今朝の「エール」、恋にはおくての主人公、裕一の弟の浩二が、音さんから一喝されて、とうとう恋を成就させました。

  大変にめでたいながら、驚いたのが、恋しいまき子さんとの結婚の条件がリンゴ農家の跡取りとなる事だった!でした。

  長男の裕一が音楽の道を選んでしまったため、喜多一の跡取りは浩二になったんではなかったの?

  確かに家業であった呉服屋はたたんでしまってはいたけれど、それでいいの?
 ・・って思ってしまったのは、21世紀の今でも「●●家」にこだわっている人たちが結構多いからです。

  個人的には家にこだわるってのは、冷泉家レベルか、庶民なら一代で財を成したような家くらいでいいんではないのというのはあるんですが・・・

  ネット上の人生相談的なコーナーや、人間関係の愚痴でよく見かけるのが、女性だと「婚家とのつきあい」、男性だと「跡取り、墓守で拘束される」でしょうか。最近はきょうだいの数が少ないですから、女性でも家の事、墓守問題が悩みの種になることが多いようでありますが・・・

 ドラマで描かれた時代は、戦争は終わり、建前は家制度は否定されてはいるものの、私が生まれるより前の時代の事! つまり今から65年以上前の、しかも地方都市の話なんで、他人事ながら、いや、ドラマの話ながら大丈夫かい?とついつい・・・(^^ゞ

 物語の前半ではお母さんのまささんも家に対してこだわりはあったし、そもそもお母さんのお兄さんの家を裕一が継ぐなんて話までありました。

 古山姓はとりあえず長男のところで残るとして(でも、娘が一人なので、現状の日本の夫婦同姓で、ほぼ女性が改姓する状態だと、風前の灯火)、家を継ぐ人はいなくなってしまうわけで、よくぞ許したお母さん! しかも幽霊のお父さんまで祝福するとは、さすが芸術家を生んだ開けた家だ!

 
 なあんてことを思ってしまったのは、身近で家を引きずっている人たちがいるからです。

 自分の実家も祖母、母あたりは家を引きずっていましたね。そもそも、母が一人娘だったために、父が養子となったのも家を残したかったからだし、祖母や親せきが時としてあからさまに私と兄の扱いに差をつけたのも、兄が跡取りだったからでした。

 家人Aの実家も負けてはいません。末子長男の家人Aはとても優遇されていたようですし(その弊害に未だに悩まされおります💦)、義父母、特に義父の家人B生誕時の喜びは相当なものでした。ちょっと冗談モード入りとは言え、まだ3歳かそこいらのあどけない家人Bに向かって「四代目様」と言いながらお辞儀をしていた義父の姿を思い出します(分家の初代が義父の父、というところから数えての四代目です)。

  おそらく家人Aも家は家人Bが継ぐのだから、という考え方が存在していると思いますし、そう言ってる私だって、家人Bが外国に永住すると言い出したら、抵抗があります。

 こんな風にド庶民でも21世紀が1/3過ぎようとしているのに、未だに「家」に縛られる部分があるのですから、お言葉で婚約者との結婚に対しての気持ちを述べられた皇族の眞子さまへ、お相手の事もあって、バッシングがきつくなってしまうのかもしれません。

 皇室、王室などの制度は「家」抜きではあり得ません。けれど、高みにのぼり、いい住まいに住んで、いいものを食べられて、いい服を着られても、それと引き換えの重い義務があり、何かと不自由で、必ずしも幸せではない・・・故ダイアナ元妃の事なども思い出してしまいます。

 家より個人の幸せを優先した古山家の判断は正しい!

 でも、そういう風にしていくと、その家は絶えていかざるを得ないこともあるわけでして・・・

 身分制度は下位にいる者たちのみならず、頂点にいる者たちにとっても、人権侵害があるとは思うのですが、伝統維持が出来るのもそれがあってという面があるのは否めません。

 例えば、雅楽や歌会始などの文化的な事や、正倉院御物や、宮内庁管轄物件などなど、皇室があるからこそ維持されているので、遺跡や博物館となってしまった城や宮殿とは趣が相当異なります。
 
  日本の皇室という家制度の元締めのような存在も存続が危ぶまれている昨今、朝ドラ「エール」浩二編、ハッピーエンドではありましたが、考えさせられた14分でした。

人気blogランキングへ