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  右の本は少し前に、左の本は昨日到着したメルカリのポイント消化も兼ねて買った本です。
  共に、ウィルス撲滅はあり得ないと言うスタンスで、今マスコミやネットで流れている過剰かつ、しばしば誤りも含む情報に踊らされないように、と言うメッセージが込められています。

  右側の宮沢先生の本は、ウィルスが進化に寄与して来たことを述べているなど、学術的な面が強く、理系音痴、頭の中にブラックホールがある身にはスッと入らない箇所もありましたが、新型コロナウィルスは親の仇(死語?)かゴキブリかと言うような世間の反応は過剰だし、無駄と言うのはよ〜く伝わりました。

  


     読み終えたばかりのウィルス専門家の西村先生の本は、実際的で、新型コロナ禍をめぐる世間の様相に首を傾げる面のあった私には腑に落ちる内容でした。

  タイトルが釣り気味なのは、こりゃ編集者の仕業でしょ、多分。内容は至ってまじめで、噛み砕いていてわかりやすいです。




 

  三密回避までは正しいけれど、フェイスシールドや仕切りのシートが有ればOKはナンセンスどころか、空気の流れのない場所ではむしろ感染リスクが高まるなど、なるほどーでした。

  それにスパコン富岳のシミュレーションも拡散する飛沫の中に実際活性化しているウィルスがどれくらい入っているかの数値はなしに、恐怖心に駆られるような提示になっているとのこと。なるほど〜!

  知人の中にもすごく神経質になって、買い物の都度、買って来たものを消毒していると言う人がいましたが、ウィルスが物体の上で何時間残存する、と言うのは、ウィルスのかたまりの中の最後の一個が不活性化するまでの時間であり、生き物を宿主とするウィルスは、死んだ物の中ではそんなに長くは活性化出来ないんだそうで、なるほど〜!

  私が変だなと思い始めたのは、マスクや消毒液を皮切りにトイレットペーパーまで買い漁りが始まったこともありますが、巷に喧伝されていることにブレが大きかったのもあります。

  例えば、お金はウィルス面で不浄なのでキャッシュレス決済に!と言う動きがありましたが、ちょっと前まで、お金は特に十円硬貨は銅製で殺菌力があるし、そこまで神経質にならなくて大丈夫と言われていました。

  対しまして、スマホは💩並みに汚い!ってのをネットで見ましたよー。

  なら、キャッシュレス決済でスマホを使う方が汚いじゃんか、変だぞ。

  まぁ、そんな私の思いもウィルスと細菌の取り違えがベースなんですが、西村先生はウィルスと細菌の取り違えも多いと述べられています。f^_^;

  テレビに出て来る専門家と称する人の中には医師と言う面では、専門家であっても、対ウィルスでは門外漢も結構多く、ピント外れな情報が流されて、一般人が過度に恐怖を抱き、間違った方向に向かうのを憂慮されています。

  宮沢先生は獣医師の資格のために、専門外扱いされ、バッシングされることもおありのようですが、ウィルス研究にかけてはマスコミが呼び寄せる『専門家』より深い知識がおありで、ウィルスがヒトを含む動物を宿主として活性化する存在である以上、研究対象がヒト以外なら認めないはあり得ないと思います。

  このお二人の先生方は決してウィルス感染症自体を侮っているのではなくて、一般人が間違った情報に振り回されて、例えば過度な自粛とか、熱中症リスクよりどこでもマスク!みたいな間違った方に進むのを憂いておられるのです。

  と言う次第で、ワイドショースルーして、三密は避けるようにして、人前ではマスクして、のんびり過ごす自分の対処はそう間違ってはいないんだなぁと安心しました。

  今の自分は会う人もかなりコントロール出来るし、家庭内に介護や療育の必要な人もいないし、と言う、こと新型コロナ感染症については、かなり恵まれた状態にいるから、のほほんとしていられるのも事実です。

  なので、コロナ禍の中、不特定多数と接しなくてはいけないお仕事ないしボランティア活動を、しかもこんな灼熱地獄みたいな状況下でしてくださっている皆様には本当に頭が下がり、感謝です。