最近になって、続けて、残念なお知らせがありました。

  ひとつは5年前の今ごろ、家人Bと一緒に行った函館で、いきなりお訪ねしたのにもかかわらず大変にお世話になった方が、お店を閉じられたという事。


 八ヶ岳のパン屋さんジョイチさんと同じように、体調を崩されてという事で8月頭にはご挨拶状をいただいていたのですが、私自身がかなりばててしまって、かしこまったお手紙を書く元気がなくて、今月になってやっとお電話したところ・・・

 明るい声でステージ4ですとおっしゃいます。お店をたたんで、奥様も大好き、いいところとおっしゃっていた故郷函館を離れ、娘さんが住んでおられる東京に移住されるそうです。

 今はステージが高くても治療で緩解する事もあるようですし、都内にいらっしゃればお会いする機会もあると思うのですが、人はいつかは今持っているものを手放さなくてはならない、永遠に続くものはないのだと感じさせられます。

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 そして、もうひとり。

 先週、亡母の親友からスマホ宛てに電話がありましたが、開口一番「今、施設におります」との事。

 娘さんの携帯電話番号を知りたいとおっしゃいます。 あれれ?

 別のスマホのアドレス帳を開いてお知らせしましたが、またしばらくして「現在使われていませんと流れたので自宅の番号を教えて」との事で、再びあれれ? 直ぐには分からず、今年のお正月にいただいた年賀状を探し出してお知らせしました。

 娘さんの連絡先を私に聞くというのはあれれではありますが、もしかして、携帯電話のアドレス帳を探すという動作を忘れてしまわれたのかも知れませんが、会話自体はしっかりしておられます。

 施設に入られた事情があったようですが、どんな経緯だったのかは覚えていないとの事。

 これはあくまでも想像ですが、恐らくは転倒されて、一時的全記憶障害になられたのではないでしょうか?

 新型コロナ感染症が広まって以降、何度も電話でやり取りをしていましたが、こちらから会いに行ったり、お誘いするのはさすがにはばかられました。

 「今度ぜひご一緒に」「気候が良くなったらお誘いします」と何度もおっしゃったものの、結局は実現せず・・・

  亡母の親友は私にとっても大事な年長の友人でありました。母亡きあと、娘のようにかわいがっていただき、愚痴も聞いていただき、そして、一緒に旅行に行ったり、楽しい時間がいっぱいありました。

 最後にご一緒した旅先は新コロ禍前の2019年秋の熱海でした。足もとに若干不安が出て来たものの、まだまだお元気で、移動時間が短い箱根や熱海など近場への旅ならご一緒出来るとその時は思っていました。


  
  ある日突然、今まで通りは出来なくなる、手放さなくてはいけない時が来る・・・今年はとりわけ多く感じます。

  私も以前ほど長い時間を続けて歩けないようになりました。

  今やりたい事は、先延ばしせず、極力やっておかなくては!
  
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