統を維持しているのすごい。と思います。
そもそも高価過ぎて一括買い上げが出来ず、海外に流出するよりは、と切れ切れにしてしまった絵巻ですが、ずーっと同じオーナーで維持されていたものは少なく、例えば夏休み前に見た原三溪のように、やむを得ず手放してしまうケースも少なからずあったようです。
保存状態により、かなり画面の鮮明さに差があり、また個性的な表具もあり、断簡になってからのそれぞれの歩みの違いを感じました。
ちょうどフェルメールの展示のようなもので、断簡だけではボリュームが足らないため、三十六歌仙絵に連なる作品や、断簡の所有者の茶道具なども展示されていましたが、それらが三十六歌仙絵に対する渇仰を表しているようでもありました。
平成館 ↑
鳥獣人物戯画展や京都狩野派を見たのはこちら。片山東熊の重文建築。
京都駅で本日お付き合いくださった地元の友人とバイキングー!