朝からかなりの降りで、昼頃には大雨警報が出てしまった日。今日はアカデミックな二毛作日であります。
近所の友人を誘って、横浜そごう美術館で開催中の、ジャパニーズ・ウェディング展を見ました。
江戸中期以降から戦前くらいまでの、婚礼衣装を中心の展示です。
武家の嫁入り道具の展示もありまして、ひな人形のお道具と、実物大のお道具を見比べたりも出来ました。
富裕な町民は、武家の様式を真似しつつ、簡略化もして、今に伝わる打掛やお色直し、綿帽子、角隠しなどの和装の豪華な衣装を用意するようになったとの事。
お色直しも武家は白⇒赤⇒黒に加え青色系もあったとの事です。
お色直しが多過ぎて、来賓に失礼なんて話もかつてはあった結婚披露宴。新コロ禍が始まる前に既に簡素化の動きがありましたが、もともとはそれぞれの色にちなんだ縁起があり、さらに、長野県須坂市の豪商田中家の頂戴な披露宴などは、見せびらかすことより、地元の人びとへの感謝の気持ちを示す事に加え、花嫁衣裳の美しさを見せてあげる娯楽の提供的な意味合いが強かったようです。
回数の多さでは同じように見えても、バブル頃までのお客様置き去りで自己満足だろと批判された過剰なお色直しとは実態は相当違うようです。しかし、花嫁さん、長大なご披露はつかれそ〜で、豪商に嫁入りも楽じゃなかった模様です。
江戸時代は贅沢だった凝った技を施した打掛も、一揆が起きたりすると、反感を買うからと質素になっていたり、明治以降、庶民層でも打掛を着用するようになると、刺繍をあしらう箇所が減ったりしているし、さらに日米開戦前の打掛は柄は美しいけれど、かなり質素になっていたり、時代の移り変わりを反映しているのも興味深かったです。
見ていて思い出したのは、両親の結婚式の写真。母は祖母伝来の黒の着物を着ているのですが、モノクロ写真ながら、鳳凰が舞っているような豪華なものに見えました。祖母や母の昔話にも時折出て来ましたが、私が一度も目にすることが無かったのは、昭和25年を過ぎてもまだ食料に事欠く中、売り食いのため、農家に持って行ったんだそうです😢。
展示品の中には、長野県須坂市の豪商、田中家蔵というものや、個人蔵もありましたけれど、博物館や丸紅のような法人所蔵が多くて、その中には食べるために泣く泣く手放された逸品を目利きが購入されたケースもあったかも知れません。
新コロ禍のため、ほぼ休眠中ながら通訳ガイドという、日本の良さを海外からのお客様に伝える仕事をしている友人も食いついて見ていました。
眼福タイムの後は友人お勧めのツバメグリルでひと休み。久々にロールキャベツをいただきました。
友人が地下で近々訪問のガイド仲間へのお土産のワインを調達後、解散。
そのあと、市営地下鉄に乗って、ものすごく久しぶりに横浜市歴史博物館へ!
続く
・・・・我ながらあまりに長大すぎて、見返したら読みづらいので、分けることにしました。(^^ゞ
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近所の友人を誘って、横浜そごう美術館で開催中の、ジャパニーズ・ウェディング展を見ました。
江戸中期以降から戦前くらいまでの、婚礼衣装を中心の展示です。
武家の嫁入り道具の展示もありまして、ひな人形のお道具と、実物大のお道具を見比べたりも出来ました。
富裕な町民は、武家の様式を真似しつつ、簡略化もして、今に伝わる打掛やお色直し、綿帽子、角隠しなどの和装の豪華な衣装を用意するようになったとの事。
お色直しも武家は白⇒赤⇒黒に加え青色系もあったとの事です。
お色直しが多過ぎて、来賓に失礼なんて話もかつてはあった結婚披露宴。新コロ禍が始まる前に既に簡素化の動きがありましたが、もともとはそれぞれの色にちなんだ縁起があり、さらに、長野県須坂市の豪商田中家の頂戴な披露宴などは、見せびらかすことより、地元の人びとへの感謝の気持ちを示す事に加え、花嫁衣裳の美しさを見せてあげる娯楽の提供的な意味合いが強かったようです。
回数の多さでは同じように見えても、バブル頃までのお客様置き去りで自己満足だろと批判された過剰なお色直しとは実態は相当違うようです。しかし、花嫁さん、長大なご披露はつかれそ〜で、豪商に嫁入りも楽じゃなかった模様です。
江戸時代は贅沢だった凝った技を施した打掛も、一揆が起きたりすると、反感を買うからと質素になっていたり、明治以降、庶民層でも打掛を着用するようになると、刺繍をあしらう箇所が減ったりしているし、さらに日米開戦前の打掛は柄は美しいけれど、かなり質素になっていたり、時代の移り変わりを反映しているのも興味深かったです。
見ていて思い出したのは、両親の結婚式の写真。母は祖母伝来の黒の着物を着ているのですが、モノクロ写真ながら、鳳凰が舞っているような豪華なものに見えました。祖母や母の昔話にも時折出て来ましたが、私が一度も目にすることが無かったのは、昭和25年を過ぎてもまだ食料に事欠く中、売り食いのため、農家に持って行ったんだそうです😢。
展示品の中には、長野県須坂市の豪商、田中家蔵というものや、個人蔵もありましたけれど、博物館や丸紅のような法人所蔵が多くて、その中には食べるために泣く泣く手放された逸品を目利きが購入されたケースもあったかも知れません。
新コロ禍のため、ほぼ休眠中ながら通訳ガイドという、日本の良さを海外からのお客様に伝える仕事をしている友人も食いついて見ていました。
眼福タイムの後は友人お勧めのツバメグリルでひと休み。久々にロールキャベツをいただきました。
友人が地下で近々訪問のガイド仲間へのお土産のワインを調達後、解散。
そのあと、市営地下鉄に乗って、ものすごく久しぶりに横浜市歴史博物館へ!
続く
・・・・我ながらあまりに長大すぎて、見返したら読みづらいので、分けることにしました。(^^ゞ