期限があるというのは良い事ですね。

 私のようなぐーたらでも、29日までと期限を切られると、何が何でもと、無料配信中のGYAOにアクセスして、スーパーカブを見なくちゃ!となります。

 1日で全部見るのはさすがにしんどいので、小分けでGYAOで、まだ配信されていない最終回を除く全部を見ました。

 初回だけは7月6日まで見られますが、あとは今月29日の火曜日までなので、御覧になりたい方はお急ぎで!



 以下、ネタバレがございますので、未試聴の方は閲覧ご注意。
 さて、かつての女子高校生目線で見ると、ツッコミどころが結構あります。

 綾小路きみまろさん風に言えば「あれから40年」ってところですが、それにしても、高校生たちがシュッとし過ぎてて、登場人物がみんな標準語しか話さないのが違和感大です。

 そりゃ、私の頃は、ワタシ一人だけが県外から来た転校生。よそもんのエイリアンみたいな存在で、標準語でしゃべってた日にゃ、気取ってるだのすかしてる(今や死語💦)だの言われた日々に比べりゃ、今や移住者が増えていますから、かつてのような北巨摩弁飛び交う世界ではないかとは思います。

 ですが、やっぱり地元民多めの高校で、まるで都会の高校生と変わらんいでたちで、なまってないのがありえね〜!

 それから小熊の住まいは日野春駅からそう遠くない冨岡という場所なんですが、そこから武川に下りる道って、野猿返しだったか、とにかくすごい急カーブで車でも難儀なんですが、その辺り、あまり描いていないのが気になります。

 分かってます、分かってますってばぁ、この作品は背景に北杜市の風景を使っているだけで、言いたいことはスーパーカブ最高!であって、登場人物や土地の風物や学園生活にリアリティを求めてはいないという事は。
 
 一般のアニメファン、スーパーカブファンなら、こんなことで突っ込まんだろうなぁと思いながら、地元を知るが故に、ついつい・・・💦

 あとは時代が変わったなと思うのは、降雪だろうと、カブに乗ってしまうヒロインたち。

 この辺りは、化学繊維やバイク向け製品等も発達し、なおかつ北杜市がかつてのようなめちゃくちゃ寒冷地じゃないというのもあるんだろうなと思います。

 私の高校時代、清里高原あたり、一番低い時にはマイナス28度だったとか。かつての我が家も断熱材やら暖房ケチってるせいは大きいけれど、明け方マイナス13度、室内で、でした。

 なので、路面の凍結と冬の寒さで、よほどの猛者じゃないと、春から秋はバイク通学してる男子たちもほぼスクールバスに切り替えてましたっけ。

 そんな中、我がクラスの野球部キャプテンは皆勤で、行きはよいよい帰りは怖いの標高差200メートル以上はありそうな道を自転車通学したんだから、すごいわ(のちに母校の校長先生になられました!)。

 ヒロインの小熊さんと親友となった礼子さんがなぜ親と離れて一人暮らしなのかも語られないけれど、それもスーパーカブすごい!では不要なのでしょうね。確かにそのエピソードを語り始めたら、テーマががくがくにぶれます。

 でも、気になりますね。自分も事情があって、親と離れて八ヶ岳で暮らした経緯があるから(一人暮らしじゃなくて、当時は煩わしく思った祖母との同居でしたが)。

 登場人物がみんないい人で、変な人が一切絡んで来ないのも、一人暮らしの彼女たちにちょっかいをかける大人が出て来ないのも、実際にはありえないと思うんですが、まぁ、そこもスーパーカブすごい!が重点ですから・・・。

 女子高校生が親元離れて、非力な(とステレオタイプに思われていたようですが、実態はすごいばあさんでしたが)ばあさんと暮らしてるってことで、好奇の目を向けられたり、あわよくばごまかしてやろうというような大人も昔はいましたわ。 

 ま、今の北杜市は善人だらけってことでしょうね(笑)。

  こうやって、次から次へとつっこんでしまうのも、結局のところ、忘れていたいろいろな事を思い出させてくれるからなんですよね。

  恋愛要素は一切カットして、ひたすらスーパーカブ道を究める主人公たちの姿にはすがすがしいものがありました。 小熊のセリフが、テンション低くさらっとしてて、グサッと来るのもなかなかいいです。(^-^)

 登場人物は典型的なアニメのでか目キャラクターですが、風景がとてもきれい。

 北杜市に縁のある方は予告編の部分だけでもチラ見なさってはいかがかと思います。

 そうそう、修学旅行の時、朝に熱が出て欠席を表明したのに、熱が下がってバイクで鎌倉まで行ってしまう小熊(大胆!、ついでに言うと、北杜市の高校生、私の頃は修学旅行は中国地方と九州で、鎌倉は小学生が行くところ)が、自由行動の時に礼子と行った先・・・な、なんと、実家の菩提寺のお参りルートで、あっちでもこっちでも既視感たっぷりでした。

 以上、女子高生の頃から可愛くなかったが、年を経てますますかわいくなくなった元バイク通学のオババの感想でした。(^^ゞ

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