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  昨晩は北京オリンピックのフィギュアスケートの最後の試合が行われました。

  ペア戦が最後になったのは、金メダル獲得の可能性が高い開催国のペア、スイハンがいるからで、ネイサン・チェン選手を擁するアメリカの都合で、男子シングルが日中の開催になったのと五十歩百歩なんだろなぁ・・・なんてかわいくない事を思いつつ、いったん試合が始まったら釘付けです。
  シングルで8位と出遅れた・・・と言える時点で、日本ペアの進化を感じます。

  ショートプログラムからフリーに進めない歳月は長かったのですから、8位という入賞圏内でフリーに進出は快挙です。

  先日の団体戦の時も書きましたけれど、木原選手がシングルだったころをうっすらと覚えていますので、筋肉の塊ではあろうけれど、見た目細い体格に、ペア転向して大丈夫だろうかと思いました。

  THE ICEで初めて二人の演技を見たのですが、高橋成美選手をリフトするのにいっぱいいっぱいで、見ていてしんどそうでした。

  それが努力を積み重ねて、安定感のある体躯と、もともとのシングル時代から評価の高かった安定したスケーティングで三浦選手を支えている姿にまず感動。

  シングル時代はどちらかというと、控えめで目立たない感じでしたし、転向当初も経験豊富で元気ものの高橋成美選手に引っ張られている感じがしたのが、今は三浦選手を優しく包み込む感じに成長されているのも感慨深い。

  そして、シングルからの転向のきっかけを作ってくれた高橋成美選手が、NHKの東京スタジオの解説でもSNSでも、りくりゅうペアにエールを贈ったり、祝福の言葉を送っているのも、すごくいいなぁと思いました。

  二人がペア解消した時は「方向性の違い」という事で、どういう事なんだろうと思ったのですが、色々ごちゃごちゃした裏があってではなくて、言葉通りだったのがよくわかりました。

  前の相方の須崎選手もSNSで祝福されていたそうですね。(^-^)

  直前の6分間練習で三浦選手が壁際で転倒して、ちょっと腕が痛そうにしていたし、少し心配でしたが、本番直前にカナダ人コーチと木原選手と語っているうちに笑顔になってホッとしました。

  演技が始まって、最初の関門のジャンプ。今日は回転も揃って成功。

  大技も決まり、二人の表情が自然な笑顔になって、どんどん引き込まれました。

  こう言っちゃなんですけど、シングルでもペア競技でも、いまいちの演技の時はプログラムが長く感じられるんですが、この二人の演技、あっという間でした。

  渾身の演技が終わって・・・・笑顔かと思ったら、泣き崩れたのは、今までずっと三浦選手を励まして来た木原選手の方でした。

  演技の途中から涙腺がゆるみかけてましたが、一緒に泣いてしまいました。

  本当に頑張ったね。よくやった。ありがとう!

  目標としていたという5位には総合的には届かなかったけれど、フリーだけの点数なら5位ですし、何より7位入賞! ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿

  日本フィギュア史にまた新たな歴史が書き加えられました。

  りくりゅうおめでとう!

  先を見据えて進化を誓ってくれた二人。世界選手権も期待しています。

 
  そして、中国ペアも念願の金メダル獲得おめでとうございました。

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