◯◯のいぬ間に洗濯ではありませんが、家人Aのいぬ間にお出かけ。

  まぁ、最近は家人がいてもいなくても、出たい時は出るようにしていますが、長年の習性と慣行で、やはり、不在時の方が気楽にすんなりと出られるのは事実です。

 今日、関東も平年より7日遅れで梅雨入りしたそうですが、その割にはあまり降っていない、というのもお出かけ後押しになったかも、で、突如、そうだ、HOKUSAI行こう!

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  いきなり過ぎてダメかなと思いつつ、ダメ元で黒歴史の友も誘ったら、OKとのことで、映画の前にちょいとお茶。

  ホットのつもりで頼んだ飲み物が速攻で氷いっぱいで出て来た時はあちゃーと思いましたが、これ失敗でした。

  多分、私史上初めて、映画の途中でトイレに外すと言う体たらくに。トホホ

  てっきり小布施の八方睨みの竜などを描くストーリー展開と思っていましたが、トイレに行ってた時点で既にかなりの終盤に、あとちょいと我慢すりゃあよかったよ(泣)

  若き日の北斎を柳楽優弥さん、老年期の北斎を田中泯さんが演じ、それぞれの時期に深く接したり、影響を受けた人物を配しています。

  最近の大河ドラマはじめ、歴史ものによくある登場人物の名前を字幕に出すと言うスタイルを取っていないので、画面がうるさくないのですが、ある程度、北斎と周辺のことを知らないと、それ誰?状態になることも。

   例えば北斎をはじめ浮世絵師の才能発を掘した蔦屋、阿部寛さんが演じてて、ドラゴン桜!とついつい言いたくなっちゃいましたが、これは台詞で頻繁に出て来るので分かりますが、蔦屋の手代をしていた男前は、かの南総里見八犬伝を書いた馬琴さんなのですが、はっきり名前が出ません。

  歌麿や東洲斎写楽はわかるけど、後半、種彦と呼ばれてたお武家様はフルのペンネーム柳亭種彦、小布施に記念館がある高井鴻山の名前も連呼されないので、フルネームはわかりづらいかもです。

  謎だらけのご長寿アーティストの、今わかっている資料を突き合わせての物語ですが、説明が少ない分、映像が語っていて、特に後半の田中泯さんの演技には惹きつけられました。

  予備知識全然無しで、誘われたから乗ったと言う友人も田中泯さんは素晴らしいと激賞していました。

  年輪を重ねると言うのはこう言うことかと。

  田中泯さんが北斎を演じられるのはすごくピッタリだと思います。

  はじめのうちは画はうまいが模倣の域を出なかった北斎が自分だけだけのものを掴み、命尽きるまで創り続けていく生き様を辿らせてもらいました。

  また、小布施に行って、晩年の北斎の作品を改めて見たくなりました。