オジハル、それ何、いや誰?

 オジハルとは、以前も一度言及していますが、久住昌之さんのエッセイに登場するお父さまのことです。

  久住昌之さんと言えば人気ドラマ『孤独のグルメ』の原作者。


  絶版になってしまっているようですが、久住さんのお父上、愛称オジハルの『工夫』をめぐるエッセイです。

  オジハル氏、戦争で物不足の苦労をされてる世代なので、実にいろんな捨てられても当然な物たちを再利用して、しばしば実用度外視、珍妙な作品を完成させるのですが、仕方ないなぁと思いつつ、そんな父親を愛おしむ心の伝わるほんわかクスッと系です。

  私はそんなオジハル氏にえらく共感してしまったのです。

  戦中派の両親に加えて祖母の下で育ち、しかも我が家は高度経済成長の恩恵を受ける度合いが一般以下(つまり経済的ゆとりが無かったという💧)、なので、子どもの頃からオジハル的なライフスタイルに違和感がありませんでした。

 それに磨きが掛かったのが高校時代の準僻地の八ヶ岳暮らし。

  車がないし、当時の八ヶ岳界わいは大型スーパーもホームセンターもなく、欲しいものがすぐに揃えられる状況になく、もちろん経済的ゆとりもなかったので、祖母にうんとこさと鍛えられました。

  祖母ってオリジナルの人形を作っただけあって、なかなかの工夫をする人で、取り置いた物を活用しては買わずに済ますようビシバシ叩き込まれました。当時はこのうるさい○ババァ💢って気持ちだったのですが、今となってはありがたいです。

  生まれながらの渋ちんの素養にオジハル的なノウハウが詰め込まれた結果、今に至る物をパッと捨てられない女の完成です。

  このブログを以前からご覧くださっていたら、ハギレやら何やらでごにょごにょやっているのをご存じだと思いますが、最新のオジハル的な作品(?!)をご覧ください。

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  我ながらびんぼったらしさ満載!

  成分表示いたします。

品名:エアコン室外機日除け

成分:吸盤が無くなって用をなさなくなった車のフロントガラス日除け

ワタシのパンツ(この場合はズボン👖の方)のゴムを取り替えたり、処分する時に抜いた太めのを縫い合わせ長い一本にした

  買わないで済ます事で数百円の節約になりますが、意図した機能が発揮されれば節電にもなるはず👛

  以前書いたように、元はフロントガラスシェードに軽めの植木鉢を乗せたり、水を入れたペットボトルを2本くらい重石にしていましたが、強風て鉢がこけた、ペットボトルは室外機に負荷になるかも?

  でオジハル的技を繰り出したのです。

  久住さんも著者の中で、今ひとつの見栄えやしょぼさを述べておられたかと記憶してしています。

  が、久住氏のお父上だけあって、オジハル氏は器用で創意工夫力もおありなので、オジハル氏ならもっとレベルアップしたものにされているはず。

  私のこれ、ホント、低レベルで、貧乏神が寄って来そうですよねー。

 でも、捨てちゃう物を例えカッコ悪くても活かすって、気分はなかなか楽しいのです。工夫貧乏の幸せってタイトルもとってもわかります。

  ちなみにこの手の工夫(?)を思いつくのには生協のベッチラ(別チラシのこと、元地場生協理事長の友人から聞きました)に掲載のアイデア商品が大変に役立ちます。

  またまた売り上げに貢献しないでごめんなさい。🙇‍♀️

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