人生の黎明期、小学一年生の時に東京オリンピックを競技場のある渋谷区民として迎えました。
会社で開会式の入場券を貰えた父は、興味がなかったので、家族に相談もせずに後輩社員にあげてしまった事、四年に一度、必ず母に蒸し返されていました。
父みたいな変わり者以外の人たちには、行けるものなら是非とも行ってみたかったオリンピックでした。
子どもながら、チャフラフスカとラチニナの美の競演やヘーシングがやたらと強かった事、円谷選手、三宅選手などなど印象深いテレビ観戦がありました。
問題が無いわけではないけれど、日本が輝き上って行く時期でした。
今、人生の晩年に近付き(母が65歳で亡くなっている上、新コロ禍もあり、かなり晩年気分であります)、再びのオリンピックがまさかの坂を下ってますわ。
大きな災害複数に見舞われたこともあるにせよ、日本がここまで格差拡大して、希望を失った人たちが増えて、自称責任感を持ってる政治家は、何があっても責任取らず、そこに新型コロナ禍までやって来て……
そもそも東京大会招致の段階で、日本の夏はスポーツに最適なんて大ウソが通ってしまったところからおかしいとは思っていましたが、以降、ケチのつきっぱなしで、とうとう緊急事態宣言下の首都圏は無観客での開催とあいなりました。
オリンピック開催を最優先し、国民に我慢を強いているとしか思えない政府のグダグダから、利権の臭いがプンプンして来て、多くの人たちがドッチラケな気持ちになってしまったようです。
二年前、ミーハー魂でオリンピックのチケットを申し込んでみましたが、今となっては余計な葛藤をしなくて済むので、落選してて本当に良かったです。
オリンピックを純粋に楽しみにされていた方々、選手、サポートされている方々にはお気の毒ですが、悪い意味で記憶にも記録にも残るオリンピックになってしまいました。
何かなぁ………