優勝候補に自国選手がいるから、視聴時間を我が国に合わせろ!というアメリカ様の都合で午前から実施された男子と違って、女子のフィギュアスケートは本来の時間帯に実施されました。

  今回のオリンピックはパンツのサイズが違うという理由で高梨沙羅選手が失格になったり、なんかなぁなことが多いのですが、ワリエワ選手のドーピング問題は最もスッキリしない出来事になってしまいました。
  
  もともと、国として出場できずROCとして出場することになったロシア。発端はドーピング問題ですから、性懲りもないという見方をされても仕方ない。

  そして、いかに高難度で美演技をしても、選手寿命が著しく短く、どうも無茶させられているよという感じがするロシアの女子フィギュアスケート。

 ワリエワ選手はそんな体質の犠牲者なのかも知れませんが・・・保護されるべき年令であるから、という理由で出場OKが出ました。

 が、ワリエワ選手が優勝〜3位で台乗りしたら、フラワーセレモニーやメダル授与式が無いとな。

 他の選手に失礼ではございませんか。そこまでやるなら「ワリエワ選手は参考記録」とするか、最初っから下手な救済策を出さずに、NOを言ったらよかったのに・・・と思ってしまいます。

  トリプルアクセルの失敗を引きずらずにその後安定した演技を見せた河辺選手も良かったし、念願のトリプルアクセルをショートプログラムで決めた樋口選手も素晴らしかったです。

 が、最終組はドーピング問題を抱えるワリエワ選手、そしてワリエワ選手と同じコーチのエテリ組ばかりが出場。何だかもわっとする感じでした。

 ワリエワも本来の実力からしたら、トリプルアクセルで崩れるなど(唯一の前向きジャンプ、トリプルアクセルは4回転がやすやす出来る選手たちにとっても決して簡単じゃないと実感できた最終グループでした)、ベストではないものの、やっぱりトップ。

 なんかなぁ・・・という会場の雰囲気を払拭してくれたのは、我らが坂本花織選手でした。

 坂本さんの豪速スケートにダイナミックなジャンプ。

 こういう言い方は誤解を招くかも知れませんが、小細工を弄さない正統派の滑りという感じで、見ていてスカッとします。

 高さと幅のあるキレのいいジャンプ。ステップも明確で気持ちいい。

 いつもおもしろ明るい彼女が演技後大泣きしたのには驚きました。オリンピックの最終滑走の緊張感は全日本のそれ以上に大きかったのですね。

 その緊張の中、力を出し切り、自己ベスト更新は見事です。


 坂本花織が会場のモワっとした嫌な感じをぶっ飛ばしてくれました。ありがとう、かおりちゃん。

 フリーでも思い切りのよいスカッとする滑りを見せてくれるのを楽しみにしています。
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