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 今日は東京ステーションギャラリーで開催中の佐伯祐三展に行って来ました。

 先月下旬、我が家初の来客として寄ってくれた友人たちのお誘いです。

 わずか30年の人生はぎゅっと凝縮されたようで、エネルギッシュな筆遣いで描かれていますが、まるで己が命を削っているような感じではあります。

 太く短くという天才らしい人生を送った人。
  彼の作品のいくつかは教科書等で見ていましたが、これだけの作品を集めた展示を見たのは初めてです。

  大阪は中津の出身。新大阪と梅田の間、OL時代に泊まったことのある東洋ホテルがあった駅ですが、そこのお寺の息子さん。芸術で食べて行くのは今も昔も大変ですが、息子の才能を支え、東京の美大(現芸大)に通わせ、さらにパリに送り出せるだけのバックアップが出来たご実家だったようです。

  天才と呼ばれるほどの人はしばしば人一倍の才能の代わりに欠落部分があるようですが、祐三さんも浪費癖があったようで、1か月の生活費に相当するような高価な人形を衝動買い、その人形をモデルとして描いた作品も展示されていました。

  美大生時代の写実的な画風が、パリで会ったブラマンクの「このアカデミック!」という罵声から変貌をしていくさまが時代別に展示されていてとても良かったです。

 会場の東京ステーションギャラリーは、大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一が設立した深谷のレンガ工場産のレンガの壁面と木の床が落ち着く雰囲気で、佐伯祐三の作品と時を経た赤レンガの風格がとてもマッチしていて良かったです。

  展示を見終えると、階段を降りてギャラリーの出入り口に到達しますが、レンガの内壁を見ながら降りられて、よくぞ壊さずにいてくれた東京駅と感慨があります。古い建物は壊しちゃう東京ですが、保存運動をしてくれた方々には感謝しかありません。

 さて、絵画の後、友人の1人が「八重洲口に出来た新しいビルを見たい」と言い出しまして・・・八重洲口に出たら、何が何だかです。20年くらい前には家人B、Cと八重洲口発の夜行バスに乗って彼らが行きたがったUSJに駆け付けた事もありましたが、あの時と別な場所としか思えない変貌ぶり。

 今や高層ビルがいっぱいの中、新しいビルとは東京ミッドタウン八重洲という三井不動産によるビルでございまして、オープンしたてのため、地下、2階、3階の食事処はどこも満席だし、お値段も高めだし・・・

 地下で繋がっている八重洲地下街(ヤエチカ)のお寿司屋さんで、昼からかんぱ〜い!

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 昼ビール、大変においしうございました。アジ丼も美味しかったです。

 東京駅構内見物して・・・いやはや、巨大すぎる・・・外国人観光客も増えていまして、キャラクターもののコーナーはアジア系の方たちに人気みたいでした。駅というより巨大ショッピングモールみたいで、もう目が回りそう。

 昨日読んだ本じゃないけれど、 やっぱり京都くらいのサイズが自分には合っているなぁと・・・京都駅のみやげ物コーナーでも多過ぎるとは思うけれど、東京駅はTOO MUCHであるぞと思った次第です。

 楽しい時間はあっという間でして、山手線途中までご一緒して二人を送って帰りました。

 都民となって2か月が過ぎましたが、お上りさん感が募った1日でありました。

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