あさイチ、今朝のプレミアムトークは朝ドラ「おちょやん」のゲスい父親テルヲ役のトータス松本さん。

   この役を引き受けるのは相当悩まれただろうなと思うほど、ゲスくて、多分、非現実世界では今現在、日本で一番嫌われてる男性なんではと思うのであります(現実世界じゃ、多分違う💧)。

   こいつが出て来ると頭にくるというほどのゲスさ全開のテルヲ。 それだけ巧みに演じておらえれるという事で、ウルフルズのボーカリストのトータスさんは、役者さんとしても新境地を開かれたのではないかと思います。

  けど、やっぱり、テルヲめぇ!って思いますよね。
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  おちょやんの主人公、千代がほぼ祖母と同年という事もあるのですが、テルヲを見ていると、どうしても祖母の話を思い出してしまいます。

  若狭小浜の、それなりの名望があったという医者の一人娘として、不自由のない子ども時代を送ったという祖母ですが、大好きな同級生がいました。

  が、この父親がテルヲ級。 酒の飲み代が払えなくなり、娘を売り飛ばしたんだそうです。

  今となっては、もっと掘り下げて聞いておけばよかったと思うのですが、祖母の方も、まだ若い私に、親友の境涯をあんまり詳しく語るのははばかれたのかも知れません。

  どうも、固い仕事とは言い難い勤めをせねばになったらしい。

  ですが、私の知る老境の姿は穏やかで幸せそうな上品なご婦人でした。

   おばあちゃまはどうしてその人とずっと付き合っているの? 頭が良くて、きれいだったから、そういう人が好きなんだよね?

 と問うと、祖母は何のためらいもなく頷きました。理屈っぽい面もある祖母が、速攻で賛成するのは珍しいので、印象に残りました。

  そうなんです、祖母は鈍くさい人が嫌い。厳密に言うと、本当に能力が高いわけじゃなくて、自分では大したことしてないのに、人の手柄を取ったり、謙虚さがなく、威張ったり、人の話を聞かないタイプが嫌いなんですが(そこんところ私と同じ!)。

  話の途中を大幅にかっ飛ばしている事間違いなしですが、大好きな友だちはまずお妾さんになって、それから正妻になって、今は幸せという話でした。

  鈍くさい人が嫌いなの以上に、祖母が嫌っていたのが身持ちの悪い事でしたが、親友が、いっときお妾さんという外聞をはばかる立場になったことがあっても、生涯の友だちでした。

  友人に落ち度はなく、毒親によって踏みにじられた人生を知っている事、友人が頑張って幸せをつかんだ事をわかっての判断であって、世間体だけで判断しない点では、存外リベラルだったのかもとも思います。

  今になって、どうして親に売られた友だちと連絡が取れたのかなど、聞いておけばよかったと思います。

  離れ離れになっても、文のやりとりでもしていたのか、大人になって何かの折でばったり再開したのか・・・そこにどんなドラマがあったのか、今となっては知る由もありません。

  ただ、祖母は友人の人柄本位で生涯の友でいたわけだけれど、もしも美醜はともかく、体力、気力に乏しく、頑張れない人だったらどうだったのだろうと思えてなりません。

  祖母の親友の親は毒親だったけど、本人は人柄、能力、加えて美貌に恵まれていたので、這い上がることが出来ました。

  おちょやんの千代もそうです。極貧の中でも逞しく、知恵もあり、学校にも行かせてもらえず、教科書を全く読めなかったところから字を覚えるなど努力家でもありますが、みんながみんなそうではないのですよね。

  今の時代、子どもを虐待しているのが派手に見えてるテルヲなら、間違いなくお縄頂戴ですし、テルヲのもたらす被害は、もっぱら金銭面に、そして精神面に限られていますが、もっと陰湿かつ悪質、性別を問わないテルヲがいることは、時折報道される胸が痛くなるような事例で伝わってきます。

  そういうテルヲが出てこないようにするのが国のつとめだと思いますし、昭和の時代まではある程度うまく行っていたと思いますが、平成を通して、格差が広がっていますし、新型コロナ禍で、生活が立ち行かなくなってしまって、気持ちがすさんでのテルヲが出現しないようにと祈るばかりです。

  そして、自分の頭で考えられるようになる教育が広がりますように。

  理不尽なテルヲがまかり通ってしまった時代は「親に孝、君に忠! 長いものに巻かれ、上位下達! 言われた事に疑問をさしはさまず素直に従え!」が教育の基本でした。

  今、言いなりになる人を素直でよろしいとし、そういう風に持って行く教育を好む人たちが現れているようで、その点も心配です。

  テルヲを出現させてはいけないし、もしも不運にも遭遇した時には跳ねのけられるために、学びが必要なんだなと、朝ドラを見ても思いますし、この本を読んでも思いました。

 タイトルだけ見ると、エグイですが、教育の重要さが伝わる本です。教職の方はもちろん、悩める子育て中の親御さん、祖父母さんなどにも読んでいただきたいと思います。


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