電車の中やホームで4年ぶりと言う隅田川の花火大会に行くのか、浴衣を着た若い女性を何人か見ましたが、我が家はそう言うハレとは無縁な日であります。

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  義父母の年季供養、まとめちゃえ!日でございました。

  揃って長寿だった両親の法事に呼べる親戚、ほとんどいません。

  しかもこの暑さです。

  以前は葬儀や法事は冬に多く、寒くて大変ではと気遣ったものですが、温暖化が進み、少なくとも南関東の冬はそこまで厳しくなく、あったか快適繊維も出現、気軽に使える使い捨てカイロも普及して、厳冬期の二月以外ならまぁいいんじゃないのと言う感じになっています。

  対しまして、夏の暑さはいかんともしがたいです。エアコンが効いた場所とそうでは無い場所のギャップが大き過ぎるし、厳しい暑さをなんとか出来る夢の繊維はまだ開発されていませんし。

  思い返せば、子どもの頃、お年寄りが亡くなるのは圧倒的に寒い季節でした。

  祖父が亡くなったのも正月。元から高血圧気味だった祖父は新年会の席で脳溢血を起こし昏睡からそのまま帰らぬ人となりました。

  あの時祖父が着ていたのは分厚く重たいツイードのオーバーコート。冬はキーンと寒くなる時代で、家のつくりや暖房が寒さに対して不十分なこともあり、冬に亡くなる方が多かった時代でもありました。

  ところが今は体調を崩して亡くなる方はむしろ夏に多いのを感じます。

  義父が夏に亡くなったのは、それ以前から体調を崩して入院していてだったので暑さとは直接の関係はないとは思いますが、葬儀は夏、法事も夏にならざるを得ません。

  子どもの頃、と言っても小学校高学年から中学時代だったかと思いますが、実家の菩提寺の夏の法要、お施餓鬼に行くと、エアコンも無いので暑いは暑いけれど、石畳の本堂はひんやりして、法要の後の説法、お楽しみの精進弁当を庫裡ていただく時に吹き抜ける風が涼しかったのを思い出します。

  あの頃は真夏の法要が苦痛と言うことはなく、他の季節なら着物を着て法事に参加する祖母が洋服を着るのが暑さの証でした。

  それがどうよ。

  屋外はヤケドしそうな暑さでそよとも風が吹きません。

  都心部で電車をおりればアスファルトからの照り返しでクラクラしそう。

  地獄の釜茹でか。💧

  こんな状況なので家人A、B、横浜のご近所だった次姉と私の4人だけで集まりました。

  お寺の本堂はキンキンに冷房で内外のギャップがなかなかしんどい。

  家人Bにタクシー配車アプリを使ってもらい歩く距離を最小限にとどめましたが、法事が終わると、お茶でもと言う気分にはなれず、速攻解散。

  次の法要まで生存していれば、もう少し早めに6月中にしようと言うことになりました。