と言いたいところですが、年代的に隔たりがあるので、99%そうではないでしょう。

  でも、初めてこの作品を耳目にし、北杜市の女子高校生が原付きバイクで通学、と言う設定を知った時には、ついそう思ってしまいました。

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  BSでは見られないなと思っていたのですが、普段見慣れていないMXでの番組の放映を知りました。

  放映を知ったのが途中からで、今のところ録画を撮り溜めていて、ちゃんと見られていないのですが、今日からGYAOで配信があるそうなので、最初から見られます。

 ストーリー概要やアニメの風景を予告編で見て、懐かしさと嬉しさで、うわぁぁぁ!となりました。


 学校のある場所の設定は武川だそうで、南アルプスの麓、韮崎に隣接の地帯で私の過ごした八ヶ岳山麓エリアとは、同じ市内とは言えど、実際には相当離れていて、横浜市内だとしたら、何駅も電車に乗る距離です。

  ですが、最寄駅として描かれている日野春駅、これが我が母校の最寄駅でもあり、本当に懐かしいです。

  スクールバスはあったけれど、免許を持たない祖母と二人暮らし、車で送迎してもらえない私は、スクールバスの運行がない時には原付通学をせざるを得ない事情がありました。

  機械モノが万事苦手な私と違い、バイク大好きな兄がみつくろってくれたのがスーパーカブならぬ、ダックス。

  スーパーカブと同じくホンダのかわいらしい原付で、ダックスフントを思わせる低い車高で、ブルーのメタリックでした。


  準へき地指定を受けていた地域なので、転校する前の横浜の県立高校では非公認だったバイク通学もルール付きで公認でした。

  125cc以下、ヘルメット着用、学校に届け出の3点セット。で、ほとんどの生徒はスーパーカブは乗らず、それなりにカッコいいバイクに乗っていたので、同級生でスーパーカブ乗りのK君は、そのユニークなキャラクターと共に、ものすごく目立ちました。

  女子生徒でバイク通学するのはかなり少数派で、全校で10人いたかと言うくらい。それはそれでちょっと目立ったかも知れません。

  新コロ禍で開催されるはずのクラス会が無しになってしまっていますが、3年前の春、スーパーカブ乗りのK君も元気な顔を見せてくれました。

  自動車の免許を取ると、冬の寒さが厳しい北杜市だからこそ、バイクより自動車派が圧倒的多数派になり、ツーリングに来た観光客以外のバイク乗りはよほどバイク好きな人たちになってしまいます。

  バイクに乗ってあちこち行くのは、免許取得が出来る高校生ならではかも知れません。

  アニメの風景、学校やお店などのモデルは武川地区が多いらしいですが、背景の山々を見ると、あー、茅ヶ岳やん、とか、とにかく懐かしい。

  自分が運転している時は景色を楽しむ余裕なんてほとんど無かったですが、陽気の良い時節に走ると目に入る青葉、寒くなり始める季節のハンドル握る手指のしばれること、エンジンかける時の脚の踏み込みなどなど、バイク運転をしたのは高校時代の八ヶ岳エリアしかないだけにあれこれを思い出します。

  ただ、バイク通学が盛んだっただけに年に一度くらいは大事故に遭う生徒がいて、同学年の、今なら岡田将生さんタイプの男の子が大怪我で一年留年せざるを得なくなったり、学年違いで亡くなられた方がいたのも忘れられません。たいがいはスピードの出し過ぎが原因だったようで、疾走するバイクの魅力は、時として魔力になるようです。

  かく言う私も運転下手なせいで、何度かこけたり、むき出しのマフラーに脚をつけて火傷をしたり、スピードとは関係ないところで何度かケガをしました。

  火傷は瞬間的なものなので、通学時の白金カイロや就寝時の豆炭アンカで出来た低温やけどとは違い、跡がのこりませんでしたが、見た目はきれいに傷が治っていた膝の強打は、出産後くらいから、何かの折に膝が痛むようになりました。

 体重が増えると、膝痛頻度も増えるので、体重コントロールを考えるようになったのもそのためです。

  自分の人生に八ヶ岳での高校時代はものすごく大きいですが、バイク通学という経験も印象深い彩りです。

  あれから幾歳月、多くの男子生徒たちが得意げに乗っていたバイクは多分モデルチェンジなどで姿を消しているはず。ホンダダックス然り。

  そんな中、高校時代にはもっさりしてオッサンイメージだったスーパーカブは今も多くの人に愛されていて、すごい!

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