話が面白くないって、もしかして自分の事?と思いつつも、とりあえず棚に上げさせていただきます。

 今まで接してきた人たちで、話が面白くない人には共通点があると、今さらながら気付きました(遅過ぎ?(^^ゞ)

  子ども時代を通して、一番面白くないなと思ったのは、甚だ失礼ながら、校長先生のお話をはじめとして、各種挨拶などなど壇上からのお話でした(含結婚式の仲人、上司等のスピーチ)。

  幼少記憶が強い方なのに、あれだけ回数多く聞いた校長先生のお話。ほとんど何も残っていないのは、エピソード性がないお話が多かったからではないかと思います。終戦後、教科書に墨を塗らされ、大人の豹変を見て来た世代の先生が多かったから、権威とか古い道徳観には反発が強かったはずですが、校長先生レベルになると、やっぱり徳目とか、あらまほしき人間像みたいな、細部に具体性がない話が多かったのではないかと思います。
  あ、むか〜し中学の校長先生が通学の電車の中で会った軟式テニス部の子にこんな子がいたと、朝礼の時、取り上げてくれたのだけは覚えていますね(でも、運動神経0で部活の最底辺の子だったので、先輩たちが「あの話は誰の事?」と問いかけても、下を向いていました)。

  次いで、面白くない話として印象に残っているのは、母の従兄。実家の本家を名乗る家なので、彼にとっては義理の仲の叔母である祖母を立てているような風情でありながら、我が家に来ると、独壇場でした。
  
  戦前の陸士出身で、男尊女卑もしみ込んでいる世代ですから、長男の兄には一目置いたようですが、私なんて女で下の子ですから、何か言っても全く相手にせず、という感じだったのも、面白く無さを感じさせたんだと思います。

 その次は会社の上司の長話。アイデアマンを自認している方でしたが、自信満々の話が延々と続くことがしばしばあり、賞賛をして欲しいという承認欲求並びに同調圧力も強く、当時は今と違って喫煙に極めて寛容な時代だったこともあり、燻し出されるは冗長な話を聞かされるはのプチ地獄でした。

  そして、次に面白くない話は結婚してから。まずは義父。母の従兄と同じタイプでした。

  私は周囲の友人たちと比べると、子どもたちが小さい頃は毎週末くらい、とかなり頻繁と義実家を訪問しなくてはだった方ですが、行くと、ここぞとばかりに義父がやって来て、だいたい4パターンくらいの話を最低でも1時間以上は聞かされます。この間、家人Aは「僕は片付けがあるから」と二階に逃げてしまいます

 やれやれ・・・とやっとお役から解放されると、次は夫に「お前は黙っとれ」と口をふさがれて来た義母がここぞとばかりにやって来て・・・

 義父の、またそのお話ですかと言いたいような長話も困惑ではありましたが、義母は義父にしゃべらさせてもらえない歳月が長かったためか、自分が話せる時はとにかく話を詰め込みたいという思いを抱いていたみたいで、起承転結のはちゃめちゃな話が多くて、相手をするのはなかなか難儀でした。ですが、そうなってしまった事を思うと気の毒ではありました。


 上司の話は給料につながる、義父母の話は子どもたちの厚遇につながると思って我慢いたしましたが。(^-^; 

 家人Aも、どこそこのビジネスホテルはいいよとかの話は有益なんですが、血は争えないのか、自分が話題の主役じゃないといけないのと、人の話はなるべく聞きたくないというのが顕著です。

 家人A、私には「で、どうなんだ、早く結論を」みたいに言い続けて来た割には、自分は起承転結ぜ〜んぶ話したがるので、こちらこそ「要点を言え!」と叫びたくなることしばしばです💢


 さて、これらの面白くない話をする人たちの共通点と言えば・・・

 家長だったり、本家筋だったり、部長だったり、更に家人Aみたいに末は博士か大臣か(=二十歳過ぎればただの人)と言われるような栄光の子ども時代を過ごし先生のお気に入り、学級委員や生徒会役員やっていたり・・・・と、周囲から人の上に立つのを期待されたり、自認した結果、他人は自分の話を感心して聞くのが当然という思い込みを持ってしまったことであります。

 ここに一般的に男性の特質と言われる、コミュニケーション下手が加わると、相手の顔色や雰囲気を読まず、延々&トクトクとして、相手がうんざりしているのに気付かず、長話をしてしまうようです。

 なおかつ、人が話していると、話題の中心がそちらに行くのが我慢できないから、途中で強引に割り込んで、話を取ってしまう。いや、盗ってしまうと言った方が良いかも知れませんね。


 しかも、その先の話が面白ければまだしも、実は地名や人名が共通するだけで、全然関係ない話に持って行ったりして・・・結果、その人がいない方が会話が弾んで楽しいというのが、周囲の共通認識になっていたりします。

  知らぬは本人ばかりなり。(;´Д`)

 なので、子ども時代から人望があったと自負していたり、バリバリ仕事して部下に頼られて感謝されているはずと自負しているのに、組織を離れた時に、周囲に親しく話せる相手ががほとんどいないとしたら・・・多分、やらかしているはずです。

 おめぇが入ると、話がおもしろくなくなるんだよ!

 と大人になってから、言ってくれる人なんて滅多にいません。

 私が利害関係からぐっと我慢したように、話が面白くない相手、腰を折る相手に遭ったら、一時的な突風とか、土砂降りに遭ったとか思ってしのぐのです。時間の無駄ではあるけれど、めちゃくちゃ大きな実害があるわけではなくて、今をしのげば、何とかなると思うから我慢できるわけです。


 時々聞く、定年退職後、地域活動で総スカン喰らう人、過去の栄光を引きずってのえらそーな仕切りたがりが嫌われるのもあるでしょうし、口先ばっかりで腰が重たいのもありましょう。けれど、長々と自分ばかり喋って、周囲がげっそり・・・っていうのもあるんではないかと想像いたします。

 
  女性が一般的に男性よりはコミュニケーション能力が高いと言われている以外に、特に上の年代は、まず男性や年長者の話を傾聴せねばという風に育てられてきたことで、聞く力がついているのかも知れません(まれに容貌成績などで自信満々の第一子の長女に、上述の話の面白くない人現象が現れるのを目にする事がありましたが(^-^;)。
 
  人生生きてきて、話が面白いな、話が弾むという方は、必ず相手の話もちゃんと聞く方ですし、失敗談も含めて自己開示も適切になさる方です。

 委員長、生徒会長、校長、部長、家長など「長」が立つスタンスで来た方より、子ども時代はちょっと引っ込み思案だったり、優等生オンリーではない、少ししんどかったり、影の部分も経験された方が多いです。

  そういう自分はどうなんだよ・・・

  ご存じのように優等生ではありません。算数ダメだし、運動神経0だし、相当アホ間抜けなんですが・・・・・・・影っていうよか実は腹黒い!? (;^_^A


  そもそも、こ〜んな長文をブログアップする時点で「周囲の人に話を聞いて貰えない、家族からも総スカンを喰らっている」のがダダ洩れしているようで、トホホ。

 いや、長話で周囲に迷惑かけないように、面白くないと思ったら速攻でスルーできるブログに書いているんだよ〜と開き直らさせていただきますっ!


 長々と失礼しました。最後まで読んでくださった方、いらしたら、深謝申し上げます。_(._.)_


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