太った豚になるより痩せたソクラテスの方がいいというような言葉、見た事あります。

  獣のように野蛮、とか警察の犬、とか太った豚とか、動物たちに失礼ですよね。

  というのは置いておくとして、特に中高年にとって、痩せたソクラテス状態ってのはよろしくないかのではないかと思うのです。
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  何となれば、私、この1年でがっくり老けたなと思うんですが、その理由として大きいのが、どうやら「痩せた」かららしいのです。

  出産後から中年くらいまでは、健康体重に近い値だったのが、ある時から体重減少が始まりまして・・・率直に言いますと、それ、ストレスが端緒でした。

  今だから言いますが、家人Bが交通事故で大けがしたり、父、祖母と立て続けに亡くなったり、その時の誰かさんのあんまりな対応などで、激ストレスを抱えました。

  ストレスがある度、太るタイプと痩せるタイプがあるらしいですが、私は後者。

  うらやましがらないでください。NEVER!

  確かに膝にかかる負担が少ないなと思ったり、良い事もない訳じゃないですが、還暦過ぎて痩せてると、むしろマイナスが多い。

  なんてたってしわが寄るよ。そして、貧相に見えます。

  かなり前、まだ健康体重を保っていた頃、強風の日のバス停でいかにも軽量そうな老婦人が風に煽られて転ぶのを見たことがあります。中高年が痩せるという事は、失う体重は筋肉部分という事が多いそうです。
 
  先日のクリスマスパーリーでちょっとショックな事がありました。隣の席の友だちから言われたんですが、彼女の仲良しで私も会えば雑談くらいする知人、私の事、すごい痩せたけど重篤な病気の治療でもしているのか?と言っていたそうです。

 友人は元気、元気、全然元気だよと否定してくれたそうですが、他人の目からはそういう風に見えるんだ・・・💦

  ネットを開けばダイエット、痩せるには・・・の文字が踊りますが、医療的に痩せる必要がある人は別として、はたから見たら太って見えない人たちまでがダイエット、ダイエットと気にするのはいかがなものかと思います。

   ベストセラーになった「がんばらない」の著者の鎌田實先生もおっしゃっています。「ちょいデブが1番長生きする」と。先生がおっしゃる「長生き」とは健康的にという意味を含んでいると思います。


  痩せるにはどうすりゃいいか・・・そりゃはっきりしてますよ。

  食べ過ぎない事に尽きます。

  でも、食べ過ぎちゃうくらい食事やおやつが美味しいって幸せな事!

  何年か前に急性胃炎で救急搬送される騒ぎがありましたが、もともと胃が強くないみたいで、ごっつり食べると後がよろしくないのです。特に伝統的なフランス料理とか、ガッツリ肉肉しいものを食べたりすると、あとで七転八倒する事すらあるのです。

 たいがいの人が美味しい、美味しいって喜んで食べるもので、こんな風になるの、実に侘しいよ〜。

  今年さらに痩せた理由のひとつには、偶然なのかそれが原因なのか分かりませんが、新型コロナのワクチン接種のあとに顕在化した味覚障害があります。

  塩味と甘さ加減が分からなくなりました。1番好きな味、甘じょっぱいが以前のように美味しくないのです。食事の支度は経験に基づいた量で味付けしていますが、塩辛くなり過ぎているのではないかと心配しています。

  こうなると、おいしくないから、食もあんまり進まないのです。会食は会話が楽しいし、誰かがつくってくれるものはその嬉しさで美味しさがプラスされますから、そこまで思い悩んではいませんが、自炊の味付けはちょっと心配(味覚音痴気味な家族に感謝すべきか(^-^;)。

  もろもろ考え合わせると、太った豚(豚さん、ごめんね)でいる方が、痩せたソクラテスになるより、ず〜っと人生楽しいと思うんですけど。

  ソクラテスの知性の1/10000もなさげな私が言うのもなんですが・・・(^^ゞ

  強風の日のバス停でこけないように気を付けたいと思いますが、なるべく飛ばされないように、隔日にこの本の体操してます!

 
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