昨晩は眼福の度が過ぎて、興奮して、なかなか寝られず、日付が変わって寝たのは1時半過ぎくらいでした。

  そのためもあるし、上空に雲が多くすっきりしない天気なのが、ホテルの部屋の窓からもわかって、天気予報も芳しいことを言わないから、いっそこのまんま帰ろうかと思ったくらいです。

  ですが、ホテルの朝食を食べて元気が出たら、次第に考えが変わって来たのです。

  もちろん、安からぬ交通費を掛けて名古屋まで来たんだから!のもとを取りたい精神も大きい!
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  ちなみにホテルの朝食はこんな感じ(今回もヴィアイン名古屋新幹線口店です)。

  以前はこの日記にあるような盛り付けが出来ました。



  新コロ対策で、おかずを小分けしているのですが、このプラスティック包材のごみの量、このホテルのみならず、似たような形式で朝食を出していた宿泊施設からも膨大に排出されることでしょう。

 感染症対策として、膨大なゴミが出て来る。衛生面を立てれば環境面が立たず・・・考えてしまいました。

 さて、もちゃもちゃ考えていたのは、市内の名所(名古屋城、徳川美術館、徳川園、リニア・鉄道館、トヨタ産業技術記念館、熱田神宮、はてはイケメンゴリラのジャバーニ氏に逢いに東山動物園へ?}と思いましたが、いっぱい歩く元気がない、文字展示を見るのは疲れる、本丸御殿みたいなのは9月に二条城の国宝二の丸御殿を見てるじゃないか・・・と消去法で行き、最後に残ったのが犬山城。

 移動距離を考えるとちょいと迷うところでしたが、逆に移動するからこそ1か所で満足感高いかも(名古屋市内だと、ちょぼちょぼと複数個所廻らないとという気分)と思って、チェックアウト後、ふらふらと名鉄名古屋駅に向かいました。途中で気が変わったら、その時だと思いながら・・・

 しかし、歩いてるうちにどんどんその気になって

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  ホテルに置いてあったパンフレットで調べていたこれをゲット。

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  このきっぷ、窓口で聞いてみたら、自販機では買えません、サービスセンターで買ってくださいとの事で、サービスセンターでは親切に名古屋駅の時刻表をくれたり「今なら1番線の電車に間に合いますが」と教えてくれたり・・・
 
 特急は別料金なので快速でごとごとと行きました。

 なお、乗った列車だと犬山遊園まで行けたので、犬山遊園駅で降りましたが、往復のどちらかはこちらを通る事をお勧めします。

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 日本ラインと名付けられた木曽川の風景を楽しめますが、木曽川が天然のお堀になっていたんだなぁと思わされます。

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  桜の頃にはさぞやにぎわうでしょう、この散策路。

  お城に行く途中に神社が複数ありましたが、鳥居で頭を下げるにとどめて、めざせ!天守閣!

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  この先で名鉄チケット内の犬山城入場券との引き換えをしますが、その前に検温という関所があり、無事通過。

  木曽川沿いの散策路は殆んど人がいませんでしたが、神社付近からは密ではないけれど、程よい賑わいがありました。

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  天守閣。独身時代、家族旅行で両親と登楼したことがある犬山城ですが、それ以来です。あれから幾歳月・・・

  天守閣からの眺めは記憶にありますが、こんなに階段、急で、しかも1段が高くて大変だったっけ?

