まるでどこかのツアー会社のプレミアムプランのパンフレットみたいなタイトルであります。
今回の旅は『クラシックホテルに泊まりたい』と言う友人の言葉にホイホイ乗ってホテルを予約しました。
予約当時は日光が激混み時期だったらしく満室だったのですが、後日の再アクセスで空きがあったのがこのお部屋。
小山薫堂プロデュースのコンセプトルームとかで、ちょいお高いのですが、もう一度泊まれるかわからないので清水の舞台から飛び降りることにしました。
散らかす前に撮影
テレビ下には何やら装置にCDやブルーレイディスク、横には立派なスピーカー、それらあってのコンセプトルームなのでしょうけれど、操作その他ちんぷんかんぷんな我々には猫に小判でした。😅
夕方5時から45分強、館内ツアーがあります。OBのホテルマンの方のホテルと日光愛に満ちたお話で、日光の歴史から始まり館内の見どころを案内してもらえる参加者も多い人気企画のようです。
金谷ホテルは現存する日本最古のホテルだそうで、4月に箱根富士屋ホテルのミュージアムで見たので、金谷ホテル創業者の二男さんが養子にいらして富士屋ホテルを盛り立てたのを知ってはいましたが、金谷ホテルのご長男と仲がよく、影響し合ったそうです。
もうじきリニューアルオープンの最後の仕上げが行われていたこちらの建物は、ピカピカの屋根や塗装などによる見た目の違いはあるものの、富士屋ホテルの花御殿と同じ設計者によるものだそう。
※新装開店間際のただいまは文字通りの赤銅色の屋根や部材
眠り猫がいたり
長〜い廊下、エアコン設置ができないそうですので、通る時はちと暑い
階段ホールの明かり取り
食堂前の火焔様の擬宝珠には葵の紋
金谷ホテルの創業者の家系は武士で、徳川家を崇拝していたとのこと
三猿もいます
今は資料館となっている自宅に外国人をお泊めしたのがホテルの始まりとのこと。
昭和の高度経済成長期くらいまでほぼ外国人専用で、たくさんの著名人も宿泊。きょうだいホテルとも言うべき富士屋ホテルと共通感のある和洋折衷です。
開業当時からの食堂。格天井に彩色豊かな画が施されていますが、誰の手によるものか記録が残っていないそうです。
十二支の彫り物が食堂の壁を飾っています。普段はご自由に見学をと入り口に札がかけられていますが、もちろん現役。パーティや会議で使われるそうです。
いちばん驚いたのは開業当時は二階建てだったのを地面を掘り起こし、新たに一階とし、三階建てにしたと言うお話。
ジャッキアップなどの工法が無い時代、掘り起こした土を運び出すのも大変な大工事だったとのこと。
東照宮を拝観して、こりゃピラミッド並みにマンパワーかけてるねと友人と話していたのですが、当たらずといえども遠からず。延べ人数何百万と言う大変な人数でわずかな期間に完成させたとのお話でした。
敬愛する徳川家の大工事に比べたらまだまだと言う心意気だったのでしょうか?
今は館内ミニ博物館でむかしを知ることが出来る富士屋ホテルでも、以前はこのようなツアーがあったそうですが、名物OBの数も減りと少し寂しそうにおっしゃいました。
さて、お楽しみの食事です。
外から見上げいいなぁと思ってた窓側の席に座れて幸福感いや増しました❤️
夕食 創業当時から変わらぬメニューですに惹かれて、ニジマスソテーと格闘しました。
カニクリームコロッケ(クロケット)の盛り付けも昔ながら。
朝食は料金追加で和食に変更可とのことでお隣の席の外国の方は立派な松花堂に盛られている様子の和食をお召し上がりでしたが、我々はなんてったって美味しいパンだ!
私はロールパンまで食べられなかったのですが、トーストされた食パン、本当に美味しかったです。
名残惜しいけど、バスの時間があるのでチェックアウト、日光金谷ホテルとお別れです。