昨日は春から冬へ、それも南関東民としてはとびきり級の寒さに逆戻り。

 そして先日の東北地方を中心の地震により起こった不具合で発電能力はダウン。

 節電しないと、ブラックアウト?

 朝から夜までずーっとニュースでは冒頭に節電の呼びかけがありましたので、午前中のヨガレッスンから帰宅して、即布団入りしました。

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 布団の中スマホをいじって充電しなきゃになってはいかん!

  チリも積もれば何とやらだからね。

  で、出窓に置いていた『津軽』を手に取り読み始めたのです。

  最初のうちこそとっつきにくかったのですが、さすがの太宰治、読むほどに独特の文章に引き込まれました。

  ワンセンテンスが長いのに、スッと通る文章。まじめに書いているようでところどころから漏れる自虐や嗜虐。

  風雲急を告げていた戦時中なので、時々、国防上、これ以上詳述は出来ないと書いてあるけれど、それさえもユーモラスに感じられてしまうほど、津軽にはまだ食料もお酒もあり、地元名家の御曹司にして著名作家の太宰は、懐かしい人たちと美味美酒を味わいつつ、戦禍と無縁の地域を巡っていて、両親や祖母から聞いた同時期の首都圏とは異世界のよう。

  人となり、風景を目に浮かぶように描写していて、スマホをぽちぽちし、しばしばやっつけ仕事的な文章と出会うより、ずっと面白かったので、暗くなるまで読み耽り、今朝残りのクライマックス部分を読み終えました。

  加えて、台所の電子レンジ、炊飯器を使うまいと、ガスコンロの炊飯機能を久々に使い、見事なおこげのご飯が出来ました。

  今年も崩れて、内出血様になったシモヤケに電気を通して炭素棒から出る光線を当てる治療もお休み。

  入浴中に停電したらいやだから、風呂入るのはやめようかしら?と思う頃、今日は何とか乗り越えられたの報が入ってホッとしました。

  読めないまんまお返しするかと思っていた『津軽』を節電のおかげで楽しめて良かったです。

 しかし、何度も繰り返して来た言い回しですが、平成を通して国力が衰えた日本、この先、某国みたいに電気が使えない時間の方が多いとか、電気使用量を気にせず使えるのは上級国民だけ、みたいにならないか心配になった日でもありました。

  これも毎度ながら、杞憂で済みますように🙏