雨です。

  お天気病と称してどうもやる気が出ません。

  こんな時にはダラダラしてもよいと自分を甘やかし続けております。

  相変わらずパソコンは立って使っているので、立ち疲れて長続きしなくなったのは好ましいと思います。
 
 で、図書館から借りて来た本、あちこちパラパラ読んでいます。

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 まず最初にタイトルに引かれて(惹かれて?)読んだのがこちら。



  ネット上でお見掛けするこの方は時々炎上されているようで、たまたま私が見たtweetは非常にご立腹の様子でなかなかのお言葉遣いでした。

  が、新型コロナ感染症対策のとんちんかんぶりを苦々しく思われているご発言には共感を抱く時もございます。

 この本はコロナ禍以前、まだ東京でお仕事されていた頃の発行です。

 ものすご〜くかいつまんで言ってしまえば節約をびんぼっちいと思うような人は、人と比べ、見栄を張るから金がたまらんのだ! 

 って書いておられまして、見栄を張るからいかんのだというのは常々ワタシも思っているところなのでとってもうなずけました。

 まぁ、見栄を張らないのは別方向から見ると、かなり味気ないことになる可能性も高いのですが・・特に本人にセンスがない場合は。(;´Д`A ```

 著者がそういう風に考えるようになられたのは成育歴が大きいようです。この方、一橋大学に入られた秀才さんですが、小中高と公立で塾予備校の類に通ったことがないとの事。海外勤務をするような優秀だが堅実なお父上と同じく堅実なお母上のもとに育ったようです。

 優秀で堅実な両親とは言い難く、本当にお金がなかったからですが私も小中高公立、塾・予備校抜きなので、教育費無駄にたぷたぷかけてもらって中高一貫出身を誇る家人Aよりもかなり親近感を感じてしまいました。

 そして、脈絡もなくこちらも読みました。



 お亡くなりになる前は特に戦争をしちゃいけないと述べておられた半藤一利さん。今までも何冊か著書を読んでいますが、この本で日本が間違った方に行ってしまった理由のひとつとして、せっかちさをあげておられます。

 相手の出方をじっくり見る、著者はそうは書いてはおられないけれど「ため」をもって対処すればよかったのに「こちらの言い分を聞かないのならもういいっ!」とクルッと向きを変えて立ち去ると言えばカッコいいけど、国際連盟を脱退したり、どんどん孤立して行って、情報も入らない(都合のよい解釈をする)などで破滅の道を進むことになった・・・

 と・・・こちらでは「せっかち」というのに反応してしまいました。

 なんだか自分のことを言われているようです。💦
 
 今も時々そうですが、相手の出方を見るよりはその場でバサッとやりたくなっちゃうところがあります(その割には家人Aや特定の姻族に対してずいぶんと我慢したなぁ・・・それが良かったんだか悪かったんだか)。

 半藤さんの視点には、戦果を聞いて国中が熱狂している中でも「正論」を息子に伝えておられたお父様の存在が大きいようです。熱狂の渦に巻き込まれず、冷静に判断する人が政治や軍部のトップにほとんどいなかった(いても少数派の声が通らないのは今も同じですが)事が大きな悲劇を招いたのですが、冷静さを欠いた熱狂に対してマスコミは止めるより、むしろ進んで煽る側であったと述べておられて、何だか今の世相と似ているような・・・・(-_-;)

 半藤一利さんは晩年になって自らの戦争体験を語られたそうでして、向島に住んでいた時の空襲で九死に一生を得た事や、人があっという間に火だるまになる様子を見たり、亡くなられた方々を見ても何も感じなくってしまった自分をもたらした戦争の恐ろしさを述べておられますが、麹町で生まれ育った父も空襲で家がなくなり、その後混乱の中で自宅のあった土地も失い、今はオサレな青山通りで5メートルごとに黒焦げのご遺体の山を見たと語っていた事、母は米軍機に機銃掃射を仕掛けられ歯の根も合わず校舎に張り付いたと語っていたことを思い出しました。

 亡母と同世代と言って良い半藤さんは我が両親の経験を足したような経験をされておられていて、親世代での共通点も感じました。

 パッと見て面白そうとか、これはまだ発刊されてから日が浅いなどの理由で、テーマに一貫性がない本を借りてきたのですが、このように共感点やドキッがあったりするという共通点があり面白かったです。

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