切るじゃなくて、より物騒な感じのする斬るですが、ホント、紙もの好きは手放すのは苦痛です。

  本日、家人Aもいないので、居間の本棚をつらつら見ました。

  生前整理でいちばんやらなきゃなのは私の場合、本当は紙ものなんだなぁと思います。

  パンフレット、チラシから文庫本、結構厚い本まで、持ち物でいちばん多いのは間違いなく紙たち。

  服やバッグ、靴なんか、紙ものと比べたらかわいいものです。

  これを減らさないと大変だぞ!と今日は思い切って市内で何でも買取してくれそうな古書店に電話してみました。

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  店主さんは神田の古書店でお仕事されて本好きが昂じて横浜市で開業されたそうです。もちろんネット検索で見つけた情報です。

  そしてわかったのは
  • 出張買取は200冊から
  • 買えないものが多いと廃棄はお引き受け出来ない
  • 文庫本、コミックは今どき流行り物より古い方が良い
  • 映画や観劇のパンフレットの片隅少々の書き込みくらいはOK
  • えんぴつ線引きも少しならOK 無理して消して傷めるよりそのままで
  • まずは写真で見積もりを タイトルがわかるレベルでOK
 電話を切ってから、つらつら眺め、スライド式の奥の棚を見ると、片づけあるある現状に陥りました。

  昔見た歌舞伎や劇、数はそう多くないですが、今はもういらっしゃらない尾上辰之助さんとか、中村歌右衛門さん、東野英治郎さんと言ったお名前が出て来る。

  玉三郎さんは最高に美しくて、オセロのデズデモーナ演じられてて、オセロの尾上松緑さんが急病で代役が河原崎権十郎さんだった。敵役イアーゴの辰之助さんのセリフが本当に歯切れが良かった……

  などなど思い出すと、もうダメ。こ、これは手放せない。

  しかし、私が居なくなったら単なる経年劣化した小冊子でしかありません。

  でも今より不活発になったら、手元でパラパラめくって思い出浸りしたいしなぁ。

  他にも日比谷にあった映画館のさよならパンフレットとか元赤坂時代のサントリー美術館のパンフレットとかこちゃこちゃしてます。

  処分するのは身を斬られる思い。

  と言う以前にその現実を見るのがしんどい。

  何しろ時代がかった紙ものが多い。

  巣篭もり部屋の本棚には、昭和11年ころの本や雑誌までありまして、それはもちろん祖母のもの。

  若かりし日の母の家事の助けとなっていた婦人之友社の料理本、子供服の本などは昭和20年代。

  うわぁ、うわぁ、これも痛い!

  これまでに紙ものを処分しなかったわけではありませんが、せいぜいが5年から10年くらい前までのもの。

  紙ものは新しければ新しいほど処分しやすい、それは未使用またはそれに近い品ほど手放しやすいのと似ています。

  我が家の場合、本は貴重品でした。だから、当時のお値段や価値は全く違うけれど、着物と同じように温存して来たのでしょう。

  生まれた家は私が幼稚園の時に大幅リフォームしましたが、それ以前は玄関の扉を開けるといきなり本棚で、祖父が揃えた漱石全集が鎮座していたと思います。その時点で時間が溜まっているみたいな古い本たちでした。

  私が物心ついた頃にはすでに時代がかっていたのですから、そこからさらにウン十年………

      あ〜、判断するのは痛すぎる。

  結局、思い入れがある人が居なくなってから、遺族がガサッと処分するのがいちばん苦痛が少ない方法ですね。

  でも、家人Bや家人Cがゴミの山に突っ込んだりしたら『待て待て待て〜、それは高く売れるぞな〜』と化けて出ちゃうかも。😓