  松本城でも感じましたが、昔の武士は平均身長は私より低いくらい。当然、脚も短いはず(幕末に訪日した外国人が、日本人の上半身の筋肉隆々ぶりと脚の短さに驚いているというのをごく最近何かで見たばかり)。しかも着物を着ていて、よくぞシャカシャカと昇降できたものだと感心します。

  国宝となるほどの古い戦闘仕様のお城ですから、もしも籠城戦の時、敵が押し寄せても急峻で上るに困難なほど、上から突き落とすという手が使えたのでしょうけれど、現代人の体躯でも苦労する階段を日常的に使っていた体力はすごかったんだなぁと思わされます。

  もう触るとどうたらなんて言ってられません。手すりにつかまりまくって、何とか上に上がりました(そういう人のために随所に消毒液が配置されていて、コストアップで大変だろなぁと思います)。

  あと数年後、登楼できるか怪しいもんだと思いました。

  犬山城未登楼の中高年の皆様、早く登楼された方がいいですよ〜と声を大にして(?)申し上げます。

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 天守閣最上階に上がると、そこには絶景が待っていた。

 しかし、周回出来る板張り部分がうっすらと傾いていて、しかもすれ違いが難しい幅しかない。かなりスリリングです。(経年劣化しているので)手すりに障らないでくださいと言う注意書きがあって、ピサの斜塔よりおっかないです。ぶるる・・・

 でも、ずっと見ていたいような景色なので、2回廻ってしまいました。

 係りの方もとてもフレンドリーで山の説明をしてくださいましたが、伊吹山も見えれば、恵那山も見える・・・美濃と尾張の国境に位置しているというこのお城、見晴らしもよく、軍事拠点として重要だったのでしょう。

 とにかく武骨、武骨です。

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 途中の階にあった国宝5天守の写真。ぜ〜んぶ登楼してる!(^^)v

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 戦は好きじゃないし、今後あっては欲しくないのですが、戦闘仕様というのは、用の美の究極だなと、軍艦など見ていても認めざるを得ないことがございますが、今日もそれを感じました。

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  石垣の下あたりには名残の紅葉があって、桜の時期のみならず、紅葉の時期もなかなか素敵なお城ではないかと思います。

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 国宝の5天守の中では、おおもとが藩主の城ではなくて、ご家老のお城からスタートなので、城代のお城からスタートという松本城と並んで、大名のお城が醸し出している厳重な感じが和らいでいるように見えるのですが、現状、周囲が公園の平城状態の松本城よりはややアクセスしにくいという感じです。

 帰り道、行きは階段が急峻でスルーした神社、針綱神社が、何とお城の入り口近くにつながっていまして、邪道にもそちらから参拝。今年の初詣とあいなりました。(^^ゞ

 帰り道は犬山駅に向かって、犬山城下町を通ります。なかなかの賑わい。針綱神社のお隣にあるお稲荷さんが恋愛成就の御社だそうで、そのせいかどうか、若いカップルが多い♡

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 こんな風情のある建物も残っていますが、こちらは無料で公開されている幕末の建築、旧磯部邸。以前は呉服屋さんだったそうですが、一見の価値あり!

 むくり屋根という京風の微妙に丸く反った瓦屋根で、うなぎの寝床に高天井の町家作りです。

 奥のお蔵には補修の時の資料が展示されていましたが、ありていに言えばボロボロ。よくぞここまで直されたと、町づくりにかける人たちの熱意を感じました。

 それと共に、明治維新以降、お城が破却されてしまった理由もわかるような気がします。当時は文明開化の洋風志向で、お城自体に価値が感じられなかったこともあるでしょうけれど、そのまま保つには維持管理に手がかかり過ぎたのでしょう。
 
 この城下町の通り、鎌倉で言えば小町通、京都で言えば三年坂みたいな感じで、観光客向けに整えられた通りですが、そこを外れて駅に向かう通りは、正月明けだからか、新コロ禍のせいなのか、シャッターが閉まっている店舗も多くて、わびしい感じです(それもあって、往復のどちらかは木曽川沿いをお勧めするのです)。でも、たまにこんな建物も・・・

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 朝方はぐずぐず迷っていたけれど、来て良かった! 犬山!と思い、満足して名古屋に向かいました。

 なお、おとくな切符には特典がありましたが(城下町のお店3か所まで使える割引等)、結局使わず・・・ごめんなさい、相変わらずの渋ちんで。🙇

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