
どうです、この富士山
雨上がりの曇天下ですが、甲府盆地を覆うように見える雲の上にくっきりと見える富士山
今は以前ほどは言わなくなったように思いますが、静岡県側、つまり太平洋側から見る富士山を表富士、山梨県側、つまり海なし圏から見る富士山を裏富士と呼ぶことがあります。
裏と言う言葉は表に比べると、どうもイメージが良くない。
裏口入学、裏表のある性格、裏番長、などなど。
山梨県と静岡県が富士山をめぐって張り合うのも、この裏表呼称問題があるのでは?(笑)
たしかに海側から見る富士山は、山肌がくっきりしていて、ザ富士山感があります。
言うなればいつもニコニコ間違いのない優等生的な感じ。
ところが山側から見ると、時刻や気象により、本当に表情が様々。茄子紺に見えたり、紅富士になったり。時には水墨画の幽玄さを思わせてくれたり。
宝永山の凹みのない端正なシルエットに一定しない表情、それをミステリアスで裏があると?
その昔、遊びに来られた方から、あの山は何ですか?と聞かれたことがあって驚きましたが、太平洋側からの優等生的富士山しか見たことが無い方だと、ミステリアスな富士山は見知らぬ山に見えることもあるみたいですね。
今日は南アルプスも白い雲を抱えて、雨上がりならではの美しさでした。
散歩の帰り道に見つけた蛇イチゴの実がルビーみたいでした。